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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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生活力の無いパパが、大人になるまで。

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「6歳のボクが、大人になるまで。」

福岡。駐車場たけえな・・・
10分100円とか。
神経質な爺さんの嫌がらせみたいな金額。
熊本駅前の立体駐車場なんて
新幹線チケット見せれば
72時間まで駐車代600円だぞ。
いやそれを今日知った。さすがにビビった。
生活力の無いパパが、大人になるまで。_c0027929_12154074.jpg

TOHOソラリア館は~
スクリーンが大きい割に座席が少ない。
ゆったり座れるタイプの椅子なので
前方に座ってる人の頭も気にならない。
受付の応対も素晴らしかった。かつて新宿で
ガン飛ばしながらチケット売ってた店員とか
今はどうしているだろう。
生活力の無いパパが、大人になるまで。_c0027929_1217331.jpg

分かっちゃいたけれど。
非常に、説明しずらい映画です;
仕事が忙しくて無理かと思いましたが
予想外に大ヒットして上映期間が延長となり、
なんとか見に行く事が出来ました。
アカデミー賞候補になってるようですけど
かなり特殊な映画なので受賞は難しいと思う。
仮に作品賞とか取っちゃって騒ぎになったら
見た後に「なんじゃこれ」って思う感性の人も
結構、続出するんじゃないかとも思うし。
私は100点あげたい出来だと感じましたが
人を選ぶ映画かもしれない。凄く長いし。
生活力の無いパパが、大人になるまで。_c0027929_1217949.jpg

ママ役はパトリシア・アークエットです。
知らないって?いや知ってる人も多いはず。
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「トゥルーロマンス」でヒロインしてました。
あの若さ溢れた時代から幾年月・・・。
ちょっと衝撃を受けるほど時間経過の重みを
容姿で現してる時期もあって、
トゥルーロマンスでウットリした男性ファンには
強烈なダメージを与えたりもします;
でもやっぱり「目」だけは人って
変わらないですね。性格が変化するくらいの
大変な事が起きない限り、目だけは
変わらないのかもしれません。
うわ変わりすぎだろって思う年齢の時は
目だけを見てました。目を見て冷静を保つ。
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お前だけ宇宙人なのか?と言いたいほど
12年経過しても容姿が変化しない
イリュージョン役者、イーサン・ホーク。
あまりにも変わらないのでヒゲを濃くしたりして
オッサンになったのを強調してた。
彼のパパ役に、かつての自分の父親をダブらせて
思わず見に行ってしまったのですが。
実際に見てみたら、私のパパというよりは
私自身に見えました(笑)もし私が
18歳で子供が居たら、こんなかもなーって。
内的には息子よりも健やかに成長してる気が(笑)
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原題は「BOY HOOD」という事からも
少年が主人公だと思っていたのですが。
なんか・・・誰かを撮ってるという感じでも
無いんですよ。じゃあ何を撮ってるかというと
「時間」を撮ってるんです。
どんどん流れていく時間の流れに
少年と、姉と、父親と、母親が居て。
それぞれが生きている。それだけの映画です。
作品の中には特に名言もないし、
(最後だけ作品テーマのヒントとして
少しあるけど)劇的な演出も一切ない。
過去には戻れない。先にしか進めない。
そんな「時間」の中で人間が生きている。
それ以外は何もないです。
で、私達が生きているという事も、
それ以外は何もないなと(笑)
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私達は1人として、自分が望んで
産まれた訳では、ない。
顔も家族も選べないし環境も選べないし、
仕事さえも望んだものが手に入る人は少ない。
でもそれは決して絶望的な事じゃなくて、
時間が解決してくれる事があったり、
長い時間をかけて理解できる事があったり、
時間が流れた事による成長で、
他者と向き合えるようになったりもする。
人は、そんな風に生きているのであって、
それは当たり前の、ありきたりの感動ですが、
人が生きていける理由でもあります。
そんな「時間の流れ」を同じ役者が
12年演じた事で、作品のテーマに
凄い説得力とリアリティを与えています。
それは、例えるなら宇宙人の映画を
本物の宇宙人を連れてきて映画にしたような。
そういう、メチャクチャなとんでもなさを
この映画は持っていると思います。



=========ネタバレ==========

オープニングでいきなりcoldplayとかね。
音楽の使い方も上手かった。
イラク戦争が始まったり、
ハリーポッターの発売日に並んだり。
いま、この辺りの時代ですよーっていうのが
見てる人に分かるようになっていた。
私も子供時代は引っ越しが多かったけど
一番つらかったのは友人を失う事だった。
保育園スタートとか小学校入学とか、
節目に引っ越してたので
ダメージは少なかったけどね。
振り返ると一番仲の良かった子が
手を振ってるあたりとかリアルだなーと。
もう、会う機会が無いのに
また会えるかのようにサラっとしてるのは
男友達の別れ方では、多いので。

「18歳で大人」という考え方は
日本だと違和感ありますけど、
18歳になっても、決して内面は
大人とは言えない感じなので安心しました;
親元を離れることをヒャッホー!と思いながら
心が以前よりも自由になって、以前よりも
自分の事が見えるようになって、
新しい友達を沢山得て成長していく。
海外が18歳で大人扱いするのは
1人で戦ってこい!という贈り物なのかもしれん。
ママの凄まじい再婚っぷりは
日本の感覚だと尻軽に見えるかもしれませんが、
オーストラリアだと平均で3回は再婚するし
アメリカも離婚率は半端なく高い。
ママは教員になって立派に働きますが
アメリカは教員の給料が凄く低いし、
子供を大学まで行かせたいと思ってて
最初のパパが無職ともなれば・・・
いい人と出会えれば再婚したいと考えるのも
色んな面で自然だったりするだろうなと。
もっとママの苦闘ぶりを見せても
良かったかなーと思います。
3回離婚したっていうのは
3回転んだって事ですからね;
そこから這い上がって子育てしてる訳で、
それがいかに凄い事なのかは、
もっと大人になった時に
息子は理解できるようになるのだろうね。
でもやっぱり3回もパパが変わった事が
息子の性格に影響を与えてるように見えた。
叱られても「はい。ごめんなさい」
頼まれごとも「はい。やります」
ママが連れてきた新しいパパ達と
やっていく為に息子が選んだ対策は、
逆らわないこと。自分を見せないこと。
内向的で受け身な性格に育っているので、
18歳になって社会に飛び出していくと・・・
今までは受身で生き抜いたけど
こっから先は、そうもいかないだろうな、と。
人としての課題も在りながら
世の中に飛び出していくのが、これまたリアルでした。
by frat358 | 2014-11-28 12:24 | DVDエラー大嫌い
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