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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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夏の天草

中年の夏。
人吉、天草、益城を進む真夏の冒険。
クレイジーな僕の友人Q太郎くんは、
飛行機に乗り遅れて7時間遅刻しました。
それでも私の中ではライブに遅刻した時が
一番の衝撃でしたけどね。見るライブじゃないよ。
自分が出演するライブが終了してから来たんです。
あれに勝る衝撃は、なかなか無いです。
まあそれは置いといて。
夜中の2時くらいまでQ太郎くんは私の母と飲み明かし
朝の6時には起床して私の畑で草むしりしたようです。
私が起きた7時頃には汗を流しながら帰ってきて
「やあ、おはよう☆起きたんだね!」って
笑顔で言ってくれました。軽く化け物だと思います。
私の給付金審査が遅れているので金欠なのを
Qさんは察知すると、ガソリン代やら高速代やら
色々と支払ってくれました。大変感謝しております。
夏の天草_c0027929_11275064.jpg

その後、牛深を目指して車は走り・・・
静かで青い海に囲まれた港へ到着しました。
師匠と来たかった海です。
思えば師匠は子供の頃から、頭を上げて
天井をフワフワと見つめてる時がありました。
先天的に、脳に何か腫瘍を持ってたのかも。
目が圧迫されて幻視でも見てたのかな。
景色が一変してしまう雪が大嫌いだったので
地平線まで青い景色を気に入ったとは思えないけど
連れて行きたかった場所に行けないままなのは
心残りを思い出してしまいます。
また1人で来てみようとか思いつつ、
夏の天草_c0027929_1128757.jpg


昭和を思い出すようなガチャガチャに驚いたり

夏の天草_c0027929_11282724.jpg


微妙な謎のライオン像が気になったり。

夏の天草_c0027929_11284927.jpg


近ずいてみると、顔は籾殻で立て髪は稲穂でした。
目玉はプチトマトかと思いましたが違った。

夏の天草_c0027929_1129867.jpg

船で牛深港に到着すると、この辺りで果樹園をしている
私と同じ時期に農地を継いだ方と合流しました。
かつてQ太郎の職場仲間だった人です。
10歳くらい年下ですけどシッカリした人でした。
近くに城が在った場所があり、ちょっと調べてみると
反キリシタンの砦だったそうです。
天草のキリシタンは弾圧されて歴史が有名ですけど
最初の頃は港に近い場所で仏教徒とキリシタンが
衝突を繰り返していたらしく、最終的には
キリシタン側が制圧し、天草に布教していったそうです。
こういった歴史も在った事は知らなかった。

夏の天草_c0027929_11293375.jpg

昼ゴハン。みかんパンというのを食べてみました。
都会にも○○を配合してますとか
○○が入ってます、というのは多いですけど
田舎の○○が~というのは本当に、
これでもかっていうくらい、入ってます。
夏の天草_c0027929_11301188.jpg

袋を開けて、見た目は普通なんですけどね。
みかんパンという名に恥じないくらいに
味が、完全にミカン・・・これはこれで
なんか凄いなと思ってしまった。
夏の天草_c0027929_1134314.jpg

私と違って立派な木を持っている人なので
色々と質問したり果樹園を見せてもらいました。
小屋の戸を開けてくれたので積んである肥料を
興味深く拝見しつつ、それについて聞こうとしたら
腕に火矢が刺さりました。

いてええええ!!燃える!腕が燃える!!
火が腕に引火した!!消さなきゃ!
熱い!!火矢が腕に!・・・・・・・・?


・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・???

少し痛みが治まってから
火矢が刺さったのではなく
蜂に刺された事実に気ずきました。
真っ赤な、でっかい、スズメバチに見えましたが
アシナガ蜂の一種らしく、地元の人からは
一番痛い事で有名らしいです。これに刺された人は
スズメバチに刺された事は無いけど
これより痛い蜂が居るなら
刺されてみたいくらいだと話すくらい、
痛い事で有名だそうな。それに刺された。
どんな痛みかというと・・・一番近いのは
筋肉注射かな。100度くらいに熱した注射針で
延々と筋肉注射をされてるような痛みです。
もうね・・・何も考えられないような。
という訳で果樹園研修は急遽終了;
でも思ったのは腕で良かったなーって。
この痛みが首とか頭とか背中だったら
どうなってたか想像も出来ない。
知り合いの医者に、ムカデの毒は怖いけど
死に至るという意味では蜂のほうが怖いよと。
そんな話をされた事があって。
ムカデに刺されると点滴という話もあるので
そっちのほうがイヤだなーって当時は思ったけど
実際にヤバい蜂に刺されてみると
医者の話に心から納得した真夏の凶事でした。
夏の天草_c0027929_11471911.jpg

脂汗を流しながら氷で冷やし、痛みに耐えて。
Qさんが釣りをしたいというので埠頭まで行き、
餌を撒いて勘違いで食いつくのを狙うスタイルの
一番簡単な釣りを教えてもらって
やってみるものの、、、釣れない。
なんか、魚が寄って来てるけど釣り糸の位置が
微妙にズレてるように見える。海も流れが有るので
撒いたエサが移動していくようです。当たり前か。
それでも辛抱強く1時間ほど続けていると
アジの群れが寄ってきました。
夏の天草_c0027929_11333994.jpg

こうなるとバンバン釣れる。嘘みたいに釣れる。
魚は群れで行動しているので、群れがコチラへ
移動してきた時に、エサが沢山有ると寄ってくるようです。
魚同士がエサを奪い合い、テンションが上がってくると
入れ食い状態というのになって、そこに釣り糸を落とせば
勘違いして食いついてくる、と。そういう構造らしい。
技術が必要ない釣り方らしいけど、
それでも1時間くらいは忍耐が必要なんだなーと。
なかなか勉強になった。でも蜂に刺された腕が痛かった。
夏の天草_c0027929_11412428.jpg

晩御飯は大変なご馳走をしてもらい。
長い1日ご苦労様でしたーという感じで
明日に向け、就寝すべきなのですが・・・
スーパークレイジーな僕の友人Q太郎くんは、
翌朝の4時出発で益城に向かうというのに
寝室で夜中1時過ぎまでベースを弾き続けました。
蜂に刺された激痛とベース音の眠れない苦痛で
相部屋の私は殺意を溜め込んでいきましたが
怒っても叱っても説教しても効果が無い事を
28年の付き合いで知ってますので。
アホには関わらないで寝る事にしました。
しかし歌いながらベースを弾くQ太郎君がうるさくて
なかなか眠れない・・・譜面が見えないという理由で
部屋の電気も消してくれない。本当に殺そうか悩む。
しばらくすると「寝よっと」と言ってQ就寝。
凄いのが5分もしないうちにイビキ・・・
でも、そのイビキが聞いてて不安になるというか、
ちょっと変で。うなされてるような激しい呼吸で
心配になったんですけど、心配する頃には
はあ・・・とか言って嘘みたいに静かになったり。
こいつマジでヤバくないかと案じてしまいました。
2時半にはQさん起きてしまったんですけど
電気つけて話しかけてくるので
眠いわ腕が痛いわで私は耐えられず、
「寝ろ」と言ったら
身の危険を感じたのか二度寝してくれました。
翌日は朝4時出発で益城にボランティア。
次回に続きます。
by frat358 | 2016-07-28 11:41 | 熊本ハーフ
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