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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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再会の街で

再会の街で_c0027929_22521969.jpg


歯科医の主人公アランは、数年前に
9,11テロの犠牲者の中に
同級生でルームメイトだった
チャーリーの家族が全員載っている事に気ずき、
それ以来、なんとかして彼に会えないかと
20年会ってないチャーリーを思っていました。
同じ街に住んでいる事もあり、
二人は奇跡的に(映画だからだけど)
遂に再会を果たすのですけど
家族を失ったチャーリーは記憶喪失のような状態で
アランの事も思い出せない精神障害を抱えていました。
テロ被害者の遺族になったチャーリーは
膨大な保険金を手に入れており、
金目当てに付いて回る人間達に守られながら
夜の街を徘徊する日々を送っています。
誰とも深く関わろうとしなかったチャーリーですが、
何故か主人公アランを慕って付いて回るようになります。
ここまで読むと凄いシリアスな話だと
誰もが思うハズなんですが、実は台詞が絶妙に面白くて
話の序盤はコメディーなんじゃないかと勘違いしたほど。
序盤の明るい雰囲気も後半のシリアスな展開も、
どちらも台詞が非常に良く出来ていて、
全体的に、なんというか・・・暖かい映画でした。

何度も何度も二人は衝突して大喧嘩するのですが、
どちらかが、バツが悪そうな顔をしながら
仲直りしようとする素敵な友情関係なんですけど、
悲しい過去を乗り越える為の格別な関係というよりは
どこにでもありそうな、何でも話し合える友人関係のままで
ストーリーが展開するので、そこが良いなと思います。
友達っていいよね!みたいな強調を一切していない。
互いの関係が自然に感じられて良かった。

(ここから少しネタバレ)

映画のクライマックスでは
チャーリーが家族の死を思い出して
自殺しようとするのですが、拳銃には弾がなく。
強盗を装う事で警官に射殺されるのを狙いますが失敗。
拘置所で9.11テロの遺族と判明すると警察は態度を一変し、
逮捕時に激しくチャーリーを暴行した事を隠蔽する為に
早期の釈放をします。しかし9.11テロの遺族を
精神治療する事で、セラピストとしてのキャリアを
一気に上げたい医者の思惑と、チャーリーの財産を
好き勝手に管理する会計士が
彼の回復を望んでいない事もあって、
長期の精神治療を薦められる裁判になります。
チャーリーを友達として見つめてきた主人公と、
患者として扱おうとする人達が裁判所で対峙しますが、
法廷での駆け引き中心に進むと思いきや、
3人の娘と、妻と、愛犬をテロで失った
チャーリーの思いに映画は向かっていきます。
これがまたいいんだ。
大ヒットしませんでしたが名作だと思います。


by frat358 | 2010-09-29 22:53 | DVDエラー大嫌い
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