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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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暇だ。

暇だ。_c0027929_10213834.jpg

音楽ソフトのインストール中は暇です。
他の作業も続行できますけど、負荷を考えて
日記をテキスト文書に打ち込むくらいにします。
それが終わると、いよいよ本格的に暇です。
家事、散歩、もちろん終わってます;
意外と土日のBS放送は、侮れないので
ハイビジョンとかにチャンネルを合わせて
音声だけ聞いてることも多いのですが、
この日はジミー大西のアフリカでの画家修業と
タツノコプロのドキュメントを見ました。


今から4~5年前くらいに、
日本で食玩のオマケブームが起きました。
子供のころは小遣いから数える程度しか
食玩を買えなかった人達が成人になり、
給料を貰うようになったら大暴走。
子供だった頃よりも精密になったオマケに
私も含めて飛びついてしまった。
次から次へとオマケ商品は発売されて、
何が出るかなーというワクワク感を
中毒患者のように続けてしまう人が続出。
しかし「いくらでも買える」という状態は
いつしか緩和状態を引き起こし、
当たり前のように買えてしまうことで
オマケが宝物じゃなくなってしまった気もします。
案の定、オマケブームの烈火は消え、
小さな玩具は現在、ガチャガチャなどで
細々と存在しています。
話が猛烈に脱線しましたが、
オマケブームの時に、かなりハマったのが
スヌーピーのボトルキャップと
タツノコプロのチョコ菓子。

チョコ菓子の中には
歴代のタツノコプロ作品をカラー印刷した
キャラクターカードがオマケで入っていて、
最近は名前を見ないけど、タツノコプロって
こんなにもアニメを世に出していたのか~と、
懐かしいというよりは尊敬に近い気持ちを持ちました。
ガッチャマン、マッハGOGO、みなしごハッチ、
ハクション大魔王、ヤッターマン・・・
ちょっと尋常じゃないくらいにテレビアニメを
席巻していたんだなーと。
気ずけばカードは50枚くらい溜まって、
やばいなー、買いすぎだなーと思う頃には
コンビニで見かけなくなりました。

そんな訳でタツノコプロのドキュメントを
見ることにしたんですけど、
知ってるようで知らなかった事が満載でした;
漫画家だった吉田竜夫が鉄腕アトムの
アニメを見て衝撃を受け、俺もアニメ作る!と
自宅を担保にして土地を買い、
竜夫の兄弟たちと共にプレハブ小屋を建設。
社員も募集しますが、アニメクリエイターなんて
当時は職業としてやってる人は存在せず、
全く分からんけど面白そうだから
田舎から来ました~的な人達を社員に迎えて、
給料が払えない時もあったりしながら
苦闘を続け、6ヶ月かけて売り込み用の
15分セル画アニメを製作。
これがデビュー作の「宇宙エース」でした。
基本的には鉄腕アトムを彷彿とさせますが、
主人公が持っている武器などで
後のガッチャマンなどに共通する部分も
垣間見られます。

今の日本で活躍してるクリエイターで、
タツノコプロに居た人は、かなり多いです。
TVゲーム「ファイナルファンタジー」の
イラストを担当した天野喜孝さん。
ガンダムのデザインを担当した大河原邦男さん。
機動警察パトレイバーの劇場版や甲殻機動隊、
最近だとスカイクロラを製作した押井守さん。
この人達はみんな、タツノコプロの出身でした。

押井守さんとか、天野さんとか、
ちょっと異端とも思える人材。。。
私が社長だったら使いこなせる自信ないです;
現在では我が道を行ってる両名ですが、
なかでも天野さんは遅刻の常習犯で、
他の社員とも仲良くしたがらないので
解雇すべきだーなんて言う人も居たらしく。
かなりの問題児だったようですが、
それすら吉田竜夫さんは可愛く思いつつも
天野さんの才能に気ずいていました。

ひとつ面白い話があったので勝手に紹介します;
ある日、竜夫さんは天野さんに言ったそうです。

「1週間、会社に来なくていいから
新しいアニメのキャラクターを作ってこい」

翌日から本当に会社に来なくなった天野氏;
約束の期限に現れた天野さんは
生み出したイラストを渡します。
会社の告知板に、それは大きく貼り出されて
見た社員達は絶句したそうです。


暇だ。_c0027929_10184728.jpg

こんなの見たことない、と。
社長の竜夫さんも「あいつには負けた」と
天野さんが生み出した主人公2人と
悪の3人組に、思わず降参したそうです。

天野さんは色んなファッション雑誌や
流行しているモノも取材して、
キャラクター達の衣装に活かしたそうです。
ここで作られたキャラクター達は
タイムボカンシリーズとして
タツノコプロの代表作になり、
つい最近でもアニメとして放送されたり
映画化されたりする稀有な作品となりました。

どうも日本という国は手塚治虫さんを
褒める事によって、他にも居る優秀な方々を
スポットライトから外して振り返ってる気もします。
もっとタツノコプロは評価されるべき存在だな~と
思ったりした土曜日でした。
by frat358 | 2009-10-25 10:19 | 3LDK物語
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