スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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汝、殺すなかれ




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「ハクソー・リッジ」


沖縄戦で実在したアメリカ軍の衛生兵ドスさんを主人公に
実話ベースの映画だという事も話題になりました。
そして何より、沖縄戦をハリウッドで映画化した事は恐らくありません。
日本映画でも滅多に無いというか・・・沖縄戦はあまりにも凄惨なので
とても映像化できないという事情があるようです。
リアルにこだわれば、見てられない地獄絵になるし
フィルターをかけるように表現したら、それもまた批判の的になる。
日本でもアメリカでも、非常に難しい題材なのが沖縄戦です。



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沖縄の地上戦が映画で作りにくい理由として、
以前にも書きましたけど、米兵と日本兵の「距離」が
とんでもなく近かった事が挙げられます。
200メートル先から数百人が突撃してくるなら
マシンガンの乱射で全員を倒せるかもしれません。
でも例えば20メートルの距離から数十人が突撃してきて
そんな状態が何時間も続いてしまうとしたら
最新鋭の武器を持っていた米軍でも、殲滅は不可能です。
気ずけば目の前に日本兵が死ぬ気で迫ってきていて
銃を撃てるような距離じゃないとしたら・・・
何が起きるかといえば、肉弾戦になるんです。
刺し合い、殴り合い、首の絞めあいという状況が
戦場の至るところで発生すれば「乱戦」になってしまい、
パニックになって同士討ちが起きたり
戦艦からの砲撃も味方に当たったりします。
米軍は沖縄戦に勝利しましたが、凄まじい数のPTSD患者を
この戦いで生み出してしまいます。その事実は長く隠蔽されました。
敗れた側の日本兵の損害は・・・それ以上に凄惨だったと想像できます。


メル・ギブソン監督のプライベートな問題を考えると
(酒乱、妻への暴力、差別発言などなど)
見るかどうか悩みましたが。。。見ました。




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ちょっと心配だったのが残虐描写の面ですが。
ほら、日本での上映用に修正を施して、柔らかい表現に規制したりとかね。
そういうのが起きるんじゃないかなーって思ってたんですよ。
比較などでチェックしてませんが、恐らく日本向けに合わせた修正は
おこなっていないと、思います。控えめに表現しても
そこら辺のホラー映画が腰を抜かすくらいに残虐描写のオンパレードです;
もう、ちょっと・・・見た事も無いくらいの地獄絵、戦争描写に挑戦してました。

言葉で表現するのも、ためらっちゃうくらいに物凄いので、
グロ描写が苦手な人は・・・見ないほうがいいというか・・・
とても正視して見れないと思います。尋常じゃないです。



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ドス衛生兵を演じたのは若手のアンドリュー・ガーフィールド。
彼は首が長くて、撫で肩で、なかなか適役が見つかりにくい体型なんですけど
今回ばかりは本当に、ハマり役だったと思います。最高のキャスティングです。
信仰心の強いドス衛生兵は、個人的な理由や信念で、武器を持とうとしません。
その考えは徹底していて、訓練でも銃を持つことを拒否します。
軍隊は全体主義の場であり、調和を乱す新兵は壮絶なイジメに遭います。
てゆうか、集団リンチです;上官が同情するほどのリンチを受けたりする。
しかしそれでもドスは考えを変えようとしない。
遂には軍法会議にまで呼ばれて・・・これ以上は予告の情報を超えるので秘密;



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人間ドラマで見せる見ごたえある前半と、見た事もないような地獄絵を見せる絶望の後半。
そんな構成になった映画でした。これがねえ・・・前半も面白いんです。
ドス衛生兵の父親は第二次世界大戦で親友が死ぬのを目の前で見ていて、
それが心に深い傷を与えてアルコール中毒になっています。
幼少期のドスが母親に言います。「パパは僕が嫌いなんだね」
すると母親が言う。「違う。パパは自分が嫌いなのよ」と。
生き残った自分を責め、友人の命日のたびに生きていてくれたらと願う死と向き合い、
その苛立ちを家庭にぶつけてしまう父親役に・・・なんと・・・



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「マトリックス」でキアヌ・リーブスと激闘を繰り広げたヒューゴ・ウィーウィングさん。
彼は順調に色んな役を貰って活躍してる人なんですけど、どーーーしても自分の中では



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マトリックスで増殖しまくってたイメージが消えない・・・



今回は久々に当たり役だったと思います。これだけ演技が出来る人とは思わなかった。
もう完全に、心が壊れてしまっている人間の役だったので
どう表現すべきかは苦心したと思いますけど・・・見てる人が同情と理解を示せるような
素晴らしい演技だったと思います。アカデミー賞の助演部門に居ても違和感ないくらい。
というか、全体的に見ると・・・彼が一番、演技が上手かったかもしれません。



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そろそろ本編の感想を自分なりに書かせてもらうと・・・
これって基本的に実話がベースになってるので、
訓練中にドスが仲良くなった兵士とか戦争中に理解し合う存在になっていく人間とかね、
そういった人達の死んでいくタイミングがさ、
いわゆる「映画」のタイミングとは違う形で発生するんです。
実話ベースなので、そういった事が起きます。
え?ここで死ぬの?とか。えええ、こんな状況でも助かったの?!とか。
それが凄く怖いというか、緊張感を与えてきます。
ドス衛生兵が、どうやって心を立て直していったのかを、思わず想像してしまったり。



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彼が筋金入りのカトリック信者だったのは間違いないですけど、
でも・・・その事実が、いったい戦場で、どんな意味を持つのかっていう。
その疑問に、ドス衛生兵も向き合ってしまうんです。
あまりにも地獄のような光景で、私なんかに何が出来るのかと。
どんなに神を信じても、自分の信仰で戦争を終わらせるのは無理で。
それどころか目の前で自分をイジメてた仲間とか、守ってくれた人が
身体をバラバラにしながら死んでいく。そしてそれ以上に
立ち向かってくる日本兵達の、あまりにも惨すぎる死の連鎖。
その中で、自分に何が出来るのか。ここが一番の見せ場だったと思います。
恐らくこの姿を撮りたくて、メル・ギブソンは沖縄戦の撮影に
挑戦したんだろうなとさえ思いました。



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残酷な場面が続けば続くほど、ドス衛生兵の信仰と信念が輝いて見えるという
相乗効果も発生していましたが、極限の中で心を支えたのは何なのか。
それは目に見えないもので、映画と言う形で表現しても
見る側は、感じ取るしかないんですけど・・・自分なりに感じ取れるものがありました。


凄まじい戦場を経験していく中で、仲間達は、こんな状況の中で銃も持たずに
命を賭けて走り回る男が、どれほどの勇気と信仰を持っているのかに気ずきます。
他者の意思を尊重し、自分の意思も信じる。これはアメリカという国家の基本理念です。
メル・ギブソン監督が意識していたかは不明ですけど、この映画によって
彼はアメリカという国の原点に辿り着いていく映画を、撮ったような気もします。












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by frat358 | 2017-11-13 01:10 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

背負って生きろ



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「LOGAN」 

ヒュー・ジャックマンが、ウルヴァリンことローガン役を
今回で引退されるという事で。長年に渡って見ていたファンには
なかなかツライ映画でした。分かっちゃいたけれども。
ジョニー・キャッシュのhurtを予告で使ってたのは伊達じゃなかった。


今回は、全体的にトーンが暗いです。
ミュータントは、ほとんど登場しません。
ローガン、チャールズ、そしてローガンと同じ能力を持つローラ。
この3人を中心にしたロード・ムービー形式になっていて
戦いながら、心の旅をしているような映画でした。
そして、人を傷つけてしまう者達の物語であり、
ローガンを理解する為の物語であり、
ローガンに別れを告げる映画でも、あったなあと・・・


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予告とかポスターを見ていた段階では
「レオン」のような映画になるのかなーと想像していて、
ウルヴァリンの最後としては、それだと少し
メッセージ性が弱くなりそうだねーって思ってたけど。
同じ能力を持つローラも、年齢が90代になったチャールズも
しっかりと重要な役を演じつつ・・・あくまでも
主線はローガンになってました。それが良かったと思うし、
ミュータントが居なくなった世界についても
何故そうなったのかを映像で解説的に行うのではなく、
年老いたプロフェッサーとローガンの会話だけで成立させてます。
演技と台詞を中心にする事で孤独感を更に表現しているというか。
アクション映画は演技が弱いという偏見の打破にも
最終作でチャレンジしたように思えます。


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でも、それにしたって・・・
子役のダフネ・キーンの天才性には
恐ろしさを感じるほどでした;
スペイン語と英語が堪能でアクションが出来て
子供なのに、静かに憤怒する女性を演じることも可能。
静かに怒る女性って、大人バージョンしか見た事なかったし、
子供がこれを表現出来ているのはビックリしました。
ウルヴァリンシリーズの主役を充分に継げる逸材だと思います。
まあ、子役はメンタルが壊れてしまったり
体重増加で印象が変化してしまったりとか
色んな事も起きやすいので様子を見る必要はありますけど、
ダフネの場合は両親も役者らしいので相談役にも困らないし、
変なグレかたをしたりとか、そういう事は起きない気がする。
ダフネの幅広い「怒りの表現力」が、映画を光らせてました。



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沢山のミュータントを導いてきたプロフェッサー、チャールズが
90歳を超える年齢で精神も肉体も限界に達していき、
孤独に耐えかねて、救いだけを求めている姿はショックでした。
あんな姿になってしまったからこそ、ウルヴァリンが
何処までも支えようとしたのかもしれませんけど。
今回はテーマが「傷つけたくないけど傷つけてしまう人の孤独」なので、
それに沿った姿をプロフェッサーも見せたと言えるかもしれませんが。

今回がエックスメンについて書く最後かもしれないので
自分の好きな場面を書かせてもらうと、過去作の中ですが
「私は子供の頃から醜い人間だと言われてきた。
そいつらを傷つけて後悔させてやりたい」と言ったミュータントに
「君も自分をそう思うのか?彼らの言ってた通りの醜い人間なのか?
彼らの言葉に傷ついたなら自分の行動で、そうではないと示せ!」
・・・この場面は一瞬ですけど物凄く感動しました。
プロフェッサー、チャールズの台詞です。
そんなチャールズが爺さんになっちゃって「私の太陽号・・・」とか
言ったりするんですよ(泣)もう悲しいのなんのって・・・


欲を言えば、もっとラストのアクションは
ウルヴァリンを中心に長く見たかった。
正直に言って、バランス感覚的には少し悪いかなと思います。
でもそれは本当に難しいところで、なんでかっていうと
基本はアクション映画なんですよね・・・なので
内面描写が多いとはいえ、そこはキッチリ抑えないといけない。
中盤のアクションを減らしても良かったかな?と思うのは
それだけキャラクターの演技や台詞が良かったからですけどね。



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最後まで不器用でしたけど、
想いや傷を理解してくれる人間に囲まれて
幸せな男だったとも思います。そしてローガン本人も
周りの優しさに気ずける人間だったからこそ、
尚更に傷つけたくなくて、遠ざけたのだろうと。
それでも自分なりに真っ直ぐ生きたようにも思います。
ウルヴァリン、ヒュー・ジャックマン。お疲れ様でした。










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by frat358 | 2017-11-01 12:30 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う




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ツタヤ先行です。

大事な事なので2回書きます。ツタヤ先行。

先行されたまま、お近くのゲオなどでは
入荷されない場合もありますので、ご注意ください・・・



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病んでる男の必需品、イヤホンとウォークマン;
ただでさえ「言葉」ではなく
演技と映像で内面を描写する、という
分かりにくい事に挑戦してる超難解映画なんですけど、
この映画が更に変わっているのは、主人公本人が
どうしたらいいのか分かっていない、という点です。


それは妻の事故死に始まった事では無くて、
人生の中で、ターニングポイントになってる部分では
常に流されて生きてきたからであり、それによって
とても幸運な、不自由ない人生を得ながらも、
自分がどうしたいのか分からないままで、
流されて生きてきた人だから、だと思われます。

なので、妻を愛していたのか自分で分からないし、
仕事に情熱を持っているのか自分で分からない。
自覚が無いままで生きてきた人。その点が彼を
社会的には変人のように見せてしまっています。
非常に難しい映画なので、少し説明しながら書く事にします。


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主人公を拾い上げたのは彼に一目惚れした妻であり、
妻が愛しているからこそ、妻の父親は理解を示して
立派な仕事も主人公に与えてくれた。
ある意味、人生の天使が去ってしまったような状況ですが
主人公は妻を愛していたのかさえ、自覚できません。
途方もなく幸福で裕福なのに、途方もなく空虚な人。

妻が死んで10分後に自動販売機でチョコを買おうとしたら
販売機の故障でチョコが出てこなかった。
苦情を書こうと手紙を書き始めたら、いつの間にか
妻との思い出や自分の人生まで文章に溢れていきます。
主人公は自覚していませんが、手紙を書き始めたことで
自分の人生に、初めて対峙しています。
そして、その手紙を読んだ業者の苦情担当者は、
「この人には話し相手が居ない」という事に気ずく。

苦情担当の女性は、気になって主人公に電話をしてしまい、
「話し相手は居るのですか?」と問いかける。
これで主人公は、ようやく、自分の内面を話せる人が
自分の人生に存在しなかった事を自覚します。
そして、初めて自分の気持ちを察してくれた人に
夢中になってしまいます。更には破壊衝動を自覚し、
自傷願望を自覚し、目覚めていく自分に興奮していきますが
かつての流されまくりの彼に関わってた人達はドン引きです。
異常なほどハイテンションな主人公の姿が続きますけど、
妻を失って気が狂ってしまったのではなくて、
自覚していく喜びを表現しているんだと感じました。

果たして、彼は最終的には何を自覚するのでしょうか。
気になった方は見てください(急に突き放す)


映画のテーマとして「壊す」という行為が出てきますけど
これって正確には「既に壊れている」です。
彼の破壊衝動は、妻を亡くした事で完全に心が壊れたので
自分の心に見合うように周囲を壊してるように見えました。
内面探しをしているうちに、あらゆる物の内面も
見てみたくなったという心理がスタートかもしれませんが、
最終的には壊す事に執着しているので、そう感じました。
怪我をする事も大好きになってしまいます。
誰かに心配して欲しい訳でも構ってほしい訳でもなくて、
傷を負うほど自分の心の状態に近ずくので、嬉しい。
それゆえに傷つきたがるのかな、と思いました。




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誰かが言ってました。「愛とは、気ずくことである」
この映画の主人公は失ってから気ずいてしまいます。
なので、途方も無く残酷で悲しい映画だとも思う。
彼は、ひょっとしたら、また恋をするかもしれませんが、
気ずいた時には逝ってしまった妻との心の対話は
死ぬまで続いていくんじゃないかなと、思うのです。
主人公の無自覚ぶりは究極と称して良いほどですが;
ある程度は、誰もがそうなのかもしれません。



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このポスターも、見終わってから眺めてみると
大事な人を追いかけていたのに、追いつかなかった男のように見えます。
後悔を背負いながら生きていく。それも大人の特権かもしれません。












===============↓ネタバレ↓==============






ちょっといま・・・部分的に見直したので追記で書きたいんですけど。
何度見直しても確認できないのが、青い紙が、何処から出てきたのかっていう。
結局何度見ても分からなくて、ネットでネタバレの感想ブログを読んでるうちに
やっと見つけました。サンバイザーの裏に挟んであったんだよ、と。

自分で確認してないので、まだ真偽不明ですけど、そういう事なら納得できます。
でもちょっと待って・・・事故ったクルマを修理して乗ってたの?
そんな描写あったっけ?妻が死んだ座席に座って運転してたのか・・・
ちょっと強引な気がしますけど・・・でもサンバイザーに挟んでおく理由が
とても大きいので、仕方ないかな・・・

うわの空で生きているアナタは
雨が降ってる時にはクルマのサンバイザーを使わないのと同じように
私が青い紙を挟んでおいた事も気ずかないだろうけど、
サンバイザーを使うような晴れた日には、私の事を想ってほしい。
主人公が、どういう人間なのか気ずきまくってる妻が
ささやかに願った想いですよね。これを描写したいので
事故ったクルマに乗り続けるという強引な設定を入れてたんですね;
金持ちだから他にもクルマを持ってたのかなあ・・・
だとしても、少し大雑把ですよね。大事なポイントなのに。

んー・・・ちょっと納得いかないけど。でもまあ、許せる範囲かな。
これは絶対に必要です。。だって主人公は青い紙を見た事で、
妻がどれだけ、自分の事に気ずいてくれてたのかを知るのですから。
ああ、俺は自分の事が全く自覚できてなかったのに
隣に居てくれた人は、こんなにも俺の事を見ていた、気ずいてた。
この人、大好きだ。ああ、俺の妻じゃん!愛してる!!でも死んだ!!
という物凄い感情が、あの場面に入っているので。
絶対にサンバイザーから青い紙が出てこなきゃいけなかったんですね。
だったら事故死にしなければ良いと思うのだが。。。
それにサンバイザーから紙が出てくるなら、1カットでいいから
紙が落ちる場面を入れておくべきですよね。
ラストの発破工事もアングルが引き過ぎてる影響で
何が起きたのか分かりにくいし(二度目で、やっと気ずいた)

少し雑な面もありましたけど、それでも個人的には
大好きな映画と言えます。誰かが書いてましたけど
説明を省いてる事で、安易なお涙頂戴映画にしていないと。
誰にでも分かるような描写は避けて、暖かく絶望が包んでくる映画にしている。
この点が凄く、私も好きです。最後の台詞は字幕だと「楽しんで」になってましたが
F○CK YOU SELFというのは「お前の好きにしやがれ」という日本語のほうが近いと思う。


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死んだ妻が何度も何度も出てきますけど、
「まるで幽霊のように」という表現を見かけましたが
自分の感性だと違います。あれは恐らく幽霊とかではなくて
主人公の「心の中に住んでいる妻」です。
そして自分なりの追悼を見つけた時に、心の中に居る妻が
抱きしめてくれたんじゃないかなーと。
同じくらい大好きな人を見つけた時に心から居なくなるというか、
対話できなくなるんじゃないかな・・・とも、思います。
苦情担当の女性と接近しても妻が消えないという事は、
妻への愛のほうが圧倒的に勝ってるんですよ。
主人公は青い紙を見つけるまで自覚してないけどね;



「よく分からない」という感想も多いようですが・・・
個人的には人生の10本に入るくらいの映画でした。
他者に薦めるような映画では無いですけどね。
大事な人を失って心に傷を負って、
自分の心と同じように、自分の身体や自分の持ち物も
ぶっ壊してしまいたい、消してしまいたい、と願った事がある人なら
色々と共鳴できて、特別な映画になるかも?しれません。










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by frat358 | 2017-10-06 00:07 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

かく在りたい



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「偽りなき者」  デンマーク映画


北欧の至宝、マッツ・ミケルセン様の代表作。
ずーーーっと見たかった映画です。
何処に行っても見つかりませんでした。
どうやって見つけたと思います?
一番、近い、近所のレンタル屋に在りました(笑)
もちろんその店も探してるんですよ?かなり丹念に。
ふと視線を上にしたら「い」のコーナーで普通にありました;

マッツさんは正面から見ると上唇が薄く見えるんですけど、
ちょっと角度を見上げる形にすると、
下唇よりも、上唇のほうが分厚い事が分かります。
上の唇のほうが分厚い人は愛情深いと聞きますが。


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まあいいや(いいのか)あらすじはですね、
幼稚園児の先生をしている主人公のトーマスは、
親友の娘さんも担任しています。ところが親友の家は
奥さんと上手くいってなくて。トーマスも離婚してますけど。
親友は妻とケンカばっかりしているので、娘は1人で
ポツーンとしてる事が多かった。それでトーマスが
娘ちゃんの話し相手になって、寂しさを埋めてあげたりしてます。

娘には兄ちゃんも居るんですけど思春期に突入してて、
何処から手に入れたのか、エロ本を片手に大興奮しながら
娘ちゃんに成人の性器が写ったエロ本を見せたりして、
ふざけたりしていました。兄ちゃんも思春期に突入した事で
娘ちゃんは更に孤独を深めていき、
自分の唯一の話し相手で理解者でもあるトーマス先生に
恋をしてしまいます。ラブレターを書くのですが、
トーマス先生は軽くあしらってしまいます。
「こういうのは友達の男の子達に書きなさい」と。

よくありますよね?仲良くなった子供から
「私が大人になったら結婚して」とか言われた経験ありません?
分かった!結婚しよう~なんていう大人は、居ないじゃん;
トーマス先生も、やんわりと断るのですが。
娘ちゃんは絶望して、先生に愛憎を抱くようになります。
そして兄に見せてもらったエロ本の件を思い出し、
「トーマス先生にイタズラされた」って嘘を言います。
書くべきか悩みましたけど、この映画の中で重要なのは
嘘か本当かじゃないので、確定でいいです。
実は嘘を言ってないとかじゃなくて、子供が嘘を言ってます。


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北欧の小さな村で、初めて起きた幼児虐待疑惑に
村の人達はパニックを起こし、集団ヒステリーを起こし、
なんの証拠も無いのにトーマス先生を犯罪者と決めつけ、
様々な嫌がらせをしてくるという映画です。


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もうねえ・・・トーマスのようで在りたいですよ。人として。
殴られようが石をぶつけられようが、自分の真実に、忠実に。
寛容さも失わずに堂々と生きたい。かく在りたい。
この映画は田舎の独特な人間関係が狂気に走った場合を撮っています。


・自分の過ちを認めるくらいなら無罪でも有罪にしたい

・漠然とした悪意


この2つが終盤になるほど炸裂していきます。
そしてこの2つは、田舎で起きやすいんです・・・
生まれて初めての衝撃に集団ヒステリーを起こした田舎者達は、
時が過ぎるほど自分達の浅はかさを自覚するのですが、
認めれば自分の名誉が傷つくので、認めようとしません。


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でも彼らは、実際には傷つくほどの名誉なんて無いんです。
じゃあ彼らが過ちを認めないのは何故なのか。劣等感なんです。
劣等感が強い人ほど嫌がらせをする。承認欲求も強い。
マッツさんが演じるトーマスが偽りの無い、美しい人だからこそ
嫌がらせをする人の劣等感を強く反射する。これが気に食わない。
トーマスの生き方を見つめれば見つめるほど自分の醜さを見てしまう。
だからこそトーマスが憎くてたまらない。
恐ろしいくらいに田舎の人間の冷淡さを描写しています。
そして、ちょっと良い意味で意外だったんですけど
田舎の人間の愛情深い姿も、これ以上ないほど撮っていました。

あの場面さえ無ければ人生の5本指に入る映画だったんですけど。
悔やまれる・・・あの描写は要らん;何がって?見れば分かる;


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いやー良かった。見て良かった。邦題も見事。
「偽りなき者」ですよ?
よくこんな邦題思いついたね。えらい。褒める(笑)
おなかいっぱい。しばらく映画は見なくていいわ。










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by frat358 | 2017-09-26 00:03 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

噂のとおり、ヤバかった。(ネタバレ追記あり)



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「ラ・ラ・ランド」

人生の10本に入るくらいの映画でしたけど
3枚組デラックスエディション購入したいけど
二度と、見ません(笑)
もぉ~~~~~~~~~~~痛い痛い痛い。
私には痛すぎる。つらい。苦しい(笑)
もうイヤだ・・・絶対、二度と見ない。
サントラは1000回くらい聴こうかな。

有名人達のコメントも、いま考えてみると
当たり障りの無い事を言ってたんだなーって分かった。


<夢を追う全ての人に見て欲しい(某著名人)>

違う。そんな映画じゃない。断固として違う。

<全ての恋人たちに見て欲しい映画(某ミュージシャン)>

・・・・・・お前は何を言ってるんだ?



<夢を追う人の急所を殴ってくる映画(frat358さん)>

↑こちらが、私からの1文となります。


セブは、信じてくれる人に出会えれば
人生が変わる事を知ってるんですよ。
だからこそ、強引だったんだと思います。

見てない人には全然分からない事を書いてますね。
すみません・・・・・・


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見る前に想像していたよりは残酷な物語じゃなかったです。
そこは意外でした。結末も意外というか・・・まあ・・・
なるほどねって思いましたけど。驚く人が多かったようで。

そんなねえ・・・「打ちのめされた」とか
「もう立ち直れない」とか、そんな感想になる映画じゃないよ;
言ってた人達は、恐らくジョークで言ってたんでしょうね。


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監督のデイミアン・チャゼルさんは・・・
まだ32歳という若さなんですが
デビュー作の「セッション」は大ヒットしたし、
監督としては2作目になった「ラ・ラ・ランド」では
アカデミー監督賞を取ったという。私が知ってる限りでは
この若さでこれだけ評価されてる監督は
ちょっと見た事が無いほどなんですけど。

見終わってから大絶賛の記事も大批判の記事も沢山読んだのですが。
意外と監督を考察する人が少ないので、ちょっと書かせてもらうと。
この人はね・・・本当はミュージシャンになりたかったんです。
音楽家になれなくて、諦めて、映画に進んだ人で。
そこから飛ぶ鳥を落とす勢いで大成功を続けてるんです。
この経験というか、挫折からの飛躍、という彼の人生が
ラ・ラ・ランドにも活かされているように思えました。



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チャゼル監督の性格はね、ちょっと根に持つタイプだと思います。
激情の人・・・・まではいかないけどね。
でもララランドが作品賞を逃したでしょ?アカデミー賞で。
スタッフ全員が揃ってスピーチをしてる時に
実は「ムーンライト」が受賞ですって、なったじゃん?
ヒロイン役のエマ・ストーンは気持ちを切り替えて
ぐに笑顔で拍手を送ってましたけど、チャゼル監督はね、
すっげえ怒ってたんですよ;声かけられないレベルで。
受賞スピーチでも今の奥さんを称える事はしましたが、
売れなかった頃に生活を支えてくれた元奥さんの事は
まったく触れませんでした。
こういった点から、まだ若いな・・・と思っているのですが。
成功するのが早すぎると、人って若干、歪んでしまうのかな。
体育会系のノリっぽいところもありますよね。
性格が台詞に出てると思います。
チャゼル監督の師匠は「セッション」の鬼教師のモデルになったほど
厳しい人だったらしいので、それも影響してるのかな。

ひょっとしたら、もっと映画の勉強をしていったら
つまらない映画を作る監督になっちゃうかも。
劣等感とか、ちきしょうとか、本当にこれでよかったのか、とか。
そういった答えの無い答えを抱えている人だからこそ
尖っていて野心的な映画を作れるのかもしれません。
ある評論家が、こんな事を言ってました。
「チャゼル監督は映画でジャズに復讐している」と。
ひょっとしたら「復讐」という言葉が最も適しているほど
チャゼル監督の内面には闇があるのかもしれません。

映画でのセブの立ち位置というか、頑固だけど○○していく人生は
チャゼル監督と似てると思ったんです。そして、それに対する答えを
自分もハッキリと持てないままなので、ツッコミしてくる人とは衝突する。
衝突する事が正しいのかさえ自分でも分からないから、
傷つけてしまった人には謝ってしまう。この辺りの内面描写は
とても見事だったと思います。でもそれが可能だったのは
やっぱりチャゼル監督の人生経験じゃないかな、と思う。




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「撮る技術」というのは
私は素人レベルでしか分かりませんけど、
1日の中で一瞬しかない空の色とか、ありますよね。
夕方と夜の、ギリギリ一歩手前の色とか。
夜明け前で太陽が昇る直前だけに見える空の明るさとか。
そういうのを逃さずに撮影しているそうで、
チャゼル監督が今回の作品で捉えた映像的な美しさは
技術的な面で詳しい人達も、非常に驚いたそうです。

確かにちょっと信じがたいような、見た事も無いような
色合いというか。大きなスクリーンで見たら
きっと気持ちよかったろうなあ・・・
でもこんな物語を映画館で見たら立ち上がれなくなるので
レンタル開始を待ってよかったよ・・・



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「いつの時代を撮ってるのか分からない」というツッコミもありましたが
そんなん・・・・・ワザとに決まってるじゃないか;
60年代かと思えばポップソングが鳴り響き、
80年代かと思えば携帯電話が鳴って中国人のスポンサーと話す。
え?え?って見てる人に思わせるようにしてありました。
しかも雑ではなく、丁寧に・・・それはもちろん
いつの時代も夢を追う人は不変であると。直面する事も
同じなんだよっていうメッセージなのかなと私は思った。





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1週間レンタルを選んだのは失敗だったな・・・
サントラだけなら何度でも聴きたいけど。
映画を見て元気になろうと思ったのに。はあ。












================ここから下は見た人だけ=================






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ネタバレなしで書きすぎて抽象的になり過ぎた部分もあるので、
ここからは少し踏み込んで書こうと思います。
私の心に激痛が走ったのは、ラストだけじゃありません。
というか、ラストは納得してます。なぜ納得してるのかも含めて書きますね。

もっかい同じこと書きますが。
この映画、いつの時代か分からないようになってるでしょ?
なんでだと思います?例えばジャズ。ジャズという音楽が
時代の中で、どうなったか皆さん知ってますか?ロックンロールに淘汰されたんです。
そしてロックンロールもシンセサイザーという楽器が登場した時に、
ディスコミュージックに淘汰された。そしてディスコミュージックは
ハードロックに淘汰されて、ハードロックはグランジに淘汰されました。

つまりね、全ての時代にセブのようなミュージシャンが居たんです。
ジャズで成功できなかったジャズミュージシャンは
ロックンロールで成功し、ロックンロールで成功できなかった人は
ディスコミュージックで成功した。ハードロックで成功できなくて
グランジが流行ってから成功したミュージシャンも沢山知ってます。
彼らは、好きな世界に居ながらも本当に好きな事で成功できなかった人達。
セブは、そういった人達を象徴する役だったと思います。



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ジャズで成功した人はロックンロールに鞍替えせず、酒を浴びるほど飲んで
死んでしまったり、グランジに興味を持てなかったハードロッカー達は
ジャンルそのものを変えて生き残りを賭けたり、女遊びとクスリ遊びの果てに
HIVに感染して死んでいったりしました。

セブが不純だった訳じゃない。時代が選択を迫ってくるんです。
妥協という言葉を使うべきかは悩みますけど。
もうこれが、心が引き裂かれるくらいに、見てて痛かったです。
セブがシンセサイザーでa-haを弾いてる姿は爆笑しましたけど
はっ!と意味が分かった瞬間、画面を見てられないくらいに痛かった。

a-haを演奏するセブを見ながら、ミアはふざけて踊ったりしてましたけど、
セブにとっては、これ以上ないほど屈辱だったと思います。
だからこそケンカになった時、あんなこと言っちゃったんだろうなと。
それに対するミアの返答が「冗談でしょ?」っていうのが
これまた皮肉というか・・・計算して映画を組み立ててるというか。


最近、問題作と呼ばれた曲を、よく聴いてたところなんですよ。
ヘビーメタルの代表格バンドが、ディスコが流行ってた頃に作った曲とか、
KISSが作ったディスコ調の曲とか。
福山雅治さんもお客さんゼロのライブを経験して変わっていった。
浜崎あゆみさんもデビュー前は
違うジャンルをやりたかったという話を聞いた事がある。
ダスティン・ホフマンやジョニー・デップが
本当はミュージシャンになりたかったのも有名な話です。

一本の道を真っ直ぐに歩くのが一番、美しいです。
ミアは酷い目に遭ってましたけど、真っ直ぐでした。
そして真っ直ぐなままで成功してしまいます。
だからこそチャゼル監督は、ミアとセブを結婚させなかったんだろうなと。
音楽で挫折して映画で成功したチャゼル監督は
絶対に2人を結婚させない。それだけは、させない(笑)
そして妥協を決断して成功したミュージシャン達を
チャゼル監督は恐らく、愛してるんだと思います。
一本の道を真っ直ぐに歩くのが一番、美しい。
でも人生というのは、そこまで美しく生きられるほど単純ではない。
少なくとも大勢の人は、そうではない。
チャゼル監督の人生も、真っ直ぐではなかった。


夢を追う人を追った映画としては珍しく、男女ともに成功する話なんですけど
2人を結婚させない物語にしているのは、
そういった理由があるんじゃないかなと私は見ていて思いました。
でも真っ直ぐに生きる人の痛みも、映画は強烈に描写しています。
楽屋で悪口を聞いてしまうミアとか、「もう痛いのはイヤだ」とか。
お互いの人生を大切に進行する事で、どちらの生き方も
否定していないのは、良い点だと思います。結婚はさせないけどね;



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全体的に「ミアが悪い」みたいな視点の感想だなーと思われるかもしれませんが、
そうですよ、悪いのはミアです(真顔)・・・でも正確にはミアが悪いんじゃなくて
チャゼル監督は相変わらず女性視点というか、女性の内面描写が苦手なんだなーと。
前作の「セッション」でも彼女が悪いみたいになってたじゃん?
そして前作でも女性との会話シーンだけが粗い、分かってない、
ぬるいと評す人が多かった。女性心理の洞察が苦手だから、
結果としてミアが悪いみたいになっちゃうんですよ。
この点は脚本家としての、チャゼルの課題でした。
今回は男女が最初から最後まで出てくるにも関わらず、
大事な部分は「5年後」という時間経過で避けているようにも感じます。
苦手なテーマは避けたのかもしれん。出来ないことはしないっていうのは
ある意味では正解かもしれませんけど。
そう考えるとアカデミー作品賞を取れなかったのも
長い目で見れば宿題を貰えて良かったのかもしれない。
こんなね、「5年後」なんていう荒技を、
俺が何度も何度も許すと思うなよ?(笑)今度やったら叩くからな・・・

セブにとってミアは夢を追う戦士であり、最愛の人です。
この点は、完全には昇華できてないと思います。
戦士としては描けてます。でも最愛の部分が描ききれてない。
絶対に無いですけど、もしもチャゼル監督が30年後に
もう一度この映画を撮るとしたら、セブとミアは結婚するかもしれません。
そんな気もします。







ちょっと個人的にゾッとしたのは、セブのバンドが演奏してた曲。
スティングっぽかったと思いませんか?スティングもジャズが好きなのに
パンクロック調のバンドをしたり、ソロになってからは
ジャズ風の音楽を現代的にアレンジして大成功した人ですよね。
そしてジャズミュージシャンの友達が沢山居る人です。
お前らの好きなスティングも、俺達の仲間だぞってチャゼルが言ってるように見えて
やっぱりこの人は、恐ろしい事をする監督だなーって思った;


セブは最終的に原点と言える夢も実現し、なおかつ大成功しますが
一番最初に自分を信じてくれた人とは一緒になれませんでした。
これ以上ないほどミジメだった時に
「あなたの演奏、とても好き」と言ってくれる、いや言ってくれるハズだった人と
一緒になる事は出来なかった。これはチャゼル監督の前妻との話なんじゃないかと
勝手に勘ぐってしまいました。さすがにそれは考え過ぎかな。
でも表現者というのは自分が知っている事を芸術にする事で成功します。



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だからこそ、私にはあまりにも痛い、痛い映画でした。
題材が至近距離すぎて見てられないというか。
生活を安定させたくて、
ミアと結婚したくて現代的なバンドに入って、
生まれて初めて認められた事で、これで良かったんだと思ってたら
ミアが寂しいとか最初の夢はどうしたの?とかツッコミしてきて
思わずキレてしまったセブ・・・そしてミアとの将来だけは
手に入らなかった、セブの痛み・・・痛い・・・痛くて死にそうだ・・・
二度と見るものか(笑)

しかも最後の、ミアの心を掴んだ曲を聴いた旦那さんが
「まだ聞く?」って、まったく心を動かされなかったのが、いいですね。
感性を共有できない人と結婚してるのが、これまた痛いというか。
相変わらずサラっと残酷な描写を入れてくる。さすがだ。
いや、もうこれ以上痛いのはやめてくれorz

でも改めて、この監督は格別に好きだなーと思いました。















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by frat358 | 2017-09-12 00:50 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

人を選びそうな映画2本



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「エクス・マキナ」

以前から見たいと思ってたんですけど
レンタルで見当たらず、困ってました。
最近はツタヤ独占とか言うのも多くて
これもそうかなー?と思ってましたが
単に製品版になるのが遅かったのかも・・・
そういえばララランドがツタヤ独占なんだよね。
セッションもそうだったけど。面倒だなあ・・・


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ストーリーは、映画でも小説でも使い古されたような
人工知能は自我を持てるのか?というテーマで
特に目新しい点は無かったんですけど、
世界最先端のAI(人工知能)を研究してる設定なのに、
AIが置かれている場所は大自然の環境だったり、
キャスティングとか特殊メイクとか、独特な世界観があるので
引き込まれるような個性を持つ映画でした。




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ビル・ゲイツみたいな広大な私有地を持つ
超大金持ちが出てくるのですが、考え方が物凄く合理的で、
退廃的で、無感動な人なんです。
まるでコンピューターみたいな。合理主義を突き進んでいくと
人間のほうがコンピューターみたいになっていく、という
皮肉を込めてるのかもしれません。そこは面白かった。
人工知能のほうは自己確立を深めれば深めるほど
非合理的になっていく。これ以上はネタバレになるので秘密。



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他だと、この監督は暴力とか性的な事には
まったく興味が無い人なんだなと思いました;
暴力も性描写も出てくるんですけど、
はい殴った、はい壊した、はいエッチしたーみたいな;
表現しないといけないから仕方なく撮影してるような感じで。
アンドロイドが自分の姿を見つめたりする場面では
これでもか、これでもかと美しく撮ろうとしているので、
笑えてしまうほどギャップがありました。
アレックス・ガーランド。イギリス人の監督ですが
こんな映画も創るのか。











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「沈黙 サイレンス」


映画館で見れず、後悔していたんですけど
難解なので、映画館で見ても恐らくは
何度も見ないと感想が出てこなかったと思います。
最近はこういう難しい映画で見たいのが多くてね、
とても困ってるんですよ・・・基本的には何も考えずに
わーっと見て、あー楽しかったねーっていう映画を
30本くらい見たら、重厚な映画を1本見るのが
自分としては理想なんですけど、立て続けにシビアな映画が続くと
頭が真面目になり過ぎて、疲れてしまいます;
「ヒトラーの忘れ物」に続いて、またも難しい映画を見ました。



江戸初期の長崎を中心に、隠れキリシタン達と
棄教してしまった神父の物語になっていました。
ポルトガルで熱心に布教を続けていた若い2人の神父のもとに
日本で15年間も布教活動をしていた自分達の恩師である
フェレイラ神父がキリスト教を捨て、キリスト教を批判し、
日本人と結婚して暮らしているという噂が届きます。
商船からの情報を元に、それが事実である可能性が高いと
教会側は判断。日本での布教を、これを機に断念します。

若い神父2人は恩師の棄教という噂を信じられず、
事実確認と日本での布教を目的に
キリシタン禁制の日本にやってくる、という物語。


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凄まじい豪華キャストです。
若手の大注目株になってるアンドリュー・ガーフィールドに
リーアム・ニーソンが共演という。主役級が2人も居る。
私はリーアム・ニーソンの顔が好きです。顔で得してる役者ですが、
アクションも出来るしヒューマン・ドラマも出来るし、実力も装備してる。


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キャスティングで唯一、間違ってるなーと思ったのは
窪塚さんを使ったことかな・・・ちょっと若すぎるし綺麗すぎる。
あんな色白な海沿い育ちの九州男児は存在しません;
年齢が上がり過ぎるけど温水洋一さんが良かったと思うな・・・
窪塚さんの起用も間違ってはいないですけど、
ちょっと軽過ぎる感じがしました。役を意識しすぎというか。
あとで知ったのですが、この役は原作者の遠藤さんがモデルらしくて
若い役者である必要が在ったようです。そうなると確かに
誰を配役すべきか悩ましいなーと思った。

難しいテーマで感想を書きずらいのですが、
なおかつネタバレせずに書かないといけないので
非常にハードルが高くなってしまうんですけど;
予告で流れてるレベルのネタバレは勘弁ください。


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映画監督である塚本さんは、演技者として賞を取ってしまうとき、
申し訳無さそうに受け取る事があったんですけど、
なんかもう、胸を張って受けて欲しいなと正直、思います。
細部まで役作りして挑んでいるし、副業してるというよりは
本業を2つ持ってるようにしか見えません。凄かったです。
「野火」のトークショーを見に行った時に塚本さんと間近で話しましたけど、
すっごく肌がキレイで、なんというか・・・肌が白い人です。
この映画では役作りで浅黒い肌に変えてました。
貰った役の環境設定に細かい努力を惜しまない姿勢も素晴らしい。




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自分はキリシタンではないし、お気に入りの宗教は
特に無いのですけど、物凄く慈悲深い映画だと思いました。
日本におけるキリシタン弾圧の歴史は興味をもった時期があり、
その中で、いつも私の悩みとして残るのが
「拷問に耐え切れず棄教した信徒達は、非難されるべきなのか?」
という点でした。「沈黙」は、ここに踏み込んでいく映画でした。
個人的には、違う作品での台詞の話を書きますが、
「暴力に耐えられる人間は居ない」という台詞が凄く好きで。
非難されるべきは暴力に耐え切れず棄教した人間ではなく、
暴力で信仰を奪おうとした人間だと思っています。

なんでこんなにキリシタンを弾圧した歴史が
個人的に腹立たしいのか、自分でも悩む時があります。
腹の底から怒りが、込み上げてくるんですよ;
恐らくですけど「信じる」という行為を
暴力で奪おうとしたから、なのかなーと。


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隠れキリシタンは弾圧と差別を受けながらも
明治維新まで信仰を守り抜くのですが、
今でも、どうやって信仰を守ったのかを
公開しない地域は多々あります。何故なのかは
想像するしかありませんけど、
やっぱりその、現代になっても拒絶を続けるというのは
彼らが背負い続けた、弾圧の日々の重さを感じます。
えーと・・・

・・・すいません、やっぱりネタバレにさせてください;
ちょっと書いてみたんですけど無理だわ。




========こっからネタバレね↓=========


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日本の奉行達は最もらしい事を言って
キリシタン達を棄教に誘導するのですが、
自分の感覚だと、キリシタン達を弾圧する側の考えは
詭弁だと思いました。根拠は後半の奉行側の対応です。
最初の踏み絵では、ちょっと踏むだけで許してやるとか
形式だけでいいから、とか。甘い言葉を囁くのですが
何度も定期的に踏み絵させたり、司祭を結婚させたりする。
結局、彼らは何も信じてないし恐れているとしか思えない。
キリスト教は仏教と違って迷妄だとか言ってたけど
仏教だって針の山だの血の池だの閻魔大王だの
なに言ってんだとツッコミたくなるアトラクション満載だろうが;

そもそも奉行側は、自分達が何を奪っているのかを自覚できてるのか
正直に言って疑問です。弾圧に慣れて、禁制に慣れて、
ヘラヘラ笑って信徒を見下ろすようになってしまった人間達と、
禁止だからという理由で信徒に石を投げてくるアホ派の人達。
こんな場所で信仰が、どう在るべきかなんて
自分にもハッキリと答えが見当たらない事に気ずく。


159分の長編なのですが、見終わった後に知り、
え?そんなに長かったの!?と驚いた感じです。
ちょっと後半がダレてるかな?とは思ったけど
ラストに向けての大事な部分なので見終わった後は納得。
でも語り部が中心になるのは不思議でした。
スコセッシ監督としても悩んだ点かもしれません。


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個人的には、ロドリゴ神父は「諦めた」のではなく、
「棄てた」のでもなく、「苦しみ続けた」のだと思います。
その柱には信仰があった。その思いがラストに込められている。
私は沈黙していない、共に苦しんでいた。という台詞は
人が到達できる限界ギリギリの場所かなと思ったし、
暴力に屈して棄教した人も、暴力に耐えて殉教した人も、
信徒を救う為に信仰を捨てた人も、
全て包むような到達になっていて、
あらゆる信徒達に捧げた映画なんだなと思えました。


そして、この映画が・・・どうやらヒットしていない理由も
非常によく分かりました;超絶大ヒットか、超絶スルーか、
どちらかになるようなテーマだな、と。思っては、いたけど。
自分のような人間向きの映画・・・なのかな?
個人的には何十年も経ってから、再びジワジワ効いてきそうな
滅多にない映画だったと思います。













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by frat358 | 2017-08-29 23:44 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

暑さに負けました。



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ちょっとシャレにならないほど暑いです;
こんなの、今までの人生で遭ったかな・・・
小学生の頃に記録的な暑さがあって、体感だと
その時に近いです;もんのすごい暑い。
いま九州に旅行とか絶対しないほうがいいよ;
観光客が減って露店収益が減ってるのは痛いですが
「おいでよ、九州」って言える暑さじゃないです;
外で働いてる農業者も全く見かけません。
道路工事と交通誘導してる人くらいだな・・・
彼らもキツイだろうなあ・・・

北九州でのボランティアも増えてますけど
こういうのは登録が早朝なので、睡眠不足で挑む人も居ます。
食事もコーンスープだけとか・・・
そんな状態で炎天下の土木作業なんかしたら死ぬぞ;
特に男は泥を持ち上げる作業を頼まれるでしょうから
絶対に体調は油断しないでね。

デンジャラスサマー、九州。
こりゃ無理だという事で。


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2本、見てみたんですけど。

どっちも期待し過ぎました;なんて言っていいか・・・
テーマが重い割には、どちらも捉え切れてない感じで。









「アイ・イン・ザ・スカイ」のほうは
最近、問題になっているドローンを使った
ピンポイント爆撃を扱っている映画です。

テロリストが民家に集まって自爆テロを準備していたので
ピンポイント攻撃を与えて一気に解決したいのですが、
テロリストが篭もっている民家の近くで
パンを売っている少女が居るんです。もし爆撃すれば
その少女が重症、または死亡する可能性が高い。

かと言って、少女の為にピンポイント爆撃を見送れば
自爆テロで何百、何千という人が犠牲になる。
少女の命か、大勢の命か。選択を迫られるという。
かなり重いテーマの映画でした。


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惜しまれつつも他界した名優、アラン・リックマンの
最後の映画になりました。正確には声優として参加した
「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」が遺作ですけど
表情などの演技が見れるのは、この映画が最後です。


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最近は、どちらかと言えば悪役的な役を
たくさん貰っているヘレン・ミレンが主演です。
ちょっと前まではエリザべス女王も演じてましたが。
今回は任務と少女の間で揺れ動く大佐役。

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ちなみにヘレンさん、若い頃はこんな感じ。
とても現場を仕切る大佐には見えません;
年齢によって演じられる役柄は違いますね。


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TVドラマ「ブレイキング・バッド」を見てた人には
嬉しい人も見れます。遠隔攻撃の実行役でありながら
ひたすらに軍人で在り続けようとする、カッコいい役でした。
オデコが広いのを、あえて強調するような髪形が多い;
見ろ、俺の生え際を!みたいな潔さを感じます。


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ゾッとしたのが・・・広報関係の責任者が
「自爆テロさせましょう、そのほうが支持率も上がる」と。
少女を巻き添えにすると世論が騒ぐし
結果的にテロ組織の支持率が現地で上昇するので、
長い目でみれば、自爆テロを見逃して少女を助けたほうが
自国の利益になりますよっていう意見。怖かったです。


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ちょっと間接的にネタバレになっちゃうので
申し訳ないんですが。

私ね、軍人というのは私怨で戦っちゃいけないと思うんです。
戦場での虐殺や強姦って、個人の恨みや欲望で発生します。
軍人は国家に仕えているのだから、国家に忠実であるべきで
自分の感情を優先して国家の権力を使うのは
ならず者のする事だと思うんです。もちろん選択や決断には
こうしないほうがベストだったとか、後になって考えてみれば
するべきじゃなかったとか、そういう事は起きますけど
軍人の決断は国家の視点で行使されるべきだと思います。
そうでなければ、戦争が終わった後も人間に戻れない。

もちろん戦っている間に大切な人を失ったりして
恨みを積もらせていくのが人間ですけど。
でも「戦争が終わった」と、終戦が報じられても
殺し合いを止めなかったり、敵を一方的に虐殺するとかね、
私怨で動くと、そういう事が起きると思うんですよ。
相手の国家が崩壊状態でソ連と西側で分割されて、
マトモな外交も出来ない中で自国に残ってた敵兵を
都合のいいように使うなんてのは、弱みに付け込む行為で
私からすると国家そのものの判断に疑問が。
ん?さっき国家が決めるべきだって書いたのに、もう変わってる;
国家も正気じゃないって事か。




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終戦後に地雷の撤去を命じられたナチスの少年兵達は、
戦争が終わった後も怨まれていた事で命を散らしました。
でも彼らは若さゆえに人生を背負っていなかったので、
戦争が終わった途端に、未来に目を向ける事が出来た。
その少年達に、怨みの後始末をしろと・・・
とてつもなく残酷な歴史だと思うんですよ。

映画「ヒトラーの忘れもの」に登場する
2000名ちかいナチスの兵士達は
約150万の地雷を撤去しましたが、
その半分ちかい兵士は、この作業で死んだそうです。


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詳細は勉強してないので分かりませんが、
恐らく、ほとんどの死者は・・・餓死です。
ドイツ兵への食料は後回しにされて、それによって
体調を崩しながら地雷の撤去をおこない、判断を間違えて
腕や足を吹っ飛ばしながら少年達が死んでいった。
それが恐らく、一番真実に近いんじゃないかなと思います。



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ちょっと中盤に起きるアレは・・・アレがアレで、
必要ないんじゃないかと私は思いますけど;(ネタバレ禁止)


戦場で地獄を見た大人達が終戦後、
心が本来の人間に戻っていくことで
少年達を未来に向かわせる事が出来るのか、という。
そこがテーマになっているかなーと思いました。
素晴らしいなーと思うのは、この映画はデンマークとドイツの合作なんです。
ナチスを産んだ国と、ナチスに蹂躙された国が一緒になって映画を作ってる。
終戦後のデンマークが見せた怨みの根深さを見せているのに、
デンマーク側も了承して合作できているのは凄い事だと思います。















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by frat358 | 2017-07-31 03:39 | DVDエラー大嫌い | Comments(2)

ムカついたので映画を見た。


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「キングコング 髑髏島の巨神」




あらすじ


巨大な積乱雲に守られ、衛星写真が発達するまで
人類に発見されなかった島があった。通称、髑髏(どくろ)島。
その島は人類の進化論とは違う成長を遂げた怪物の宝庫。
ベトナム戦争から撤退した米軍は髑髏島の存在に気ずき、
冷戦状態のソ連が髑髏島を発見する前に調査を開始。
空から島に侵入した米軍は、地底調査の為に爆弾を次々と投下。



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しかし・・・「こらあー!誰だ爆弾落としてんのはー!」っと、
やりたい放題のアメリカ軍に激怒する生命体が現れた。
髑髏島で神と崇められる、キング・コングである。


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「島に代わってお仕置きよ!!」




2022年あたりを目処に、ゴジラ対キングコングの映画が
予定されていて、それに向けた第一弾。コケる事は許されない;
そこそこの評価を得て、今後も次回作が作れそうです。
連作モノっていうのは基本的に作れば作るほど売上は落ちます。
youtubeの動画でも、第一回が一番視聴数は多いし。
でも最終作がゴジラ対キングコングとかになれば、
シリーズ最後の作品が最も売れる可能性はありますね。



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「お仕置きよ!!」



今回の「髑髏島の巨神」は・・・序盤が退屈でした。
ありがちなプロットは仕方ないにしても、
台詞の掛け合いが退屈なのは、ちょっと困る;
言葉というのは凄く大事です。ラブシーンが無くても
恋人同士の掛け合いや演技が面白かったら
物凄いラブラブな2人を見た気分になるし、
アクション場面が無くてもクチ喧嘩が面白かったら
やっぱり楽しく見れちゃうと思うんですよ。
キャラが立つような台詞展開が少ないので退屈だった。



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「お仕置きよーーー!!」




でもキングコングが現れると一気に変わります。
戦闘場面は迫力があるし、戦ってる時間も長い。
コングの素晴らしさは躍動的に動ける事で、
この点を強調したアクションになってました。



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一番評価したいのはコングの表情です。
マシンガンとかで撃たれても死なないけど、痛がるんです。
生まれて初めて拳銃で撃たれて、不思議そうな顔をしながら
「いてっ!なんだこれ・・・いててて!」って表情を見せる。
チマチマした痛みに腹が立ったのか、全力で暴れるコング。
夜空を見上げて切ない顔を見せるコング。
毎度おなじみ、人間の女性に興味をもって守ろうとするコング。
どれもこれも素晴らしかった。
表情を持ってるというのは物凄く、強みだと思います。
戦ってる時にピンチになっても、痛がったり苦しんでると
「コングがんばれ!負けるなコング!」って思うし(笑)


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こんなに表情豊かなキングコングが見れるなら、
ゴジラと戦ってもコングに勝って欲しいな(笑)
まあ、その前にゴジラはキングギドラに勝たないといけませんね。



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コングのほうは成長期らしくて、もっとデカくなるそうです。
「髑髏島の巨神」では、まだ年齢的に少年くらいなんだとか。
ゴジラはデカいので、キングコングも成長させるのかな。
2022年。勝つのはどっちだ。

こんなバカみたいな映画、面白いわけないと思ってましたが
実際に見てみると・・・すげえ楽しい(笑)
そんな映画でした。



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「こら・・・お前が島に爆弾落としたのか?」

「いや!あの、僕じゃないっていうか、僕ですっていうか・・・
 資本主義が悪いんです!僕は悪くなくて、あのですね」


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「出てけコラーーー!!!」


「うわー!すんませんでしたーーー!」














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by frat358 | 2017-07-22 15:38 | DVDエラー大嫌い | Comments(2)

25年前の意味不明



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ツインピークスの続きが、いよいよ日本でも放送開始です。
25年前に30話くらいまで続きましたが視聴率の低迷や
監督のデビッド・リンチが上層部と対立して未完状態でした。

25年前はTV放送もされてたし、来週まで待てない人は
レンタルビデオ店に行けば借りてきたり、してましたよね。
テレビでも見たしビデオでも見たし、全30話を2回ずつなので
合計だと60時間くらい見てたハズなんですけど、
正直に言うと・・・ほとんど憶えてないんです。
ツインピークスは「ヒーローズ」とか「24」が
日本で大ヒットするよりも、ずーっと前のTVドラマで
劇場版も公開されたほどですが・・・
あまりにも人物関係図が複雑すぎて、もう、なんか・・・
私が知る限りでは、この地球上で
最も意味不明なTVドラマだと思います。


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本来はね、ローラ・パーマーっていう女性が殺されて、
犯人を捜す話としてスタートするんですよ。
最初の2~3話は捜査してる感じがあるんですけど、
途中から全然関係の無いキャラクターが登場してきて、
ローラと、どういう関係だったんだろうと普通は思うよね?
でも、全く無関係だったりするんです;
話がどんどん横に逸れていきながら、登場人物が増えていく。


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どれくらい人物が出てきたか正確に思い出せませんが、
自分の印象だと登場人物は50人を超えてたと思います。
名前を憶えても、誰が誰と仲が良いのかなんて思い出せない;
登場キャラ全員の完結した終点を描けないような複雑さになり、
超人的なオバちゃんが出てきたり、怪しい中国人が出てきたり
中国人だと思いきや変装だったり、挙句にはUFOが出てきて、
製作してる人も見てる人も意味が分からなくなって、
私も最終回を見る頃には「もういいから終われよ」って感じでした;



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でも、今でもハッキリ憶えているのは
花が好きな青年の話です。
ローラ・パーマーの親友だった女性は偶然が重なって、
家から出ない花が好きな青年と出会います。
青年は花を育てるのが上手で、花を愛しているのですが、
この女性を好きになってしまいます。でも青年は
家から出ると気絶してしまう病気です。
ある日、女性ともっと仲良くなりたくて
頑張って外に出るんですけど、気絶してしまいます。
そして・・・25年前のドラマなのでネタバレしますが、
女性が男と外でイチャついてるのを目撃してしまい、
「僕は1人ぼっち」という遺書を残して自殺してしまう。
青年は愛を知ったがゆえに命を絶つ事になった。
・・・なんて酷い話なんだろうと;
この、デビッド・リンチという監督は何を考えて
こんな悲しい話を組み込んだのか。だって花が好きな青年は
ローラ・パーマーと全く関係ない人なんですから。
わざわざ悲恋を描く必要ないだろうと。


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どうしてこんな事になったんだろうと長く思ってましたが、
最近知ったんですけどデビッド・リンチという人は
瞑想しながら脚本を作るらしくて、本人もどうなるのか
まったく分からない状態でツインピークスを作ってたと。
映画の場合は見に来てくれる人が多ければ優秀ですが、
TVドラマの場合は来週も見たいと思わせる事が重要で、
完結の質は、あんまり問われないですよね。
でもそれにしたってツインピークスは意味不明過ぎです;
瞑想して話を作ってると聞いて、やっと理由が分かった気がします。
本人も分かってなかったんですね;


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誰も知らない、作った本人も分からない。
それがツインピークスでしたけど
今回は完結まで考え尽くしてから製作してるようで、
しかも最終話まで放送するのが契約条件に含まれてるらしい。
今回こそ、ちゃんと終わると思います。

アメリカでは5話だか6話くらいまで放送済みらしいけど、
なんか、まだ見てないのですが・・・
あんまり面白そうじゃないんだよね・・・
今回は横道にあんまり逸れず、主人公のクーパー捜査官が
戦う描写が多くなってるようなのです(今のところは)
これこそまさに、みんなが25年前にツッコミをしていた
「本筋をちゃんとやれ」という野次に応えているのですが、
実際にやらせてみると、あんまり面白そうじゃないなーっていう;



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この前、ワシントンポストだったかニューズウィークだったかで
ツインピークスを考察した記事を読みましたが、
まったく共感できなかったんです;何を言ってんだ?というレベルで。
ローラ・パーマーという女性を中心にした考察だったんですけど
的外れとは言いませんが、ローラだけを見過ぎていると思いました。

家から出られない青年、中国人の変装をしたおばちゃん、
UFOと交信しているおじさん、チアリーダーになるおばさん、
まったくローラと関係の無い人々が変な日常を
ツインピークスという田舎町で過ごしている。
これこそが、実は醍醐味だったのかもな、と。


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私ね、このまえ自分が住む田舎町の外れで
変な爺さんに会ったんですよ。変な瓶に液体が入ってて
「これを飲むと不死身になれるぞ!」って真顔で言ってくるのよ。
都会だったら(こいつやべえ。役所に電話しとこ)
という感じになりますけど、このとき私は
「お~爺さん、すげえな。長生きしろよ」って流したんです。
何故か。田舎だからです。迷惑をかける人間が居ないから。
居ないとまでは言わないが圧倒的に人間が少ないので
おかしな人が居ても恐怖にならないんですよ。
むしろ名物キャラみたいになって愛されたりします。
ツインピークスに現れる「変な人達」も
都会では生きていけないけど田舎なら生きていける人達で、
彼らには彼らの幸福があって、彼らなりの常識があり、
それに沿って生きている。ツインピークスに現れる人達を、
変な爺さんに出会った事で思い出しました。
そしてツインピークスの面白さも、まさにコレなんだなと。


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ローラ・パーマーはツインピークスという田舎町の中で
最も「変」だった女の子で、ある意味では象徴なのかなと。
その象徴が「いかに生きたか」を追いながら、
ひたすらに、横へ逸れていく迷走ストーリーこそが
ツイン・ピークスの面白さなんだな・・・って
25年が経過して気ずいたのでした。


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あーそうだ、ひとつだけ物凄いなーと思ったのは、
25年前の最終回で、ローラ・パーマーが出てきて
「25年後に会いましょう」って言ってるんですよ。
そしたら本当に、25年後にドラマが再開するという。
これは凄いなーと思いますね。てゆうか死んでるのに現れて
「次は25年後に~」なんて最終回で言われても
「・・・は?」って、誰もが当時は思いましたけどね;


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by frat358 | 2017-06-21 20:59 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

最近の見た映画と見たい映画



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「ザ・コンサルタント」



いかにも駄作っぽいタイトルとジャケットだったけど・・・
意外と言ったら失礼でしょうか。かなり面白かったです。
ベン・アフレックが主役なので見ようと思っただけで、
実際に見てみたら自閉症を演じているので驚きました。
闇組織の会計を担当しつつ、許せない事があると大暴れする主人公。



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自閉症を描いた映画とかTVドラマは多いですけど
格闘も得意ってのは初めて見た設定でした。
会計士なのは自閉症の症状に多い計算が得意な個性で、
格闘も得意なのは父親が軍人で、子供の頃から
マーシャルアーツの技術を叩き込んだからです。
自閉症の人は笑えない人も多くて、
ベン・アフレックが演じた主人公も笑わない設定でした。


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私は同い年の自閉症の友達が居るので、
こういう映画に出会ってしまうと彼を思います。
彼は1+1=なら答えられるけど
1円+1円=ってなると分からないんです。
そうかと思えば10年先の今日が何曜日なのかは
一瞬で答えたりします。そして触られるのを嫌い、
歩く時は曲がるとき、直角に曲がったりします。


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異様に几帳面な部分とか、没頭している時に止められると
パニックを起こす場面とか、うまく自閉症の症状を
組み込んでるなーとは思ったんですけど、
もうちょっと、目を合わせるのを極度に嫌がるとか
歩きかたに特徴がある面とか、そういうのも入れて欲しかった。
それは嘲笑されるという意味ではなく、
自閉症の人はこういう特徴があるので、違いや個性を理解してあげて
社会の中で受け入れていこう~みたいなね。
そういう点も主人公の行動に盛り込んで欲しかったけど。
ストーリーがそういう感じなので尚更に思いました。
でも自閉症は特徴こそ似ているものの、特技はそれぞれ違ったり
症状の度合いも千差万別なので、一般的なイメージを強調するよりも
こういった設定もアリかなーとか、見終わった後は思うのでした。
ちょっと回想シーンが多すぎて間延びしてる部分もあるし、
そんな偶然あるかよって思う場面もありましたが;
ラストが凄く優しいので、不満も吹っ飛びました。





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「ドクター・ストレンジ」


シャーロック・ホームズ役でブレイクした
ベネディクト・カンバーバッチが主役の、
マーベルコミックス映画なのですが。
スパイダーマンとかアイアンマンと同じで、
ドクターストレンジも原作があります。

天才外科医の主人公が交通事故で両手の神経に重症を負い、
現代医学では治療不可能だと思っていたら
車椅子の生活をしていた人が突然、歩けるようになったと聞き、
その人にどうやって治したのかを聞いたら、
「ネパールに行け」と言われます。
財産も少なくなり、ボロボロの状態でネパールに到着すると、
主人公は、ある人に出会います。そこに待っていたのは!!



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ネパールなのにイギリス人の師匠・・・・・・

これね、原作ではアジア系の老人で、男性なんです。
でも映画では年齢も性別も国籍も違うっていう;
イギリス人じゃん。女じゃん。若いじゃん。
ツッコミを予想してたのか、弟子は黒人にして
差別じゃないよーん♪みたいにしてるんだけど、
でもネパールに白人と黒人のコンビは変だろっていう;
ネパール人は何処に居るんだよっていう。
さすがにちょっと苦情というか、論争になったみたいです。
でも演じたティルダ・スウィントンの演技は素晴らしいし、
依頼を受けて最高の仕事をしたのは間違いないと思います。



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この映画は色々と摩訶不思議な事が起きます。
師匠が白人だったり弟子が黒人だったり(それは書いた)
天地が逆さまになったり、街全体がゴロゴロ転がったり。
これは、どういう原理なの?とか見てて疑問に思いますが
説明されると難しそうだから、説明しなくていいよって感じで;
中盤までは面白かったけど、後半に失速というか・・・
もうちょっと盛り上がっても良かったかなーと思いました。
112分も在る割には内容が薄いかも。


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スーパーヒーローと言えば、いま世界的に盛り上がってるのは
「ワンダーウーマン」です。このキャラクターは
スパイダーマンなどのマーベル・コミックスではなく、
スーパーマンとかバットマンを抱えているDCコミックスの
古い、古い漫画の主人公です。日本で言えば仮面ライダーとか
ゴレンジャーくらい、古いと思う。


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マーベルコミックスの大成功を横で見ていたDCコミックスは
俺達も映画で稼ごう!と思ったのか、スーパーマンを再び映画化したり
バットマンとスーパーマンを戦わせる映画を作ったのですが・・・
大失敗とは言わないまでも、大ヒットになりませんでした。
私も全て見てるんですけど、酷評するほど悪くもなく、
絶賛するほどストーリーが優れていないので記事にしませんでした。

「バットマンVSスーパーマン」では、ある人も登場します。
同じ漫画会社の、ワンダーウーマンが出てくるんです。
でもこれが凄くてね、いまいち盛り上がらずに映画が進行してたのに
ワンダーウーマンが出てきた瞬間、空気が変わるんですよ。
ハンス・ジマーという作曲家が作ったテーマ曲もカッコいいし、
アクションも身体を大きく使って、今まで戦っていたスーパーマンや
バットマンの戦いも存在も、消し去ってしまうくらいカッコいいのよ;
今までのは何だったの?って言いたくなるくらいに
ワンダーウーマンがメチャクチャに強いので笑っちゃうくらい。



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そんな訳でワンダーウーマンが主役の今作は注目されてたのですが、
いま世界中で大ヒットしてます。特徴的なのが、見に来る客層がね、
女性が多いらしいんです。主人公が女性だからっていうだけじゃなくて、
ワンダーウーマンというのは女性の権利を向上させる社会運動の中で
アメリカでは長く「象徴」になっていたキャラクターらしくて、
懐かしくて見に来る人も多いのかもしれません。
実際、ワンダーウーマンと言うキャラクターは腕輪をしていて、
腕輪を鎖で繋がれるとピンチに陥る設定なんですけど、
これも女性が社会の中で抑圧されているっていう表現らしいんですよ。



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他にもワンダーウーマンっていうのはアマゾネス出身で、
男が存在しない場所で暮らしてた人なんですよ。元々はね。
その理由も凄くて、過去にアマゾネス達は男に迫害されてたんです。
男に絶望して、女だけで暮らすようになった。つまり・・分かりますよね?
ワンダーウーマンの設定自体が、男性社会で苦しむ女性の象徴なんです。


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監督したのはパティ・ジェンキンスっていう女性監督で、
過去には「モンスター」という映画を監督していて、
これが評価されて沢山の映画を依頼されてたんですけど
全て断ってたらしく。じゃあ何をしてたかというと、
ワンダーウーマンの映画化を14年間も目指してたと;
この映画は100億円以上の予算が出ていますが
女性の映画監督が、これだけの予算をゲットしたのは
映画史上、初めての事らしいです。つまり監督をしたパティさんも
ある意味ではワンダーウーマンと言えるかもしれません。
そして14年間もかけて、どんな映画を作ったかというと・・・
これまた映画史上、見た事も無いくらいに
女が男を殺す場面が沢山あるらしくて(笑)
14年分の、男に対する怒りが爆発してるのかもしれません;


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スーパーマンでもバットマンでも大ヒットにならず、
映画会社もDCコミックスも困り果てて、
もう映画化計画・・・やめよっか?という話もあったらしいけど
ワンダーウーマンが大ヒットで救ったのでした。めでたしめでたし。
日本では8月に公開予定です。


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こちらはフランス映画の「RAW」という作品。
日本語に訳すと「生(ナマ)」というタイトルです。
この映画での生(ナマ)は、恐らくグロテスクとか
表面を削ぎ取った本能的な意味とか、生肉を指してると思われ。
世界中の映画祭で大絶賛されていますが、それと同じくらいに
途中で見るのをやめて退席する人も多い映画です。
気分が悪くなって吐きそうになるんだとか。


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どんな映画か。えっとね・・・人間を食べます;
ナマで食べます。女の子が人間をモグモグ食べちゃうそうです。
予告編だけでも結構、シャレにならないので。リンクは貼りません。
平気な人だけ見てください。ホラー映画って事になりますが、
実際に映画が伝えたい事は、少女が大人になっていく過程だったり
全ての生命は、命を食べて生きている現実だとか
(ベジタリアンも野菜という命を食べてますし)
直面した現実への葛藤とか、性的な欲望とか苦しみを描いてるので
実は崇高な映画らしいです;最後まで見終わった人は
立ち上がって拍手する人も多いそうな。


あらすじとしては、超ベジタリアンで大切に育てられた少女が、
獣医の全寮制の大学か何かに入るんですけど、入学式の時に
新入生への儀式として、動物の血を浴びせられるんです。
今後は授業で動物を解剖したり手術をしたりするので、
血に慣れろっていう、洗礼みたいな歓迎をされます。

日本でも、あるじゃん?大学でクラブに入ったら
新入生歓迎会で一気飲みを強要されたりとか。
そういうノリで、動物の血を全身に浴びる儀式をさせられて、
挙句に主人公はベジタリアンなのにウサギの内臓を食わされます。
これでもう、発狂状態になってしまい、身体も拒絶反応で
全身が蕁麻疹になってしまう。痒くて、引っかく訳ですが、
それによって血だらけになってしまい。
カサブタが取れる頃になると・・・主人公は生肉が食べたくなって
冷蔵庫の鶏肉をナマで食べちゃったり、同級生の男の子と
キスをしてたらクチビルを食べようとしたり、
遂には人間の肉を欲するようになる・・・という話。

こんな異常なストーリーで、どうやって最終的には
感動映画になるのか、まったく想像できませんけど;


人間を食べちゃう映画って結構たくさん在るんです。
でも日本では人間が食われる映画が大ヒットした事は
今まで無いような気がします。「RAW」に関しても
日本公開が、なかなか決まらないそうです。
そうは言っても世界中で映画賞を総ナメにしている映画だし、
何処かで公開されるとは思いますが~時間かかってます。

人間を食べちゃうなんて、とんでもないって思いますが
食べちゃいたいほど愛してるとか、殺したいほど好きだとか、
人間は愛情を感じる生命に対して、究極までいくと
食欲や殺意みたいな表現を使うことがありますよね。
食べるというのは究極の愛情表現なのかもしれないし、
ひょっとしたら映画が行き着くのは、そういう視点かもしれません。
・・・まだ見てないのにネタバレになってる可能性ありますね;





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by frat358 | 2017-06-09 21:54 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)


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