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「さむがりやのサンタ」っていうタイトルになってますが もう・・・なんかね。 「自分のプライベート以外は興味ねえんだよ」 「仕事かよ・・・面倒で頭にくるぜまったく!」みたいな。 そんなサンタさんでした; 自宅で家事をしてる時は、凄く穏やかなんですけどね。 いざ仕事~ってなると、イライラしてるんですよ(笑) 「霧かよ!」 「雪かよ!」 「なんだこの天気は!!」 ぶーぶー言いながら仕事してました。 「仕事嫌いなサンタ」のほうが内容に合ってるかも・・・ いや、そんなタイトルだと問題アリか。 ちょっと驚いたのが、 プレゼントを待って眠ってる子供が ジュースを用意してくれてるんですけど それを見て、このサンタ・・・ 「なんだジュースかよ、ちっ」 ウイスキー希望の困ったジジイです。 文句ばっか言いながらも 自分の仕事はキッチリこなす。 そんな爺さんで。 絵の流れは漫画っぽい感じでしたが 色彩がキレイでしたよ。 それと、状況に合わせて細かく書かれていて。 例えば休憩中にトナカイが餌を食べてるんですが 餌が入ってる麻袋が、よい意味で清潔じゃなかったり。 シャワーを浴びてる時に歌ってたりとか。 あと~、爺さんの赤いパンツが可愛かったです。 つづいて「ティンブクトゥ」 いや~・・・参った。 「犬を取り巻く社会状況が出てくるので シビアな面もありますが、 基本的には明るくて楽しい本です♪」 そんな下馬評を信じた俺がバカだった(笑) ・・・ほんとに読んだの? 俺とは感性が異なるんだろうか。 変人で、放浪者で、 詩人の飼い主ウィリーが死んでからの展開は 一気に読むのが無理でした。 100ページくらいまでは 飼い主ウィリーと老犬のボーンズが中心。 これが非常に書き方が難解で困ったんですけど そこまで読み終えてみたら 不思議と、もう一回読んでみたくなって。 飼い主との死別が複雑に書かれていました。 野良になったボーンズは死を望みますが、 神様は死を与えてくれません。 蹴られたり、石を投げられたり、 無茶な食生活で胃腸が弱ったり。 ボーンズにとって飼い主ウィリーは「全て」でした。 生きる事を辞めなかったボーンズには いい事と悪いことが待っています。 大切な人を失っても、 その人からの言葉が聞きたい時はあります。 どんなに聞きたくても聞こえてきませんが、 その人の事を心に思い描いて あの人なら、こう言うだろうと想像する事は出来ます。 それは、今まで一緒に居た時間が成せる財産かもしれません。 寂しいと思うたびに、 そんな気持ちにさせてくれる誰かが居た事に感謝する。 不思議な心境が浮かびました。 ちなみにラストもヘビーなので この本は誰にもオススメしません; でも、いい言葉が沢山書いてあって 色々と心に残りました。
by frat358
| 2007-01-02 07:30
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