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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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投げる、飛び出す、蹴る、止める。



イラン人のゴール・キーパー、ビランヴァンド選手の
超ロングスロー。投げたボールがそのままフォワードへ。
腕で投げた人がカウンターの起点になってしまってる;
両手のスローインで遠くへ投げる選手は居ますけど、
ビランヴァンド選手の場合は片腕だし、
投擲のスタイルは、まるで槍投げ・・・
全身の体重が腕に乗って、理に適ってる。
身体を投げ出すようにしながら、ミサイル発射の如し。
これでシュートセービングも優秀だったら
海外クラブでも声かかりそうですが、どうなんだろ。
せっかくなのでゴールキーパーの話を書きます。
投げる、飛び出す、蹴る、止める。_c0027929_2493550.jpg

キーパーなのに足技も上手で、攻撃の起点になったり
飛び出して相手のチャンスを潰したりするキーパーを
スイーパー型ゴールキーパーと呼ぶそうですが。
バイエルン・ミュンヘンのキーパー、マヌエル・ノイアーは
1シーズンでフォワード選手よりもパスしてる事が分かり、
ちょっと話題になっています。
ノイアーのように果敢に飛び出していくキーパーは、
ボールを手で触っても良いエリアを飛び出して
相手からボールを奪った場合、その後も大事です。
必ず味方にボールを渡さないと、ロングシュートを喰らって
大変な目に遭ってしまいます。
投げる、飛び出す、蹴る、止める。_c0027929_2505296.jpg

たとえばヨハン・クライフが育成したスタンリー・メンゾは
スイーパー型のキーパーとして大胆な判断を売りに
7シーズンもアヤックスでスタメンを勤めました。



この動画はメンゾが決めたドリブルゴールと思われます。
優秀なキーパーでしたが大事な試合でオウンゴールしてしまい、
更にUEFAカップでも同じような失態を見せちゃって
批判が殺到。遂には当時、若手だった
エドウィン・ファンデルサ-ルにスタメンを奪われました。
投げる、飛び出す、蹴る、止める。_c0027929_251482.jpg

ピーター・シュマイケルは大柄な体格ながら
至近距離のシュートセービングや
飛び出してのキャッチングで目立っていましたが、
正確に遠くまで投げるロングスローでも
カウンターの起点として有名でした。
私は彼のファンだったので、沢山の超セービングを
見てきましたが、たま~に信じがたいミスを
披露してしまう事がありましてね。
よく憶えているのが単なるゴールキックで、
空振りしやがったんですよ;
一瞬で大ピンチですが相手のフォワードも
まさかシュマイケルが空振りするとは思わず
詰めるのが遅れてね。助かってましたね。
選手として晩年になる頃はポジショニングをミスって
ループシュートを決められたり。
よく考えたら全盛期にも、とんでもないミスしてたな;



えーと;このようにですね、
スイーパー型のゴールキーパーというのは、
飛び出して危機を救っても良いのですが、奪った後は
必ず、味方に、ボールを渡さないとダメなんです。
それが出来なかった場合はシュマイケルのように
ミスだけを集めた動画を作られたりします;



ノイアーも、前に飛び出してパスを出す事は多いので
相手選手もボールを奪えばチャンスですから
どんどん追い詰めていくんですけど、
全く奪われないしノイアーは動揺しない・・・
だったらノイアーが蹴ったボールを奪って
ガラ空きになってるゴールを狙おうと相手は考えますが
パスも非常に正確なので、それも難しい。
大胆な行動をしていればハプニングも起きやすいのに
ノイアーの場合は、どんなに大胆な決断をしても
ピンチが発生しない・・・メンタルの強さで
自分の能力を完全に引き出している。憎たらしいほどに。
パスが上手いどころか、相手DFラインの裏を狙って
そのままゴールに直結するアシストもしちゃうノイアー。
バイエルンミュンヘンのコーチは、ノイアーの事を
「ベッケンバウアーの次に優れたスイーパー」と評します。
投げる、飛び出す、蹴る、止める。_c0027929_253343.jpg

ふふ~ん♪とボールを操りながらエリアを出て
足技で翻弄してるところを「あ!」って奪われて失点したら
それが1000試合の中で、たった1試合のミスでも
永遠に笑われる可能性もあるのがスイーパー型。
迷わず、1度決めたら最後までやり抜くことが
スイーパー型キーパーに大切な事と話すノイアー。
いつの日かノイアーがフォワードで出場するのを
見てみたい気もしますが、彼の正確なキック力や
能力の全てを最も活かせるのって、結局は
ゴールキーパーという場所なのかもしれません。
by frat358 | 2015-05-26 02:54 |
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