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音楽ソフトのインストール中は暇です。 他の作業も続行できますけど、負荷を考えて 日記をテキスト文書に打ち込むくらいにします。 それが終わると、いよいよ本格的に暇です。 家事、散歩、もちろん終わってます; 意外と土日のBS放送は、侮れないので ハイビジョンとかにチャンネルを合わせて 音声だけ聞いてることも多いのですが、 この日はジミー大西のアフリカでの画家修業と タツノコプロのドキュメントを見ました。 今から4~5年前くらいに、 日本で食玩のオマケブームが起きました。 子供のころは小遣いから数える程度しか 食玩を買えなかった人達が成人になり、 給料を貰うようになったら大暴走。 子供だった頃よりも精密になったオマケに 私も含めて飛びついてしまった。 次から次へとオマケ商品は発売されて、 何が出るかなーというワクワク感を 中毒患者のように続けてしまう人が続出。 しかし「いくらでも買える」という状態は いつしか緩和状態を引き起こし、 当たり前のように買えてしまうことで オマケが宝物じゃなくなってしまった気もします。 案の定、オマケブームの烈火は消え、 小さな玩具は現在、ガチャガチャなどで 細々と存在しています。 話が猛烈に脱線しましたが、 オマケブームの時に、かなりハマったのが スヌーピーのボトルキャップと タツノコプロのチョコ菓子。 チョコ菓子の中には 歴代のタツノコプロ作品をカラー印刷した キャラクターカードがオマケで入っていて、 最近は名前を見ないけど、タツノコプロって こんなにもアニメを世に出していたのか~と、 懐かしいというよりは尊敬に近い気持ちを持ちました。 ガッチャマン、マッハGOGO、みなしごハッチ、 ハクション大魔王、ヤッターマン・・・ ちょっと尋常じゃないくらいにテレビアニメを 席巻していたんだなーと。 気ずけばカードは50枚くらい溜まって、 やばいなー、買いすぎだなーと思う頃には コンビニで見かけなくなりました。 そんな訳でタツノコプロのドキュメントを 見ることにしたんですけど、 知ってるようで知らなかった事が満載でした; 漫画家だった吉田竜夫が鉄腕アトムの アニメを見て衝撃を受け、俺もアニメ作る!と 自宅を担保にして土地を買い、 竜夫の兄弟たちと共にプレハブ小屋を建設。 社員も募集しますが、アニメクリエイターなんて 当時は職業としてやってる人は存在せず、 全く分からんけど面白そうだから 田舎から来ました~的な人達を社員に迎えて、 給料が払えない時もあったりしながら 苦闘を続け、6ヶ月かけて売り込み用の 15分セル画アニメを製作。 これがデビュー作の「宇宙エース」でした。 基本的には鉄腕アトムを彷彿とさせますが、 主人公が持っている武器などで 後のガッチャマンなどに共通する部分も 垣間見られます。 今の日本で活躍してるクリエイターで、 タツノコプロに居た人は、かなり多いです。 TVゲーム「ファイナルファンタジー」の イラストを担当した天野喜孝さん。 ガンダムのデザインを担当した大河原邦男さん。 機動警察パトレイバーの劇場版や甲殻機動隊、 最近だとスカイクロラを製作した押井守さん。 この人達はみんな、タツノコプロの出身でした。 押井守さんとか、天野さんとか、 ちょっと異端とも思える人材。。。 私が社長だったら使いこなせる自信ないです; 現在では我が道を行ってる両名ですが、 なかでも天野さんは遅刻の常習犯で、 他の社員とも仲良くしたがらないので 解雇すべきだーなんて言う人も居たらしく。 かなりの問題児だったようですが、 それすら吉田竜夫さんは可愛く思いつつも 天野さんの才能に気ずいていました。 ひとつ面白い話があったので勝手に紹介します; ある日、竜夫さんは天野さんに言ったそうです。 「1週間、会社に来なくていいから 新しいアニメのキャラクターを作ってこい」 翌日から本当に会社に来なくなった天野氏; 約束の期限に現れた天野さんは 生み出したイラストを渡します。 会社の告知板に、それは大きく貼り出されて 見た社員達は絶句したそうです。 こんなの見たことない、と。 社長の竜夫さんも「あいつには負けた」と 天野さんが生み出した主人公2人と 悪の3人組に、思わず降参したそうです。 天野さんは色んなファッション雑誌や 流行しているモノも取材して、 キャラクター達の衣装に活かしたそうです。 ここで作られたキャラクター達は タイムボカンシリーズとして タツノコプロの代表作になり、 つい最近でもアニメとして放送されたり 映画化されたりする稀有な作品となりました。 どうも日本という国は手塚治虫さんを 褒める事によって、他にも居る優秀な方々を スポットライトから外して振り返ってる気もします。 もっとタツノコプロは評価されるべき存在だな~と 思ったりした土曜日でした。
by frat358
| 2009-10-25 10:19
| 3LDK物語
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