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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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物資と流通

物資と流通_c0027929_11141898.jpg

支援物資の受け入れは一時的に中止となっています。
全国からいただいた物資を全て配送して
無駄にしない為と、配送ルートと人員が確保されて
物資自体も足りている状態になりました。

僕個人が感じたのは、支援が多すぎたというよりは
支援物資を配送する為の人手が足りなかったと思います。
今回は連続で震度7が起きる異常な地震だったので
最も大変な時期にボランティアの受け入れを
中止していました。役所の人達も被災者なので
スタッフの確保やタイムテーブルの作成なども
流動的だったと思います。道路も破損が大きくて
県民の中で手助けをしたい人が集まりずらかった。
避難者も家屋の全壊や半壊で集まっている人達と、
人生初の物凄い地震に驚いて避難した人達が多く、
ピーク時には避難者が20万人を超えていたそうです。
いきなり数万単位で必要な物資が変化してしまうと
人手が足りない状況では、お手上げに近かった。
物資と流通_c0027929_11145927.jpg

仕組みの面としては、スタジアムに集めた物資を
一旦、地域別に役所を通してから
避難所に配送するという手間のかかる方法だったので
オニギリや弁当のような腐りやすい物資が
素早く避難者に届かない事もありました。
(現在はスタジアムから避難所に直送してます)
配送業者に政府が輸送を頼んでも、
被害の無い配送業者の選定や道路状態の確認など、
スピード感のある連携が難しかったと思います。
実際に起きていた事として
避難所以外が避難所に使われるケースがあり、
そういう場では支援物資が届かなかったです。
自主的な集まりも多く発生しましたが、
そういう場では助け合って解決していました。

現在は避難所から自主的に帰宅する人も多くなって、
家が壊れた人を中心に避難所が利用されるようになり、
だいぶスムーズに食事や生活用品が届くようになりました。
最も混乱している時期に、地震ではなくて
エコノミークラス症候群で亡くなった方が発生したのは
危険性を知らなかった事も原因ですけど
仕組みによって亡くなった面もあるので
熊本県としては痛恨の極みだと思います。
ペットを連れて避難する人達は集合体として避難させて、
苦情を気にせず生活できるようにするなど
様々な工夫も見られましたけど、
数が圧倒的に少ないしスタートも遅かった。
物資と流通_c0027929_11153561.jpg

東日本震災の時も感じましたけど、
自然災害って、いきなりクライマックスなので
最初の数日が一番キツイです。
今回も最初の頃が苦労しました。
水は出ないわ余震は続くわ食い物は売り切れてるわ、
先行きも見通せないし不安も強くなります。
でもこういう時こそ工夫と忍耐が必要だと思うし、
周囲との交流が大事だと思います。
物事が整理されていけば必ず状況は改善するので、
絶望せずに助け合って耐え抜く。
インフルエンザの場合は自分を隔離して耐える(笑)
物資と流通_c0027929_12525271.jpg

災害時は人手の確保が難しい事が改めて分かったので、
流通の構造をシンプルにしてスピードを上げる事が
厳しい状況でも出来る課題かなと思いました。
その後は部分的に不便な状態が始まって、
メンタル的に厳しくなっていきます。
人間は長期的な苦痛に耐えられないので
今後は違う課題が出てくると思います。
失敗も多かったですけど餓死者は出ていませんし、
皆さんの援助で凄く助かったのは間違いないです。
なので、行政や誰かを責めるのではなく
何度発生しても自然災害は対応が難しいというのが
いちばん正解に近いんじゃないかなと思うのでした。
by frat358 | 2016-04-25 11:36 | 熊本ハーフ
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