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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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どれにしましょーか。

どれにしましょーか。_c0027929_2411445.jpg

今まで見に行ったライブのチケットです。
全部じゃないけど、だいたい残ってます。
22枚ほどありますね。
子供だった割には
よく見に行ってたほうだなと。

今日は、この中から
思い出話を1つ選びます。

どれにしましょーか。_c0027929_2413048.jpg

やっぱこれだな。

U2「LOVE COMES TO TOWN TOUR」

1989年11月26日
場所は東京ドーム

アメリカでは常識ですが、
日本では現在でも馴染みが薄い
「前座」という流れ。
私は、このU2公演にて
初めて前座というのを体験しました。

その人の名は・・・BBキング(笑)

キングが前座って・・・

モーニング娘の前座が
中森明菜だったらビビるでしょ?
それに近い衝撃を受けました。

海外アーティストのライブは
基本的に時間キッチリに始まりません。
30分押しなんてザラです。
ガンズ&ローゼズなんて行った日にゃあ
運が悪かったら3時間は待たされます。

でもBBキングは、ほぼ時間キッカリに
ショーを始めた気がします。
買い物をしてる客は、きっと慌てて
席に戻ってくるだろうと思ってましたが
振り向いて驚いた。。。買い物を続けてる。
誰も焦ってない。誰も立ってない。

「あ、客電が落ちた。大変だ。
 急がなきゃ・・・
 なんだBBキングか」

↑こんな感じですよマジで(笑)

でも、さすがBBです。
ステージに立って客席を見回し・・・
「ああ、こういう流れか」と、
一瞬で雰囲気を理解すると
マイペースに演奏を続けていく。

そして私は、BBの指のデカさに気ずく。
なんだあれ・・・本当に指なのか?
BBはコードを弾けないギタリストです。
サボってた訳じゃなくて、
指がデカ過ぎて弾けないんだそうで。
映像で見る機会があったら
ぜひ指に注目してください。本当にデカいぞ。

BBは、熱心に楽しんでくれた
最前列の4人組にピックを投げ入れて
ノシノシと帰っていった。
でも多分・・・ドームは通路が広いので
お客さんはピックを拾えなかったと思う;

しかも、この時・・・
BBは客席にピックを見せながら
「・・・いる?」みたいな素振り(笑)
なんてこったい。。。

そして若干の休憩時間を挟み。

どれにしましょーか。_c0027929_2421710.jpg

再び客電が落ちる。
U2のライブが始まります。

たぶん最初にアメリカ国歌が流れた。
でも・・・ファンにはお馴染みですが
途中で国歌がグチャグチャになっていき
「Bullet The Blue Sky」が始まります。
一曲目からコレという。

ちなみにこの曲、ZOO TVツアーの時は
超巨大なスクリーンに炎の十字架が映されて
曲の途中でナチスのカギ十字に変わるという
恐ろしい演出をしていました。
ボノは、シュッ!シュッ!っと、
シャドーボクシングをしながら現れて
物凄い声量を出しながら走り回る。

どれにしましょーか。_c0027929_2423789.jpg

アルバムジャケットにもなった、
このシーンが東京ドームでも再現される。
アリーナに居た私は、
ボノが照明を客席に向けるたびに
目が見えなくなる。なにしやがんだ・・・
まいっか、ボノだし。

ALL I WONT IS YOUの時だったと思うけど、
不思議な位置から照明が当たっているのに気ずき
ステージの上空を見て驚いた。
なんと・・・物凄い高さに照明係が座ってるんです。

どれにしましょーか。_c0027929_2433086.jpg

↑画像でも確認できると思いますが、
空中ブランコに近い状態。落ちたら大変な高さ。
そこから、細かい光りの演出をビシバシ当てる。
どうしてもZOO TVツアーのほうが有名ですけど
この時のツアーも凄かったんですよ。
照明へのこだわりが素晴らしかった。

「終わりなき旅」では
客の歌声を聞きたいボノが
ステージに背を向け「演奏がうるさい!」と
メンバーに向かって、右腕を横に強く振った。
すると、客席からの歌がボノの耳に届く。

but I Still Haven't Found What I'm Looking For

ボノは振り返って「...i love you」
まぁ~この子ったら!大歓声に(笑)

どれにしましょーか。_c0027929_244073.jpg

そして勿論、ツアータイトルにもなった
LOVE COMES TO TOWN が演奏される。
デュエットしたのがBBキング。

照明が真っ赤になって、
ボノがBBを呼びます。
「ミスター!BB!キーング!!」

BBが出てきます。
「いやいやいや・・・どもども」

ギターを歩きながらセットしてるせいか
うつむいてステージに戻ってきたBB.

そして客席を見て・・・ビビる(笑)
全員立ってるどころか凄い熱狂。

私はBBのギョッ!?とした顔が
いまでも忘れられない。
えぇ!?私が立ってたステージですか?!
みたいな顔で。可愛いかった・・・

BBがワガママで癇癪もちの人だったら
前座の演奏時点で帰ってたかもしれない。
本当にいい人なんだなと思った。

どれにしましょーか。_c0027929_244306.jpg

その後はLove Rescue Meが演奏されて
With Or Without Youへと進行。
なんかもう・・・
別次元の世界へ連れて行かれる。

U2の曲は誰にでも弾ける。譜面を見ると
あまりのシンプルさに驚いてしまうほど。
でも、誰もが表現できる次元には居ない。
コピーして演奏するたびに、そう思った。
空の青が途方もない事とU2は似ていると思う。

ラストソングは「WAR」というアルバムの
最後に入っている曲「40」でした。
彼らが若い頃に出したライブアルバムも
この曲で終わっているのですが、
実際に客席で聞いてみると・・・
東京ドーム全体が教会になったような
物凄い心地よい響き。音が悪い東京ドームで
あんなにいい音が聞けるなんて
思ってなかったし、気ずけば私は
あまりの感動に座り込んでいた。
途中、何度かボノと目が合った気がした。
客電が付いても、お客さんは
ずーっと歌っていた。

今でも思う。俺が見たのは
ライブだったんだろうかと。
もしこれをライブだとするなら、
他のミュージシャンがやってる事は
いったい・・・何なの?と。

当時の写真は、あまり残っていないし
この後にスタートしたZOOTVツアーは
非常にインパクトがあった事もあり、
語られる事が少ないライブなんですけど。
未だにLOVE COMES TO TOWN TOURは
心に強く刻み込まれて消えません。
当時の私は13歳だか14歳。
本当に、幸せ者でした。

このツアーは映画にもなっていますが、
何処かにLOVE COMES TO TOWN TOURの
完全なライブ映像が残ってないものかと
ときどき思う事があります。
でも、あの時に客席で体感した事は
やっぱり心の中にあるので、
探さなくても良い気がします。
by frat358 | 2007-05-13 02:46 |
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