スライディング・ヘディングシュート2 |
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「6歳のボクが、大人になるまで。」 福岡。駐車場たけえな・・・ 10分100円とか。 神経質な爺さんの嫌がらせみたいな金額。 熊本駅前の立体駐車場なんて 新幹線チケット見せれば 72時間まで駐車代600円だぞ。 いやそれを今日知った。さすがにビビった。 TOHOソラリア館は~ スクリーンが大きい割に座席が少ない。 ゆったり座れるタイプの椅子なので 前方に座ってる人の頭も気にならない。 受付の応対も素晴らしかった。かつて新宿で ガン飛ばしながらチケット売ってた店員とか 今はどうしているだろう。 分かっちゃいたけれど。 非常に、説明しずらい映画です; 仕事が忙しくて無理かと思いましたが 予想外に大ヒットして上映期間が延長となり、 なんとか見に行く事が出来ました。 アカデミー賞候補になってるようですけど かなり特殊な映画なので受賞は難しいと思う。 仮に作品賞とか取っちゃって騒ぎになったら 見た後に「なんじゃこれ」って思う感性の人も 結構、続出するんじゃないかとも思うし。 私は100点あげたい出来だと感じましたが 人を選ぶ映画かもしれない。凄く長いし。 ママ役はパトリシア・アークエットです。 知らないって?いや知ってる人も多いはず。 「トゥルーロマンス」でヒロインしてました。 あの若さ溢れた時代から幾年月・・・。 ちょっと衝撃を受けるほど時間経過の重みを 容姿で現してる時期もあって、 トゥルーロマンスでウットリした男性ファンには 強烈なダメージを与えたりもします; でもやっぱり「目」だけは人って 変わらないですね。性格が変化するくらいの 大変な事が起きない限り、目だけは 変わらないのかもしれません。 うわ変わりすぎだろって思う年齢の時は 目だけを見てました。目を見て冷静を保つ。 お前だけ宇宙人なのか?と言いたいほど 12年経過しても容姿が変化しない イリュージョン役者、イーサン・ホーク。 あまりにも変わらないのでヒゲを濃くしたりして オッサンになったのを強調してた。 彼のパパ役に、かつての自分の父親をダブらせて 思わず見に行ってしまったのですが。 実際に見てみたら、私のパパというよりは 私自身に見えました(笑)もし私が 18歳で子供が居たら、こんなかもなーって。 内的には息子よりも健やかに成長してる気が(笑) 原題は「BOY HOOD」という事からも 少年が主人公だと思っていたのですが。 なんか・・・誰かを撮ってるという感じでも 無いんですよ。じゃあ何を撮ってるかというと 「時間」を撮ってるんです。 どんどん流れていく時間の流れに 少年と、姉と、父親と、母親が居て。 それぞれが生きている。それだけの映画です。 作品の中には特に名言もないし、 (最後だけ作品テーマのヒントとして 少しあるけど)劇的な演出も一切ない。 過去には戻れない。先にしか進めない。 そんな「時間」の中で人間が生きている。 それ以外は何もないです。 で、私達が生きているという事も、 それ以外は何もないなと(笑) 私達は1人として、自分が望んで 産まれた訳では、ない。 顔も家族も選べないし環境も選べないし、 仕事さえも望んだものが手に入る人は少ない。 でもそれは決して絶望的な事じゃなくて、 時間が解決してくれる事があったり、 長い時間をかけて理解できる事があったり、 時間が流れた事による成長で、 他者と向き合えるようになったりもする。 人は、そんな風に生きているのであって、 それは当たり前の、ありきたりの感動ですが、 人が生きていける理由でもあります。 そんな「時間の流れ」を同じ役者が 12年演じた事で、作品のテーマに 凄い説得力とリアリティを与えています。 それは、例えるなら宇宙人の映画を 本物の宇宙人を連れてきて映画にしたような。 そういう、メチャクチャなとんでもなさを この映画は持っていると思います。 =========ネタバレ========== オープニングでいきなりcoldplayとかね。 音楽の使い方も上手かった。 イラク戦争が始まったり、 ハリーポッターの発売日に並んだり。 いま、この辺りの時代ですよーっていうのが 見てる人に分かるようになっていた。 私も子供時代は引っ越しが多かったけど 一番つらかったのは友人を失う事だった。 保育園スタートとか小学校入学とか、 節目に引っ越してたので ダメージは少なかったけどね。 振り返ると一番仲の良かった子が 手を振ってるあたりとかリアルだなーと。 もう、会う機会が無いのに また会えるかのようにサラっとしてるのは 男友達の別れ方では、多いので。 「18歳で大人」という考え方は 日本だと違和感ありますけど、 18歳になっても、決して内面は 大人とは言えない感じなので安心しました; 親元を離れることをヒャッホー!と思いながら 心が以前よりも自由になって、以前よりも 自分の事が見えるようになって、 新しい友達を沢山得て成長していく。 海外が18歳で大人扱いするのは 1人で戦ってこい!という贈り物なのかもしれん。 ママの凄まじい再婚っぷりは 日本の感覚だと尻軽に見えるかもしれませんが、 オーストラリアだと平均で3回は再婚するし アメリカも離婚率は半端なく高い。 ママは教員になって立派に働きますが アメリカは教員の給料が凄く低いし、 子供を大学まで行かせたいと思ってて 最初のパパが無職ともなれば・・・ いい人と出会えれば再婚したいと考えるのも 色んな面で自然だったりするだろうなと。 もっとママの苦闘ぶりを見せても 良かったかなーと思います。 3回離婚したっていうのは 3回転んだって事ですからね; そこから這い上がって子育てしてる訳で、 それがいかに凄い事なのかは、 もっと大人になった時に 息子は理解できるようになるのだろうね。 でもやっぱり3回もパパが変わった事が 息子の性格に影響を与えてるように見えた。 叱られても「はい。ごめんなさい」 頼まれごとも「はい。やります」 ママが連れてきた新しいパパ達と やっていく為に息子が選んだ対策は、 逆らわないこと。自分を見せないこと。 内向的で受け身な性格に育っているので、 18歳になって社会に飛び出していくと・・・ 今までは受身で生き抜いたけど こっから先は、そうもいかないだろうな、と。 人としての課題も在りながら 世の中に飛び出していくのが、これまたリアルでした。
by frat358
| 2014-11-28 12:24
| DVDエラー大嫌い
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