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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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ロックが傍に居てくれた

ロックが傍に居てくれた_c0027929_1732778.jpg

なんで女や家族の絵ばかり描くんだ?と聞かれた
画家ルノワールは、こんな事を言ったそうです。

人生には不愉快なことが沢山ある。
もうこれ以上、不愉快なものを創る必要は無い。

そんなルノワールの言葉が似合いそうな
80年代~90年代初期の
アメリカ西海岸を舞台にしたミュージカル映画。
当時のハードロックを聞いてなかった人には
まったく面白くないかもしれない映画でもある;
私はハマリ世代なので、ちょっと頭痛がしてたのに
ガンガンに頭を振って鑑賞したせいか
家の階段おりるときにクラクラっとなって
危なかったぜちきしょうめ。劇場で見たら
もっともっと楽しかったろうなあ。

ちらっと80~90年代のロックスター達が
出演してたりするので、それを探すのも
けっこう面白かったりする。たとえば・・・



黒髪の男の右横に、スキッドロウの
セバスチャンが居たりします。その横には
REOスピードワゴンのケヴィンさんが居る。
他にも映画の序盤でJETBOYのポスターが
チラっと映ったりする。
JETBOYなんて・・・渋すぎだろ;
ちょっとハードロック聴いてました程度では
存在さえ知らないようなバンドだと思う;
いろんな小道具が見え隠れしている中に、
あえてJETBOYのポスターが
分かりやすいとこに貼ってある辺りが
俺達、半端な愛情でこの映画を
作ってないぜというのを感じさせます。
ちょっと見てて違和感あったのは
主役の2人ですねえ・・・爽やか過ぎて
「こんな爽やかな奴、当時居たのか?」ってくらい。
でもこの2人、転落の仕方が妙にリアルでね;
ストーリーの見せ場もちゃんとあって安堵。
ロックが傍に居てくれた_c0027929_17332330.jpg

架空のハードロック・スーパースター
ステイシー・ジャックスは
トム・クルーズが演じました。
1日5時間、週5日もトレーニングしたそうです。
なにをって?「歌」を。
確かにまあ、クチパクじゃ寂しいからね;
歌も努力して、聴けるレベルに仕上げてきてます。
でも私が感心したのは歌声じゃなくて
キャラクター作りと、ステージでの動き。
当時のスターの誰かから、動きや立ち回りを
盗んでくるのが普通だと思うんですけど
胸を張ってクネクネしながら歌う姿は
なかなか独創性があって面白かった。
色んな人がミックスされたキャラにも思える。



映画を面白くしてくれてるのは
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ率いる
ロック撲滅を目指す婦人団体の皆さん。
これに近い抗議は当時あったんです。
今でもありますよ。

映画に不満があるとしたら
モトリークルーが出てこない事かな。
権利やストーリーの関係で
難しかったのかもしれませんけど
これだけ当時の曲が集まってれば
モトリーが居ないのは悔しい。
選曲は激しいロックが多いけど
映画で一番大切な曲として扱われているのは
ジャーニーのdont stop Believinです。
この曲は田舎から都会に出てきた若者達が、
上手くいかない日常に苦しみながらも
何度となくチャレンジを繰り返す、
その姿を応援するような内容の曲なんですが、
この時代には「底力」があったと思うんです。
90年代になるとシアトルがロックの中心地になり、
ラップの台頭などもあってLAのライブハウスは
コテンパンに消えていくんですけど、
その時を迎えるまで、タフなエネルギーが
LAに在ったんじゃないかなーって。
住んでた訳でもないのに思うんですね私は。
この時代は観客が、みんな笑顔だった。
そのエネルギーを言葉にするなら、
まさにジャーニーの、この曲。
「信じることをやめない」
これだったかもしれないなと。
rock of agesって元々はミュージカル作品で、
当時に流行った曲をズラっと並べて聞き、
曲の内容からストーリーを作っていった
少し特殊な作品なのですが、
時代そのものを象徴するような曲として
ジャーニーが機能していて感動的でした。



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オマケ特典に収録されていた、
Twisted Sisterさんの、娘との会話。
ロックが傍に居てくれた_c0027929_1813144.jpg

父「見ろ。これがパパの時代だ」
娘「バカみたい・・・なにこの格好・・・」
父「なにを言うかー!パパがこんなファッションだったおかげで
  お前は私立に行けたんだぞー!」

ああ・・・こんな会話が炸裂する年齢になったのか。
歳とったねえ(笑)みんな元気かー?(笑)
さあ、明日も頑張ろう。
by frat358 | 2013-03-06 17:43 |
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