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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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地球への訪問者

地球への訪問者_c0027929_1241259.jpg


「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」
ジョナサン・グレイザー監督の映画です。
誰だそれって?いや、アナタも多分しってる。



このプロモを作った人です。
主に音楽のPV作りをしてた人ですけど
映画も作ってるようです。
今回、かなり独創的な作品になって
スタンリー・キューブリックの
継承者になるかもしれないと
批評家からは高く評価されてます。

「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」・・・
タイトルと表紙からはB級映画の匂いがしますけど
既存を突き抜ける尖った作品です。
今まで、色んな映画でどんなに性描写があっても
決して全裸を見せなかったスカーレット・ヨハンソンが
何度も脱ぎます。スカヨハの全裸!!
世界中のスカヨハファンが待望した瞬間ですけど
何よりも凄いのは、ファンの夢を叶えた瞬間なのに
映像表現が圧倒的で、見ててもムラムラしないという。
いちおう・・・宇宙人が人間を捕獲していく?
そういうストーリーだと思うんですけど
宇宙人です~なんて決して言わないし、
説明も無いし、登場人物にも役名が付いてません。
凄いっしょ。役名が無いからスタッフロールも
役者の名前しか出てなかったよ。
誰を演じたのが誰なのか分からないんだぜ(笑)
映画の中でスカヨハ演じる女性の
行動と言動を見ながら、何が起きているのかを
推測して見ていくような進行方法で、
ハリウッドに喧嘩売ってるとしか思えません。
地球への訪問者_c0027929_12455095.jpg

あと、地味にSFXが凄いです(今はVFXって言うんだっけ)
全くそこを広報がセールスポイントにしてないので
映画を見ると、ビックリするほどリアルで・・・
「げ!!」って声が出ちゃうくらい凄い。
音楽は「ポン・・・ポン・・・」とか
「ゴーーーーーー」とか「キュイーーーン」とか
凄く前衛的なんですけど、気持ちは分かる。
これに音つけてくれって言われてもな・・・
しかもフィルターかけてんのか何なのか
こもった感じなのでオープニング以外は
音がモゴモゴしてるし。
全編音楽なしだと少し物足りないけど、
主人公が何を考えてるのか説明しないし
たぶん地球人じゃないので内面が見えにくい。
誰に寄り添って音を鳴らせばいいやら・・・
まあ、こんな映画作れる監督は
世界に2~3人しか居ないので
私が悩む機会は無いと思うけどさ;
でもちょっと羨ましいくらいに楽しそうだった。
ラストも素晴らしくて、今年みた映画の中では
1位にしたい映画です。でもオススメは
ちょっと難しいかな・・・人を選ぶかも。
一ヶ所だけ笑える場面があります。
え、そんな風に凝視するの?って。
悲しい事なんだけどね。なにかと思ったよ。



=======ここから超ネタバレ========
地球への訪問者_c0027929_1245338.jpg

これを自分の今年1位って思う理由は
地球に来た訪問者の不思議な疎外感と孤独が
心にドンと来たから、だと思う。
彼女は人とは違う非日常が日常で、
その中に在れば安全で自分らしく生きられるのに
人と繋がろうと彷徨い始めて
努力するほど孤独になっていく。
彼女が寄り添えるほど、人は美しくなかった。
なんという儚さ。グラムロックのようだ。
そういえばスカヨハのファッションも
グラムっぽくない?黒髪の絶妙なボサボサ感は
マークボランを彷彿とさせるし、
ボワボワのジャケットとGパンは妙にゴージャスで
まるでデヴィッド・ボウイ。
見終わった後に気ずきました。
恐らく感情を知らない訪問者という設定なので
スカヨハは、ずーっと抑え気味に演技してて
難しかったと思うんですけど、
役者として挑戦したかったんだろうなと
思ったりもします。彼女はグレイザー監督の大ファンで
監督との感性面での相性も良かったんだと思う。

グレイザー監督が作ったPVだと
↓コレが一番好きかな。


by frat358 | 2014-12-21 12:50 | DVDエラー大嫌い
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