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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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モキュメンタリーの難しさ

モキュメンタリーの難しさ_c0027929_19375020.jpg

映画ライターという職業があるらしくて、
そういう職業の人の文章を色々読んでみたけど
すげえ、つまんない・・・。マジかよ・・・。
いやでもこれは、自分が面白いと思える文章を
書ける人物を探すしか無いんでしょうね。
ちょっと読んだくらいじゃ見つからないわ。
俺が連載したほうが面白いんじゃ?とさえ
軽く思いましたけど、こんなね、15年前の映画を
突然に書かれてもね;仕事にならんわ。
好きなように書いてるからストレスも無い訳だし。

今日は・・・
「ブレアウィッチ・プロジェクト」です。

これ、出た当初から興味なくてね。
ずーーーっと見ないでいたんですよ。
私はゲームも好きですけど
ドラゴンクエストとファイナルファンタジーは
一度も遊んだ事がないんです。
あまりにも未体験の時間が長いと
押し通したくなる。それが私です。
スクウェアにもエニックスにもブレアウィッチにも
怨みは無いんですけどね。
ブレアウィッチは何度も迷ったんですよ。
でも世界が絶賛とか世界一怖いとか
広報が見させる為に在る事無いこと宣伝してると
妙に腹が立ってきて体験したくなくなるんだよね・・・
ほら、みんなが並んでるよ!とか。
ほら、みんなが褒めてるよ!とか。
こういう形で宣伝されるとさ、
「ほら、自分が無いアナタは不安になるでしょ?
乗り遅れるのが怖いでしょ?見なよ!」って
言われてる気分になるんだよ。
もうそんなの、意地でも拒否したくなるのね。
アデルだって爆売れする前から
俺はスラへディで絶賛してたんだぞー!
スパイスガールズは売れないって断言して
物凄い売れて反省したけどな!
・・・まあ、作った側に落ち度は無いって事を
冷静に考えられるようになったので
食わず嫌いの「ブレアウィッチ」を遂に見ました。

いわゆる「モキュメンタリー」というジャンルになります。
創作なんだけどドキュメントのように撮影している映画を
モキュメンタリーと言います。
私の世代だと「食人族」っていう作品があってね。
島に行ったら人間を食う部族が居て食われちゃうんだけど
男と女がアヘアへしてる場面が異様に長くて。
ぼーっと見てたんだけど、気ずいたら寝てた。
で、その頃は中学生だったもんだから友人がね、
「食人族って本当に居るのかな!」とか教室で言ってさ、
「島にうまいもんが山ほどあるのに
わざわざ人間食ってるヤツなんて居る訳ねえだろバカ」
って冷淡なツッコミをしたので会話が終わったよ。

退屈させないモキュメンタリー映画って
難しいです。ずっと写してるっていう設定だから
カットが少なくなるので役者も台詞が長くなって大変だし。
なのでよく撮られてる誰かが「おい撮るな!」
「カメラ止めろ!」とか言ってカットするのが多いです。
ずーっと撮ってる感じだから観客も集中しずらいし、
かといって台詞っぽいのを沢山入れると
ドキュメントというよりは映画になっちゃう。
現実感を演出する為にドキュメントっぽくしてるので、
カメラアングルが計算的だとリアリティが消えてしまう。
かといって何の工夫も無く写していると
見てる人が「つまらん」と思ってしまう。
役者も「演技だ」と思われたら負けなんだけど
演技を出していかないと見てる人がダレてくる。
矛盾だらけなんですモキュメンタリーは。
この矛盾を綱渡りするかのように進行していくのが
優秀なモキュメンタリーだと思います。
私個人は「クローバーフィールド」っていう
怪獣映画のモキュメンタリーが大好きなの、よ。
未だにコレを超えるモキュメント映画は見たこと無い。

===========ねたバレ=============

で、ブレアウィッチは・・・まあ、面白かったか、な。
微妙なトコですね。間延びしないように頑張ってるし
小さな怪奇現象に対してのリアクションも上手い。
・・・オチは?って思うのが普通ですけどね;
特に怖くないけど、終盤は緊張感あったし。
予算が全然ないので凝ったバケモノが出てくるとは
思ってなかったし。本当に出てこないし;
しかしなあ・・・最近になって知ったんですけど
制作費に6万ドルも出てるんですよね。
6万ドルって低予算か?600万円くらいでしょ?
おれ、600万円も予算が出てる映画なんて
担当したことないぞ(笑)
600万もかかったならバケモノとか出せよ(笑)
たぶん宣伝に金使ったんだとは思うけど。
モキュメンタリーの難しさ_c0027929_19381842.jpg

当時、主演の女優さんは最低演技賞を獲得しましたが、
どう考えても作品がヒットし過ぎた事への嫉妬だと思う。
この程度の映画で2億ドルも稼ぎやがって~
ふざけんな~っていう業界の怒りを女優さんが
モロに被ってしまったんだろうな、と。
主演女性のヒステリックな演技が無かったら
物凄いメリハリの無い作品になったと思うし、
モキュメンタリーに必要な演技力は出せてる。
私は彼女に最低演技賞を与えた連中に
最低批評家賞をあげたいよ。そんなもん無いけど。

「ブレアウィッチ2」も流れで見てみましたが、
これはモキュメンタリー形式ではないし
前作に関わったスタッフが全然参加していないので
(総指揮という、形だけの参加)まるで違う映画でした。
単に金の成る木を見つけた映画会社が
注目されてるうちになんでもいいから続編作っちまおうと。
実際そういう理由で作られた続編だし、
前作の監督も「やる気ゼロ」だったそうで。
本当に、やる気ないのが伝わってきます;
時間軸を意図的にバラバラにしてるんですけど
おかげでメチャクチャになってました(笑)
途中で「うわダメだこれ」って作ってる側も
気ずいたろうけどね。会社がGOサイン出してるし
作るしかなかったんだろうね・・・。

「周囲が冷静になったら続編を作ろう」とは
監督が大ヒット当時から思っていたらしいので、
いずれ本当の「ブレアウィッチ続編」が
公開されるかもしれません。
by frat358 | 2014-11-11 19:40 | 超ネタバレ映画感想
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