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支援物資の受け入れは一時的に中止となっています。 全国からいただいた物資を全て配送して 無駄にしない為と、配送ルートと人員が確保されて 物資自体も足りている状態になりました。 僕個人が感じたのは、支援が多すぎたというよりは 支援物資を配送する為の人手が足りなかったと思います。 今回は連続で震度7が起きる異常な地震だったので 最も大変な時期にボランティアの受け入れを 中止していました。役所の人達も被災者なので スタッフの確保やタイムテーブルの作成なども 流動的だったと思います。道路も破損が大きくて 県民の中で手助けをしたい人が集まりずらかった。 避難者も家屋の全壊や半壊で集まっている人達と、 人生初の物凄い地震に驚いて避難した人達が多く、 ピーク時には避難者が20万人を超えていたそうです。 いきなり数万単位で必要な物資が変化してしまうと 人手が足りない状況では、お手上げに近かった。 仕組みの面としては、スタジアムに集めた物資を 一旦、地域別に役所を通してから 避難所に配送するという手間のかかる方法だったので オニギリや弁当のような腐りやすい物資が 素早く避難者に届かない事もありました。 (現在はスタジアムから避難所に直送してます) 配送業者に政府が輸送を頼んでも、 被害の無い配送業者の選定や道路状態の確認など、 スピード感のある連携が難しかったと思います。 実際に起きていた事として 避難所以外が避難所に使われるケースがあり、 そういう場では支援物資が届かなかったです。 自主的な集まりも多く発生しましたが、 そういう場では助け合って解決していました。 現在は避難所から自主的に帰宅する人も多くなって、 家が壊れた人を中心に避難所が利用されるようになり、 だいぶスムーズに食事や生活用品が届くようになりました。 最も混乱している時期に、地震ではなくて エコノミークラス症候群で亡くなった方が発生したのは 危険性を知らなかった事も原因ですけど 仕組みによって亡くなった面もあるので 熊本県としては痛恨の極みだと思います。 ペットを連れて避難する人達は集合体として避難させて、 苦情を気にせず生活できるようにするなど 様々な工夫も見られましたけど、 数が圧倒的に少ないしスタートも遅かった。 東日本震災の時も感じましたけど、 自然災害って、いきなりクライマックスなので 最初の数日が一番キツイです。 今回も最初の頃が苦労しました。 水は出ないわ余震は続くわ食い物は売り切れてるわ、 先行きも見通せないし不安も強くなります。 でもこういう時こそ工夫と忍耐が必要だと思うし、 周囲との交流が大事だと思います。 物事が整理されていけば必ず状況は改善するので、 絶望せずに助け合って耐え抜く。 インフルエンザの場合は自分を隔離して耐える(笑) 災害時は人手の確保が難しい事が改めて分かったので、 流通の構造をシンプルにしてスピードを上げる事が 厳しい状況でも出来る課題かなと思いました。 その後は部分的に不便な状態が始まって、 メンタル的に厳しくなっていきます。 人間は長期的な苦痛に耐えられないので 今後は違う課題が出てくると思います。 失敗も多かったですけど餓死者は出ていませんし、 皆さんの援助で凄く助かったのは間違いないです。 なので、行政や誰かを責めるのではなく 何度発生しても自然災害は対応が難しいというのが いちばん正解に近いんじゃないかなと思うのでした。
by frat358
| 2016-04-25 11:36
| 熊本ハーフ
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