人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事

楽しいなー♪




楽しいなー♪_c0027929_23501947.jpg



コンタクトレンズは来週にならないと届きそうもないので;

もう、片目でもいいやと思って、見てみました。「素晴らしき映画音楽たち」・・・

実際のタイトルは「SCORE]です。楽譜って意味ですね;さすがに日本での公開用に

「楽譜」っていうタイトルで上映するのは難しい。

「素晴らしき映画音楽たち」っていうタイトルを読んだ時は、

なんだか・・・自画自賛の、しらばっくれた自己満足って感じがして

良いタイトルとは思えなかったけど、原題が「楽譜」なんていうタイトルなので

内容が分かるようにする為に、仕方ないかという気持ちになったのだった。(よくある話)










内容はねえ・・・めちゃくちゃ面白かったです。

でも、単純に最近の映画音楽が好きだという人には

昔話すぎる序盤の映像は退屈かもしれない。でも芸術は常にリレーのようになっていて、

先輩から後輩にバトンが渡されながら走っていく世界なので、始まりを取り入れることは

先輩達への敬意として、必ず入れる必要があります。それが礼儀であり、真実なので。









とはいえ、そんなに「秘話」が聞けるような内容では無いです。

製作現場を徹底的に追ったドキュメントでもありません。

映画音楽の歴史を追いながら、時代を代表する映画作曲家の話を収録しているだけ。

とっても基本的なドキュメント形式だと思います。

でも彼らの言葉が凄いんですよ。次々と、やる気が沸いてくるような明言だらけでね。

ちょっとだけ抜粋すると・・・


・音楽は空気の振動であり、唯一の「実体がない」芸術

・セラピストのように監督の話を聞け、音楽で現せない監督達の気持ちを汲み取れ

・競い合うな。純粋に楽しめ


などなど、メモしながら見ていたので忙しかったです;



楽しいなー♪_c0027929_23345413.jpeg



「ET」の音楽が、どうやって作られたかを公開しているのが

この映画の、最大の見せ所かもしれません。

スピルバーグ監督と長く組んで音楽を作っていたのは

ジョン・ウィリアムスという人で、

ETは勿論ですが、インディ・ジョーンズの音楽も彼の作品だし、

誰もが知ってる「ジョーズ」のテーマ曲を作ったのもジョン・ウィリアムズです。




楽しいなー♪_c0027929_23345221.jpg

デーレッ♪・・・デーレッ♪・・・デーレッ♪デーレッ♪っていう、2音だけのメロディ。

スピルバーグはコレを初めて聞いたとき、冗談だと思ったそうです(笑)

なるほど、面白いねーって、笑って流したそうなんですけど、ジョン・ウィリアムズが

「うん、それでね、このあとの展開がね」って話を続けていったので

この、2音だけのメロディーは本気で提案されている曲なんだと分かり、

「ちょ、ちょっと待ってよ;」ってスピルバーグもドン引きしたらしいですが、

「本能的な映画は、こういうのが合うんだ!」ってジョン・ウィリアムズが押し通して、

製作にGOサインが出されたそうです。信頼関係あってのテーマ曲なんだなと知りました。

あんなね、2音だけの曲なんて、誰が聴いても冗談だと思いますよね;

でも、元ネタはクラシック曲だと思いますよ。







ドヴォルザークの「新世界」という曲です。頭の部分が「ジョーズ」にそっくりでしょ?

でも「ジョーズ」というテーマ曲の凄さは、デーレッ♪だけじゃないです。

このドキュメント映画でも語られているんですけど、

最初のデーレッ♪は引き金に過ぎません。そのあとの曲展開が物凄いんです。







てゆうか、序盤のデーレッ♪に関しても、実際に2音だけなのは本当に序盤だけで、

直後には、もう1つ音を足しています。

デーレッ(ドン!)デーレッ(ドン!)という形で

強い音が強調されているのが、お分かりいただけるだろうか(なんだこの文章;)

たった2音でスタートする曲が、ここまで恐ろしく広がっていくのは

ジョン・ウィリアムズだからこそ、です。

彼の曲は大抵、印象的なメロディーがあると同時に

曲の後半はBパートのように作られています。

そちらのほうが好きだという人も結構居るのだった。




映画音楽を取り巻く様々な苦しい事情も、断片的にですが収められています。

映画音楽にオーケストラが使われることは多いですが、

オーケストラ楽団が必要とされる場は本当に少なくなっている現実や、

とんでもない予算で作られるハリウッド映画ゆえの、作曲者達に圧し掛かる重圧。

絶対に守らないといけない「納期」

試行錯誤が魔法のような音楽を生み出すとはいっても、お金が出ている場である以上、

必ず期日までに完成させないといけません。

そのプレッシャーについても触れられていました。




楽しいなー♪_c0027929_23501801.jpg




・・・・・・・実は映画を見たのは1年ぶりくらいです。

依頼を受けた映画は見てますけど、粗編なのでバラバラだし、

編集前のモノなので完成された映画を見たのは本当に久々でした。

このあとシャーリーズ・セロンの「アトミック・ブロンド」も見たんですけど

やっぱり頭にセリフや映像が入ってこなくて、集中できないまま観賞を終えてもうた。

そんななか、映画音楽のドキュメント映画は楽しく見れました。やる気も出た。

エンドロールの時に「タイタニック」のテーマ曲に関するエピソードを

ジェイムズ・キャメロン監督が話している映像が含まれています。

このドキュメントを見てみたいと思った方は、ぜひそれも見て欲しいです。

とても元気になれました。





by frat358 | 2018-10-11 23:55 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)
<< 残された場合。 コンタクトレンズよ・・・ >>


検索
記事ランキング
超私的どこでもドア
お気に入りブログ
-
最新の記事