スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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暑さに負けました。



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ちょっとシャレにならないほど暑いです;
こんなの、今までの人生で遭ったかな・・・
小学生の頃に記録的な暑さがあって、体感だと
その時に近いです;もんのすごい暑い。
いま九州に旅行とか絶対しないほうがいいよ;
観光客が減って露店収益が減ってるのは痛いですが
「おいでよ、九州」って言える暑さじゃないです;
外で働いてる農業者も全く見かけません。
道路工事と交通誘導してる人くらいだな・・・
彼らもキツイだろうなあ・・・

北九州でのボランティアも増えてますけど
こういうのは登録が早朝なので、睡眠不足で挑む人も居ます。
食事もコーンスープだけとか・・・
そんな状態で炎天下の土木作業なんかしたら死ぬぞ;
特に男は泥を持ち上げる作業を頼まれるでしょうから
絶対に体調は油断しないでね。

デンジャラスサマー、九州。
こりゃ無理だという事で。


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2本、見てみたんですけど。

どっちも期待し過ぎました;なんて言っていいか・・・
テーマが重い割には、どちらも捉え切れてない感じで。









「アイ・イン・ザ・スカイ」のほうは
最近、問題になっているドローンを使った
ピンポイント爆撃を扱っている映画です。

テロリストが民家に集まって自爆テロを準備していたので
ピンポイント攻撃を与えて一気に解決したいのですが、
テロリストが篭もっている民家の近くで
パンを売っている少女が居るんです。もし爆撃すれば
その少女が重症、または死亡する可能性が高い。

かと言って、少女の為にピンポイント爆撃を見送れば
自爆テロで何百、何千という人が犠牲になる。
少女の命か、大勢の命か。選択を迫られるという。
かなり重いテーマの映画でした。


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惜しまれつつも他界した名優、アラン・リックマンの
最後の映画になりました。正確には声優として参加した
「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」が遺作ですけど
表情などの演技が見れるのは、この映画が最後です。


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最近は、どちらかと言えば悪役的な役を
たくさん貰っているヘレン・ミレンが主演です。
ちょっと前まではエリザべス女王も演じてましたが。
今回は任務と少女の間で揺れ動く大佐役。

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ちなみにヘレンさん、若い頃はこんな感じ。
とても現場を仕切る大佐には見えません;
年齢によって演じられる役柄は違いますね。


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TVドラマ「ブレイキング・バッド」を見てた人には
嬉しい人も見れます。遠隔攻撃の実行役でありながら
ひたすらに軍人で在り続けようとする、カッコいい役でした。
オデコが広いのを、あえて強調するような髪形が多い;
見ろ、俺の生え際を!みたいな潔さを感じます。


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ゾッとしたのが・・・広報関係の責任者が
「自爆テロさせましょう、そのほうが支持率も上がる」と。
少女を巻き添えにすると世論が騒ぐし
結果的にテロ組織の支持率が現地で上昇するので、
長い目でみれば、自爆テロを見逃して少女を助けたほうが
自国の利益になりますよっていう意見。怖かったです。


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ちょっと間接的にネタバレになっちゃうので
申し訳ないんですが。

私ね、軍人というのは私怨で戦っちゃいけないと思うんです。
戦場での虐殺や強姦って、個人の恨みや欲望で発生します。
軍人は国家に仕えているのだから、国家に忠実であるべきで
自分の感情を優先して国家の権力を使うのは
ならず者のする事だと思うんです。もちろん選択や決断には
こうしないほうがベストだったとか、後になって考えてみれば
するべきじゃなかったとか、そういう事は起きますけど
軍人の決断は国家の視点で行使されるべきだと思います。
そうでなければ、戦争が終わった後も人間に戻れない。

もちろん戦っている間に大切な人を失ったりして
恨みを積もらせていくのが人間ですけど。
でも「戦争が終わった」と、終戦が報じられても
殺し合いを止めなかったり、敵を一方的に虐殺するとかね、
私怨で動くと、そういう事が起きると思うんですよ。
相手の国家が崩壊状態でソ連と西側で分割されて、
マトモな外交も出来ない中で自国に残ってた敵兵を
都合のいいように使うなんてのは、弱みに付け込む行為で
私からすると国家そのものの判断に疑問が。
ん?さっき国家が決めるべきだって書いたのに、もう変わってる;
国家も正気じゃないって事か。




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終戦後に地雷の撤去を命じられたナチスの少年兵達は、
戦争が終わった後も怨まれていた事で命を散らしました。
でも彼らは若さゆえに人生を背負っていなかったので、
戦争が終わった途端に、未来に目を向ける事が出来た。
その少年達に、怨みの後始末をしろと・・・
とてつもなく残酷な歴史だと思うんですよ。

映画「ヒトラーの忘れもの」に登場する
2000名ちかいナチスの兵士達は
約150万の地雷を撤去しましたが、
その半分ちかい兵士は、この作業で死んだそうです。


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詳細は勉強してないので分かりませんが、
恐らく、ほとんどの死者は・・・餓死です。
ドイツ兵への食料は後回しにされて、それによって
体調を崩しながら地雷の撤去をおこない、判断を間違えて
腕や足を吹っ飛ばしながら少年達が死んでいった。
それが恐らく、一番真実に近いんじゃないかなと思います。



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ちょっと中盤に起きるアレは・・・アレがアレで、
必要ないんじゃないかと私は思いますけど;(ネタバレ禁止)


戦場で地獄を見た大人達が終戦後、
心が本来の人間に戻っていくことで
少年達を未来に向かわせる事が出来るのか、という。
そこがテーマになっているかなーと思いました。
素晴らしいなーと思うのは、この映画はデンマークとドイツの合作なんです。
ナチスを産んだ国と、ナチスに蹂躙された国が一緒になって映画を作ってる。
終戦後のデンマークが見せた怨みの根深さを見せているのに、
デンマーク側も了承して合作できているのは凄い事だと思います。















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by frat358 | 2017-07-31 03:39 | DVDエラー大嫌い | Comments(2)

ムカついたので映画を見た。


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「キングコング 髑髏島の巨神」




あらすじ


巨大な積乱雲に守られ、衛星写真が発達するまで
人類に発見されなかった島があった。通称、髑髏(どくろ)島。
その島は人類の進化論とは違う成長を遂げた怪物の宝庫。
ベトナム戦争から撤退した米軍は髑髏島の存在に気ずき、
冷戦状態のソ連が髑髏島を発見する前に調査を開始。
空から島に侵入した米軍は、地底調査の為に爆弾を次々と投下。



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しかし・・・「こらあー!誰だ爆弾落としてんのはー!」っと、
やりたい放題のアメリカ軍に激怒する生命体が現れた。
髑髏島で神と崇められる、キング・コングである。


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「島に代わってお仕置きよ!!」




2022年あたりを目処に、ゴジラ対キングコングの映画が
予定されていて、それに向けた第一弾。コケる事は許されない;
そこそこの評価を得て、今後も次回作が作れそうです。
連作モノっていうのは基本的に作れば作るほど売上は落ちます。
youtubeの動画でも、第一回が一番視聴数は多いし。
でも最終作がゴジラ対キングコングとかになれば、
シリーズ最後の作品が最も売れる可能性はありますね。



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「お仕置きよ!!」



今回の「髑髏島の巨神」は・・・序盤が退屈でした。
ありがちなプロットは仕方ないにしても、
台詞の掛け合いが退屈なのは、ちょっと困る;
言葉というのは凄く大事です。ラブシーンが無くても
恋人同士の掛け合いや演技が面白かったら
物凄いラブラブな2人を見た気分になるし、
アクション場面が無くてもクチ喧嘩が面白かったら
やっぱり楽しく見れちゃうと思うんですよ。
キャラが立つような台詞展開が少ないので退屈だった。



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「お仕置きよーーー!!」




でもキングコングが現れると一気に変わります。
戦闘場面は迫力があるし、戦ってる時間も長い。
コングの素晴らしさは躍動的に動ける事で、
この点を強調したアクションになってました。



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一番評価したいのはコングの表情です。
マシンガンとかで撃たれても死なないけど、痛がるんです。
生まれて初めて拳銃で撃たれて、不思議そうな顔をしながら
「いてっ!なんだこれ・・・いててて!」って表情を見せる。
チマチマした痛みに腹が立ったのか、全力で暴れるコング。
夜空を見上げて切ない顔を見せるコング。
毎度おなじみ、人間の女性に興味をもって守ろうとするコング。
どれもこれも素晴らしかった。
表情を持ってるというのは物凄く、強みだと思います。
戦ってる時にピンチになっても、痛がったり苦しんでると
「コングがんばれ!負けるなコング!」って思うし(笑)


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こんなに表情豊かなキングコングが見れるなら、
ゴジラと戦ってもコングに勝って欲しいな(笑)
まあ、その前にゴジラはキングギドラに勝たないといけませんね。



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コングのほうは成長期らしくて、もっとデカくなるそうです。
「髑髏島の巨神」では、まだ年齢的に少年くらいなんだとか。
ゴジラはデカいので、キングコングも成長させるのかな。
2022年。勝つのはどっちだ。

こんなバカみたいな映画、面白いわけないと思ってましたが
実際に見てみると・・・すげえ楽しい(笑)
そんな映画でした。



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「こら・・・お前が島に爆弾落としたのか?」

「いや!あの、僕じゃないっていうか、僕ですっていうか・・・
 資本主義が悪いんです!僕は悪くなくて、あのですね」


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「出てけコラーーー!!!」


「うわー!すんませんでしたーーー!」














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by frat358 | 2017-07-22 15:38 | DVDエラー大嫌い | Comments(2)

25年前の意味不明



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ツインピークスの続きが、いよいよ日本でも放送開始です。
25年前に30話くらいまで続きましたが視聴率の低迷や
監督のデビッド・リンチが上層部と対立して未完状態でした。

25年前はTV放送もされてたし、来週まで待てない人は
レンタルビデオ店に行けば借りてきたり、してましたよね。
テレビでも見たしビデオでも見たし、全30話を2回ずつなので
合計だと60時間くらい見てたハズなんですけど、
正直に言うと・・・ほとんど憶えてないんです。
ツインピークスは「ヒーローズ」とか「24」が
日本で大ヒットするよりも、ずーっと前のTVドラマで
劇場版も公開されたほどですが・・・
あまりにも人物関係図が複雑すぎて、もう、なんか・・・
私が知る限りでは、この地球上で
最も意味不明なTVドラマだと思います。


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本来はね、ローラ・パーマーっていう女性が殺されて、
犯人を捜す話としてスタートするんですよ。
最初の2~3話は捜査してる感じがあるんですけど、
途中から全然関係の無いキャラクターが登場してきて、
ローラと、どういう関係だったんだろうと普通は思うよね?
でも、全く無関係だったりするんです;
話がどんどん横に逸れていきながら、登場人物が増えていく。


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どれくらい人物が出てきたか正確に思い出せませんが、
自分の印象だと登場人物は50人を超えてたと思います。
名前を憶えても、誰が誰と仲が良いのかなんて思い出せない;
登場キャラ全員の完結した終点を描けないような複雑さになり、
超人的なオバちゃんが出てきたり、怪しい中国人が出てきたり
中国人だと思いきや変装だったり、挙句にはUFOが出てきて、
製作してる人も見てる人も意味が分からなくなって、
私も最終回を見る頃には「もういいから終われよ」って感じでした;



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でも、今でもハッキリ憶えているのは
花が好きな青年の話です。
ローラ・パーマーの親友だった女性は偶然が重なって、
家から出ない花が好きな青年と出会います。
青年は花を育てるのが上手で、花を愛しているのですが、
この女性を好きになってしまいます。でも青年は
家から出ると気絶してしまう病気です。
ある日、女性ともっと仲良くなりたくて
頑張って外に出るんですけど、気絶してしまいます。
そして・・・25年前のドラマなのでネタバレしますが、
女性が男と外でイチャついてるのを目撃してしまい、
「僕は1人ぼっち」という遺書を残して自殺してしまう。
青年は愛を知ったがゆえに命を絶つ事になった。
・・・なんて酷い話なんだろうと;
この、デビッド・リンチという監督は何を考えて
こんな悲しい話を組み込んだのか。だって花が好きな青年は
ローラ・パーマーと全く関係ない人なんですから。
わざわざ悲恋を描く必要ないだろうと。


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どうしてこんな事になったんだろうと長く思ってましたが、
最近知ったんですけどデビッド・リンチという人は
瞑想しながら脚本を作るらしくて、本人もどうなるのか
まったく分からない状態でツインピークスを作ってたと。
映画の場合は見に来てくれる人が多ければ優秀ですが、
TVドラマの場合は来週も見たいと思わせる事が重要で、
完結の質は、あんまり問われないですよね。
でもそれにしたってツインピークスは意味不明過ぎです;
瞑想して話を作ってると聞いて、やっと理由が分かった気がします。
本人も分かってなかったんですね;


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誰も知らない、作った本人も分からない。
それがツインピークスでしたけど
今回は完結まで考え尽くしてから製作してるようで、
しかも最終話まで放送するのが契約条件に含まれてるらしい。
今回こそ、ちゃんと終わると思います。

アメリカでは5話だか6話くらいまで放送済みらしいけど、
なんか、まだ見てないのですが・・・
あんまり面白そうじゃないんだよね・・・
今回は横道にあんまり逸れず、主人公のクーパー捜査官が
戦う描写が多くなってるようなのです(今のところは)
これこそまさに、みんなが25年前にツッコミをしていた
「本筋をちゃんとやれ」という野次に応えているのですが、
実際にやらせてみると、あんまり面白そうじゃないなーっていう;



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この前、ワシントンポストだったかニューズウィークだったかで
ツインピークスを考察した記事を読みましたが、
まったく共感できなかったんです;何を言ってんだ?というレベルで。
ローラ・パーマーという女性を中心にした考察だったんですけど
的外れとは言いませんが、ローラだけを見過ぎていると思いました。

家から出られない青年、中国人の変装をしたおばちゃん、
UFOと交信しているおじさん、チアリーダーになるおばさん、
まったくローラと関係の無い人々が変な日常を
ツインピークスという田舎町で過ごしている。
これこそが、実は醍醐味だったのかもな、と。


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私ね、このまえ自分が住む田舎町の外れで
変な爺さんに会ったんですよ。変な瓶に液体が入ってて
「これを飲むと不死身になれるぞ!」って真顔で言ってくるのよ。
都会だったら(こいつやべえ。役所に電話しとこ)
という感じになりますけど、このとき私は
「お~爺さん、すげえな。長生きしろよ」って流したんです。
何故か。田舎だからです。迷惑をかける人間が居ないから。
居ないとまでは言わないが圧倒的に人間が少ないので
おかしな人が居ても恐怖にならないんですよ。
むしろ名物キャラみたいになって愛されたりします。
ツインピークスに現れる「変な人達」も
都会では生きていけないけど田舎なら生きていける人達で、
彼らには彼らの幸福があって、彼らなりの常識があり、
それに沿って生きている。ツインピークスに現れる人達を、
変な爺さんに出会った事で思い出しました。
そしてツインピークスの面白さも、まさにコレなんだなと。


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ローラ・パーマーはツインピークスという田舎町の中で
最も「変」だった女の子で、ある意味では象徴なのかなと。
その象徴が「いかに生きたか」を追いながら、
ひたすらに、横へ逸れていく迷走ストーリーこそが
ツイン・ピークスの面白さなんだな・・・って
25年が経過して気ずいたのでした。


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あーそうだ、ひとつだけ物凄いなーと思ったのは、
25年前の最終回で、ローラ・パーマーが出てきて
「25年後に会いましょう」って言ってるんですよ。
そしたら本当に、25年後にドラマが再開するという。
これは凄いなーと思いますね。てゆうか死んでるのに現れて
「次は25年後に~」なんて最終回で言われても
「・・・は?」って、誰もが当時は思いましたけどね;


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by frat358 | 2017-06-21 20:59 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

最近の見た映画と見たい映画



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「ザ・コンサルタント」



いかにも駄作っぽいタイトルとジャケットだったけど・・・
意外と言ったら失礼でしょうか。かなり面白かったです。
ベン・アフレックが主役なので見ようと思っただけで、
実際に見てみたら自閉症を演じているので驚きました。
闇組織の会計を担当しつつ、許せない事があると大暴れする主人公。



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自閉症を描いた映画とかTVドラマは多いですけど
格闘も得意ってのは初めて見た設定でした。
会計士なのは自閉症の症状に多い計算が得意な個性で、
格闘も得意なのは父親が軍人で、子供の頃から
マーシャルアーツの技術を叩き込んだからです。
自閉症の人は笑えない人も多くて、
ベン・アフレックが演じた主人公も笑わない設定でした。


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私は同い年の自閉症の友達が居るので、
こういう映画に出会ってしまうと彼を思います。
彼は1+1=なら答えられるけど
1円+1円=ってなると分からないんです。
そうかと思えば10年先の今日が何曜日なのかは
一瞬で答えたりします。そして触られるのを嫌い、
歩く時は曲がるとき、直角に曲がったりします。


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異様に几帳面な部分とか、没頭している時に止められると
パニックを起こす場面とか、うまく自閉症の症状を
組み込んでるなーとは思ったんですけど、
もうちょっと、目を合わせるのを極度に嫌がるとか
歩きかたに特徴がある面とか、そういうのも入れて欲しかった。
それは嘲笑されるという意味ではなく、
自閉症の人はこういう特徴があるので、違いや個性を理解してあげて
社会の中で受け入れていこう~みたいなね。
そういう点も主人公の行動に盛り込んで欲しかったけど。
ストーリーがそういう感じなので尚更に思いました。
でも自閉症は特徴こそ似ているものの、特技はそれぞれ違ったり
症状の度合いも千差万別なので、一般的なイメージを強調するよりも
こういった設定もアリかなーとか、見終わった後は思うのでした。
ちょっと回想シーンが多すぎて間延びしてる部分もあるし、
そんな偶然あるかよって思う場面もありましたが;
ラストが凄く優しいので、不満も吹っ飛びました。





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「ドクター・ストレンジ」


シャーロック・ホームズ役でブレイクした
ベネディクト・カンバーバッチが主役の、
マーベルコミックス映画なのですが。
スパイダーマンとかアイアンマンと同じで、
ドクターストレンジも原作があります。

天才外科医の主人公が交通事故で両手の神経に重症を負い、
現代医学では治療不可能だと思っていたら
車椅子の生活をしていた人が突然、歩けるようになったと聞き、
その人にどうやって治したのかを聞いたら、
「ネパールに行け」と言われます。
財産も少なくなり、ボロボロの状態でネパールに到着すると、
主人公は、ある人に出会います。そこに待っていたのは!!



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ネパールなのにイギリス人の師匠・・・・・・

これね、原作ではアジア系の老人で、男性なんです。
でも映画では年齢も性別も国籍も違うっていう;
イギリス人じゃん。女じゃん。若いじゃん。
ツッコミを予想してたのか、弟子は黒人にして
差別じゃないよーん♪みたいにしてるんだけど、
でもネパールに白人と黒人のコンビは変だろっていう;
ネパール人は何処に居るんだよっていう。
さすがにちょっと苦情というか、論争になったみたいです。
でも演じたティルダ・スウィントンの演技は素晴らしいし、
依頼を受けて最高の仕事をしたのは間違いないと思います。



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この映画は色々と摩訶不思議な事が起きます。
師匠が白人だったり弟子が黒人だったり(それは書いた)
天地が逆さまになったり、街全体がゴロゴロ転がったり。
これは、どういう原理なの?とか見てて疑問に思いますが
説明されると難しそうだから、説明しなくていいよって感じで;
中盤までは面白かったけど、後半に失速というか・・・
もうちょっと盛り上がっても良かったかなーと思いました。
112分も在る割には内容が薄いかも。


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スーパーヒーローと言えば、いま世界的に盛り上がってるのは
「ワンダーウーマン」です。このキャラクターは
スパイダーマンなどのマーベル・コミックスではなく、
スーパーマンとかバットマンを抱えているDCコミックスの
古い、古い漫画の主人公です。日本で言えば仮面ライダーとか
ゴレンジャーくらい、古いと思う。


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マーベルコミックスの大成功を横で見ていたDCコミックスは
俺達も映画で稼ごう!と思ったのか、スーパーマンを再び映画化したり
バットマンとスーパーマンを戦わせる映画を作ったのですが・・・
大失敗とは言わないまでも、大ヒットになりませんでした。
私も全て見てるんですけど、酷評するほど悪くもなく、
絶賛するほどストーリーが優れていないので記事にしませんでした。

「バットマンVSスーパーマン」では、ある人も登場します。
同じ漫画会社の、ワンダーウーマンが出てくるんです。
でもこれが凄くてね、いまいち盛り上がらずに映画が進行してたのに
ワンダーウーマンが出てきた瞬間、空気が変わるんですよ。
ハンス・ジマーという作曲家が作ったテーマ曲もカッコいいし、
アクションも身体を大きく使って、今まで戦っていたスーパーマンや
バットマンの戦いも存在も、消し去ってしまうくらいカッコいいのよ;
今までのは何だったの?って言いたくなるくらいに
ワンダーウーマンがメチャクチャに強いので笑っちゃうくらい。



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そんな訳でワンダーウーマンが主役の今作は注目されてたのですが、
いま世界中で大ヒットしてます。特徴的なのが、見に来る客層がね、
女性が多いらしいんです。主人公が女性だからっていうだけじゃなくて、
ワンダーウーマンというのは女性の権利を向上させる社会運動の中で
アメリカでは長く「象徴」になっていたキャラクターらしくて、
懐かしくて見に来る人も多いのかもしれません。
実際、ワンダーウーマンと言うキャラクターは腕輪をしていて、
腕輪を鎖で繋がれるとピンチに陥る設定なんですけど、
これも女性が社会の中で抑圧されているっていう表現らしいんですよ。



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他にもワンダーウーマンっていうのはアマゾネス出身で、
男が存在しない場所で暮らしてた人なんですよ。元々はね。
その理由も凄くて、過去にアマゾネス達は男に迫害されてたんです。
男に絶望して、女だけで暮らすようになった。つまり・・分かりますよね?
ワンダーウーマンの設定自体が、男性社会で苦しむ女性の象徴なんです。


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監督したのはパティ・ジェンキンスっていう女性監督で、
過去には「モンスター」という映画を監督していて、
これが評価されて沢山の映画を依頼されてたんですけど
全て断ってたらしく。じゃあ何をしてたかというと、
ワンダーウーマンの映画化を14年間も目指してたと;
この映画は100億円以上の予算が出ていますが
女性の映画監督が、これだけの予算をゲットしたのは
映画史上、初めての事らしいです。つまり監督をしたパティさんも
ある意味ではワンダーウーマンと言えるかもしれません。
そして14年間もかけて、どんな映画を作ったかというと・・・
これまた映画史上、見た事も無いくらいに
女が男を殺す場面が沢山あるらしくて(笑)
14年分の、男に対する怒りが爆発してるのかもしれません;


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スーパーマンでもバットマンでも大ヒットにならず、
映画会社もDCコミックスも困り果てて、
もう映画化計画・・・やめよっか?という話もあったらしいけど
ワンダーウーマンが大ヒットで救ったのでした。めでたしめでたし。
日本では8月に公開予定です。


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こちらはフランス映画の「RAW」という作品。
日本語に訳すと「生(ナマ)」というタイトルです。
この映画での生(ナマ)は、恐らくグロテスクとか
表面を削ぎ取った本能的な意味とか、生肉を指してると思われ。
世界中の映画祭で大絶賛されていますが、それと同じくらいに
途中で見るのをやめて退席する人も多い映画です。
気分が悪くなって吐きそうになるんだとか。


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どんな映画か。えっとね・・・人間を食べます;
ナマで食べます。女の子が人間をモグモグ食べちゃうそうです。
予告編だけでも結構、シャレにならないので。リンクは貼りません。
平気な人だけ見てください。ホラー映画って事になりますが、
実際に映画が伝えたい事は、少女が大人になっていく過程だったり
全ての生命は、命を食べて生きている現実だとか
(ベジタリアンも野菜という命を食べてますし)
直面した現実への葛藤とか、性的な欲望とか苦しみを描いてるので
実は崇高な映画らしいです;最後まで見終わった人は
立ち上がって拍手する人も多いそうな。


あらすじとしては、超ベジタリアンで大切に育てられた少女が、
獣医の全寮制の大学か何かに入るんですけど、入学式の時に
新入生への儀式として、動物の血を浴びせられるんです。
今後は授業で動物を解剖したり手術をしたりするので、
血に慣れろっていう、洗礼みたいな歓迎をされます。

日本でも、あるじゃん?大学でクラブに入ったら
新入生歓迎会で一気飲みを強要されたりとか。
そういうノリで、動物の血を全身に浴びる儀式をさせられて、
挙句に主人公はベジタリアンなのにウサギの内臓を食わされます。
これでもう、発狂状態になってしまい、身体も拒絶反応で
全身が蕁麻疹になってしまう。痒くて、引っかく訳ですが、
それによって血だらけになってしまい。
カサブタが取れる頃になると・・・主人公は生肉が食べたくなって
冷蔵庫の鶏肉をナマで食べちゃったり、同級生の男の子と
キスをしてたらクチビルを食べようとしたり、
遂には人間の肉を欲するようになる・・・という話。

こんな異常なストーリーで、どうやって最終的には
感動映画になるのか、まったく想像できませんけど;


人間を食べちゃう映画って結構たくさん在るんです。
でも日本では人間が食われる映画が大ヒットした事は
今まで無いような気がします。「RAW」に関しても
日本公開が、なかなか決まらないそうです。
そうは言っても世界中で映画賞を総ナメにしている映画だし、
何処かで公開されるとは思いますが~時間かかってます。

人間を食べちゃうなんて、とんでもないって思いますが
食べちゃいたいほど愛してるとか、殺したいほど好きだとか、
人間は愛情を感じる生命に対して、究極までいくと
食欲や殺意みたいな表現を使うことがありますよね。
食べるというのは究極の愛情表現なのかもしれないし、
ひょっとしたら映画が行き着くのは、そういう視点かもしれません。
・・・まだ見てないのにネタバレになってる可能性ありますね;





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by frat358 | 2017-06-09 21:54 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

アキレスのアキレス腱




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「トロイ」

アキレス腱が切れた経験は無いですけど、
働きすぎてアキレス腱が引き攣るような症状には、
なったことがあります。もう、本当に痛かったです。
とても歩けなかった。こんなもんが切れた日にゃあ、
どんだけ痛いのだろうと。


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ギリシャ神話で、アキレス腱に弓矢が刺さって
死んだ男が居ます。男の名は・・・アキレス。
アキレス腱と呼ばれてる元ネタですよね確か。
物凄い強かったけどアキレス腱に弓矢が刺さったら
死んでしまったという・・・
そんな死に方でいいのかよって正直、思いますが。
よっぽど痛かったんでしょうか。ショック死か?
人類の歴史上、最も不思議な死因かもしれません。

そういえば友人も飛び蹴りをしたら着地に失敗して
足首が折れたっけ。でもそれを見てた人は重症を信じなくて
笑いながら見てたそうで、色々と大変だったとか。
彼ならアキレスの気持ちが分かるかもな。入院したし。



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アキレスの物語で、他に有名なものとしては
「トロイの木馬」という話があります。
コンピューターウイルスの性質を簡単に説明する為に
トロイの木馬という言葉が現代でも使われています。
味方、もしくは害の無い存在だと思って木馬を招き入れたら
実は木馬が敵で、内部を破壊するという。
トロイア戦争の時に騙し討ちで使われた計略、トロイの木馬。
「トロイ」は、この2つが登場する映画です。


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かなり前の映画なので、いまレンタルショップでトロイを借りると、
恐らく特別版を借りる事になると思います。
特別版は、映画がヒットした後に映像を追加したり、
封印していた残虐描写や封印していたオッパイを追加してるらしい。
オッパイが見れるだけじゃなくて、顔に槍が刺さったり
肉片が飛び散ったり腕だの足だの頭も吹っ飛ぶので
残虐描写に耐えられる人だけが、オッパイも見れます。



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アキレスを演じてるのがブラピです。私ねえ・・・ブラピはね、
カッコつけてる役の時は嫌いなんです。ファイトクラブとか
マネーボールとか、キムタクっぽいと言えば分かるかな。
無敵の色男を演じてる時は見ててイライラします。
正直に言ってブラッドピットという役者を、
そんなにイケメンだと思ってないからでしょうね。
味のある顔って訳でもないし。でも12モンキーズとか、
セブンとか、カリフォルニアとか、トゥルーロマンスとか、
狂人や変人を演じてる時のブラピは、かなり大好きです。
まあそれはいいとして。


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ギリシャ神は特に登場せず、人間関係が中心になっています。
それによって物語が整理されてヒットしたのかなーと思いますが、



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1つだけ微妙だなーと思ったのが、着てる「鎧」がね・・・
物凄く光沢があって「成分は鉄です!」って感じに思えるけど
役者達がみんな、軽々と動き過ぎてるんですよ。
「成分が鉄に見えるでしょうけど、プラスチックです!」みたいな。
「実は合成の皮なんです!」みたいな。
重量感という意味で説得力のない映像になってる事。
ここだけ勿体なかったなーと。特にブラピが宿舎で鎧を着る場面なんて
完全にペラッペラなのがバレる感じでした。ヒョイっと持ち上げて
ホイッと着るみたいな。それは無いだろと;
兜は頭を守る防具ですから実際は特に重たい訳ですよ。
もちろん本当に重くしたらアクションが難しくなるので
軽くする必要は、ある。それは、分かる。とても分かる。
でも、この映画の鎧に関しては、軽すぎたのではないかと;
保管中にミスがあったのか、少し曲がってる兜も在ったし・・・
なんかね、鼻を守る部分がフニャって曲がってるの。。。
すげえギラギラしてる兜だけど実際は合成皮かなーって
そんなこと思いながら決闘を見守るのは、ちょっとつらい・・・


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ある程度は重量が無いと演じるほうも難しいですからね。
しかもこの映画は鎧を着ているのに剣で刺されたら貫通するし
頭を剣で殴られると、兜ごと破壊したりするので
余計にペラッペラ感が増してしまうという。
監督も撮影中に「あ~失敗した!」って気ずいたと思いますが、
もういちど全ての鎧を発注し直すとか予算的に無理だし、
そのまま撮影したんじゃないかなー・・と、推測したのでした。

あとさ、爽快感を増したいのは分かるんだけどね、
でも鎧を貫通したり兜を破壊したりってなればさ、
「じゃあ裸で戦えばいいじゃん」って思う訳よ。
「そのほうが身軽でラクじゃん」って思っちゃうんだよ。
着てても死ぬんだから脱いだほうがいいじゃん・・・



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この人は脱いでたけどね。暑かったのかな・・・





意味がないものを着てるのは、気になるんだよね・・・

そういう事って、あるよね。





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by frat358 | 2017-05-25 01:41 | DVDエラー大嫌い | Comments(2)

火星人とアホ刑事と名作ホラー


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見落としていた映画も、そろそろ制覇しそうです。
この調子だと、見ようかどうか迷ってた映画さえも
制覇してしまう可能性が出てきました。
90年代に見落とした「マーズ・アタック」という映画を
ようやく見てみました。見るまでに11年くらい経過してる・・・

日本ではティム・バートン監督のファンは多くて
私も「ビートルジュース」は大好きなんですけど・・・
これは・・・酷いですね(笑)C級映画と酷評されただけある。


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面白かったのは右翼も左翼も皆殺しにされる点。
侵略者にとっては、侵略される側の受け止め方なんて
興味が無いっていう。絶望的なんだけどシュールで笑える、
ティム・バートン監督らしい映画でした。
そんなオチかよっていう気持ちは正直ありますが・・・


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「トレーニングデイ」


「6歳のボクが大人になるまで」とか

「ビフォア・ミッドナイト」とか

「プリデスティネーション」とか

「その土曜日、7時58分」とか

「パージ」とか・・・ここ1年くらいで
イーサン・ホークが出ている映画を
意識して見まくってます。キャリアも長いので
全部見るのは難しかったりしますが。

彼のキャリアの中でも評価が高い
「トレーニングデイ」という映画を見てみました。

ダブル主演のようになっていて、
デンゼル・ワシントンとイーサン・ホークが共演。

デンゼルと言えば私の中では「遠い夜明け」という映画なので
人種差別と戦う運動家を演じたイメージが強いのです。


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「差別はダメだ!」という人物を演じてたのに、
この映画では・・・

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「よぉーねえちゃ~ん、俺とエッチすれば三つ子が産めるぜーハッハー」



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「吸え吸え、命令だ。大麻くらい別にいいじゃねえかよ。
・・・吸ったか?はい、いまアナタが吸ったのは大麻じゃなくて
危険な合成麻薬でした~♪凄いっしょ!気分悪いの?ばーか」


みたいな感じの・・・とんでもなく不道徳なキャラを演じてました;


どんな映画かというと、路上駐車などを取り締まっていた警官が
もっと重犯罪を取り締まる仕事がしたいと考えて
麻薬捜査課への移動を志願します。この役がイーサン・ホーク。
そして、人格的に問題があるけど検挙率が異常に高い麻薬捜査課の
超エリート警官をデンゼル・ワシントンが演じていて、
2人が過ごす「1日」を映画にしています。

正直言って見終わった直後は
「・・・?」という感じだったんですけど;
よく考えてみると、凄く良い映画だったなーと思います。



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理想と現実を撮ろうとしてる映画というか・・・
イーサンが演じている警官は、正義感が強いんです。
でも麻薬捜査を毎日しているデンゼルが演じた警官は
汚い世界に良くも悪くも慣れてしまっています。

デンゼルのアドバイスを最初はタメになる知識だと思って
イーサンは誠実に聞きます。例えば・・・
結婚指輪は絶対に外せ。妻が居ると知られれば
家族がギャングに狙われるぞとか、
パトカーの無線はギャングも傍受してるから
本当の居場所を無線で話してはいけないとか。
この辺りは私も見ていて「なるほどねえ」と思うのですが
どんどんエスカレートしていきます。


例えば・・・少しネタバレさせてもらうと、
強姦の現場を発見したイーサンは正義感で犯人に襲いかかり、
動けなくして逮捕するのですが、それを見ていたデンゼルは
めんどくさいから逮捕しようとしません。
女をレイプするような下っ端の逮捕と書類送検の為に
1日が消費される事を嫌がるんです。
デンゼルが「1日」の中で達成したいのは、
麻薬を売買する親分の逮捕。
通りすがりに見つけた強姦魔なんて興味ないっていう。



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そして、本当に悪いヤツを逮捕するには
悪い連中と関係を持たないと潜入できません。
でも深く関わり過ぎれば違法行為になるし、
誰も見ていないですから本人の正義感が問われます。
イーサンは苦悩する。見ているほうも苦悩します;
本当に正しい事は何なのか。
苦しむイーサンと楽しそうなデンゼルの姿は
人間の中に住む天使と悪魔のようになって
映画を見ている人に問いかけをしてきます。

単純に考えれば、どんな悪いヤツが相手でも
捜査令状も逮捕状も持たずに警官のバッジだけ付けて
警察官という名の権力で踏み込んでいき、
倒したいヤツをショットガンで撃ち殺してしまえば
それが一番、手っ取り早いじゃん?
殺した後に「相手が先に撃ったから正当防衛だ」と言えば
上の連中も黙ってくれたりするだろうなと。
相手が、どんなに残虐な悪党でも法を遵守して戦うのか、
なんでもありで対抗するのが正解なのか。

誰もが納得する方法で、全く違法行為をせずに
手順を踏まえて悪を成敗するのが理想だとしても、
そんなの・・・本当に現場で可能か?っていう。
答えが出ないような難しいテーマの、良い映画でした。

でもなあ・・・説明も説教くさいメッセージも一切ないので、
ボーっと見てるとボーっと終わってしまう映画です;
ゆっくり考えてみると凄い映画だなーと思いました。



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そしてこれ!待ってました。やっと出会えた。
見落とした映画の中に名作を見つけた!嬉しい・・・
苦しみは無駄じゃなかった・・・
「キャビン」という、素通りしてしまいそうな地味タイトル。
でもこれが、とてつもなく面白いホラー映画なんです。

どんな映画かって?それがねえ・・・説明不能な映画なんです;
ホラー映画なんですけど、ギャグ映画なんです。
風刺映画でもあり、メッセージ性のある映画でもあります。
余計に分からなくなったでしょ;俺も分からない・・・

そーだ、とにかく予告編を見てください。これです↓






どうですか。更に分からなくなったでしょ(笑)
ギャグ映画だと思うのが一番正解かもしれません。
人は派手に死ぬし、グロテスクな場面も沢山ありますけど
見終わる頃には笑ってると思います。

男女5人が山小屋でモンスターに遭遇して
殺されていく映画なんですけど。
何故か、その光景を近代的な施設で眺めてる人達が居るんです。
彼らは男女5人が殺されないと困る人達です。
なぜ殺されないと困るのかは最後に明かされます。


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辿り着いた山小屋の異常さに驚く男女5人・・・


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どんなモンスターが現れるか、賭け事をする謎の人達
「さあ張った張った!今のところゾンビが倍率たかいよ!」


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ちゃんとモンスターも出てきますよ。
「いやー!やめてー!助けてー!!」


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それを見てるオジサン達。
「この子、粘るねえ・・・まだ生きてるね」



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でも私が一番笑ったのは、男女5人が山小屋に辿り着く前に
途中で遭遇したオジサンが「行かないほうがいいぞ・・・」って
警告するんですけど。それに対して近代施設のオジサン達が

「ぶはははは!ありがち過ぎるだろバカじゃねーのwww」って
笑い転げてる場面かな。ここで完全に緊張感が崩壊した。


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「地獄の狭間で苦しむ若い連中が、血しぶきをだして叫び・・・」



「古すぎるwwwスピーカーにして皆で聞こうぜwww」

↑こんな感じなので。怖がっていいんだか笑っていいんだか。

最後は笑いが勝ってしまう、不思議な映画でした。




↓ここからネタバレ↓


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「処女は酷い目に遭えば死ななくてもいい」っていうのが
ヒントになってると思うんですよ。ホラー映画っていうのは
処女と思われる女性だけは、助かっても観客が文句を言わない。
でも映画の中でエッチしちゃったり、屈強な男とかバカな男は
絶対に死なないと観客が許してくれない。
主人公のカメラ目線での叫びは、ホラー映画を楽しんでいる人達への
「どうして私達が殺されるのを楽しんで見ているの?」っていう
ホラーが好きな人達への叫びなのかも?しれませんね。

それと同時に既成概念を打破したいっていう、作り手側の決意宣言、
目指すべき理想は「よくある話」を壊す事っていう側面もあると思います。
ホラーって低予算だけど大金持ちになれる可能性が高いジャンルなせいか
物凄く沢山、怖い映画は作られてきました。でもヒットした怖い映画には
独創性、緻密性、優秀な脚本、優秀な役者が必ず揃っていた。
そこを忘れてしまったら、最初から勝負に負けてしまう。
失敗しても、高く目標を掲げないと成功へのチャンスも無い。
そんな事も伝えようとしてるのかなーって思いました。






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by frat358 | 2017-05-01 14:31 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

見る予定の映画2017年上半期





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プロフェッサー、チャールズ

人の心を読んだり支配する事も出来る。
その気になれば人類全てを殺すことも可能。
ミュータントと人間の共存を目指すリーダー。
いい人。


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マグニートー

金属は全て自由に操れる。
人類との共存は目指さず、ミュータントの独立を目指す。
悪い人。


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ウルヴァリン(ローガン)


骨格の全てがアダマンチウムという金属で出来ている。
傷を負っても一瞬で治る。主人公。



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ミスティーク

どんな人間にも変身できる。身長も声も変身する。



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サイクロプス

目からビームが出せる。



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ストーム

天気を自由に操れる。


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フェニックス

地上最強のミュータント。
金属どころか全ての物質を操れる。心も読める。
人間も物質もバラバラに出来る。



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デッドプール

不死身。刺されても刻まれても燃やされても死なない。
本人もどれくらい不死身なのか知りたがっている。
運動能力が高め。


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全ての地球生命は突然変異の連続で進化していて、
人間も恐らくはサルから進化したと考えられています。
エックスメンで「ミュータント」と呼ばれる人間も
突然変異によって能力を得ています。
地球では生命体の進化は突然に起こりますが、
進化による変化は緩やかに行われるのも地球の歴史。
人間がサルより上の立場になるのも
恐らく長い時間が必要だったと思われます。
最初は圧倒的にサルのほうが多かったハズ。

エックスメンの世界でもミュータントは少数で、
それゆえに脅威と考えられたり迫害されます。
進化と変化、共存と脅威。テーマが重いアメコミなのですが。



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その中で我が道を行くデッドプール・・・
エックスメンの最新作「ローガン」が6月に公開なので
現在撮影中のデッドプールから予告編が届きました。









このメチャクチャな男を、どうやって扱うべきか・・・
エックスメン本編への合流だけは想像できません。
自由に暴れてこそデッドプール。






・・・デッドプールと違い過ぎる;
ローガンを見て泣いた後にデッドプールで笑うか。












何度も書いてますがナチスやユダヤ人を描いた映画は
アカデミー賞を狙いやすいです。アカデミーの審査員に
ユダヤ系の老人が多い事が理由と言われてます。

それゆえに連発されやすいテーマでもあり、
個人的にはウンザリしてる面もあって
よっぽど独特な視点じゃないと見なかったりしますが、
去年公開された「ヒトラーの忘れ物」は見ようと思ってます。

私は地雷が大嫌いで、理由は人の「歩く」という行為に
恐怖を与えるからです。無差別に吹っ飛ばす点も憎んでますが
過去には地雷を発見する為に犬を使った時期もあり、
(犬に地雷を踏ませて人間が助かるという)
とことん、地雷が嫌いなんです。筋金入りです。

そして私の極端な自論は「仕掛けたヤツが持って帰れ」です。
こんな物騒なもんを残して降伏してんじゃねえよと;

デンマークでは、私の自論を本当に実践しました。
自国に仕掛けられた地雷を、降伏したナチスに撤去させた。
でも命令されたナチス兵は少年兵だらけでした。
全て撤去したらドイツに帰ってもいい。そう告げられた子供達は
故郷へ帰るために地雷を撤去していきました。

見たかったんですけど田舎なので。
DVD化を待っております。今年の7月らしい。









何度も書いてますが中東での戦闘で
私が最もNGだと思うのは民間人を殺す事だと思ってます。
父親を失った子供は兵士になり、子供を失った母親は自爆テロをする。
憎しみを連鎖させると報復合戦になって収拾がつかない。
それを何よりもタリバンやISISは喜びますから、
治安を安定させて復興していき、テロ組織を必要としない社会を作るのが
本当の戦いだと思ってます。実は米軍の司令官も私と同じ考えでした。
現在では辞任されちゃったようですけど。
「レストレポ」は民間人の犠牲を出してはいけないという指令を守って
アフガンに出兵した兵士達の記録映画です。
民間人に死者が出たら必ず謝罪会見をしていた頃の米軍。
彼らが見たのは、村の中に基地を作るタリバンでした。
民間人を盾にしてるんです。タリバンに逆らえば殺される。
米軍が攻めてくれば、とばっちりで殺される。
いずれにせよ危険なら、同じ土地で暮らしていくタリバンを
大事にしたほうが危険は少ない。こういった流れがあるようです。
でもタリバンなんてのはロクなもんじゃないですよ。
あいつらの資金源は麻薬ですからね。

これは既に発売されてるんですけど、田舎じゃ見当たらない;
やっぱりネットレンタルしか無いのかな・・・









「ハクソー・リッジ」は悩みましたけど劇場で見る予定です。
このタイトルだと日本の何処なのか分かりませんが、
当時の米軍には「ノコギリ崖」と呼ばれた沖縄の
前田高地という場所が舞台となってます。
もう、90度近い完全な崖で、ここを登って進軍すれば
日本の司令部が目と鼻の先なのですが
もちろん日本軍も前田高地を狙ってくるのは分かってるので
迎え撃って撃退していきます。
というか、行くも帰るも崖なので、逃げづらい。
負傷した兵士に崖を降りて逃げろと言われてもな・・・

メルギブソンの映画はグロい描写を避けない事で有名なのに
今回はその中でも、一番残酷な描写と評す人が多い。
でも年齢制限はPG12で、かなり緩めです。
残酷な場面は、かなり削除されてる可能性あります。
他国の文化や宗教を考慮した削除場面は納得しますが
基本的には表現した人の求めた「在りのまま」がベストだと思います。
在りの~ままの~♪って、ちょっと前までみんな歌ってたじゃん?
ハクソーリッジも在りのままが良いと思いますけど。
火炎放射を受けて死なないまま放置されてる人間とか
見ていて気持ちのいいもんじゃありませんけどね・・・

海外版を見る機会がありませんから
そういう「削除」って気ずかないんですけど
最近はyoutubeの登場で、日本版では削除された映像を
簡単に見れたりします。大抵は見た事を後悔するような
おっそろしい映像だったりするのでビックリしますが;
これまた6月公開。


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なんで見ようと思ったのか書いてなかった。
今回はですね、あのー・・・短所が長所になってると思ったんです。
主役のアンドリュー・ガーフィールドは
細身で首が長くて頼りない印象になりやすいのですが
(本当は細身で筋肉質な人って物凄いタフなんですけどね)
意思の強さを演技で示し、頼りなさを生まれついた体格で示し、
今回は物凄く適役だと思うんです。
メルギブソンの映画に関しても残酷な映像が多いのですが、
誰も挑戦しようとしなかった沖縄戦を描くことで
彼の理解されなかった残酷描写へのこだわりが
今回は昇華できるんじゃないかなーっていう思いもあります。
あなたにしか出来ない仕事だったと
見終わった私に言わせて欲しい(願望)


都会なら簡単に見れるのになー・・・
田舎だと全部込みで5000円くらいかかる;
熊本市にウィークリーマンションを借りて
1週間くらい便利な生活したい。





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by frat358 | 2017-04-09 13:38 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

夜中にコツコツ見ていた。



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「ジェイソン・ボーン」

人間兵器ジェイソン・ボーンシリーズの最新作。
時代性を意識して、SNSを利用した監視社会をテーマに
三部作後も生きているジェイソン・ボーンが暴れまわる話。

このシリーズはアメリカCIAに追われるジェイソン・ボーンが
いかにしてCIAの罠を切り抜けるか、どうやって逃げるか、
逃げつつも国家に逆襲する姿が痛快で人気を得たんですけど
あまりにも展開が速すぎるというか、次から次へとピンチになって
何度も何度も切り抜けていく連続なので、見終わって思う事は
「いやー面白かった。で・・・・・・何だっけ?」という
よく思い出せなくなる特徴があります(私だけかもしれないが)
面白いです。間違いなく面白い。でも思い出せない(笑)

今回はアクションへの比重を少し抑えて、
空いた時間を作って悪役の人物設定に時間を使ったり
ジェイソン・ボーンが追われる理由をゆっくり撮影してるので
見終わった後も、何が起きたのかよく憶えてます。
バランス重視なジェイソン・ボーンでした。



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「インシディアス」


これ怖いよ。怖い。しょーもない、何処にでもあるような
くっだらねえホラー映画なんですけど面白い。
退屈な設定なのに、とっても面白いのは凄いと思うんです。
脚本が大事なのは間違いないけど、
ありがちなストーリーでも細部まで丁寧だったり
ちょっとした部分でも怖いと思える演出を連打したり
よく考えてみたら凄い脚本よりも凄いかもしれない・・・

ちょっとだけネタバレすると、変なオペラのね、
明るい曲が流れてて、なんか、小さな男の子が
お尻を振りながらノリノリで聞いてるのよ。
でも、この男の子・・・誰?っていう;
こんな子、居たっけ?みたいな。
近ずいていくと居なくなる。なので部屋に行って
ここに隠れてるんだろ!って引き出しを開けるけど居ない。
と思ったら!!・・・もうやめとくか。
いや~上手ですよ。すっげーつまらない話なのに
とっても楽しい(褒めてるつもりです)勉強になる映画でした。

絶望する映画として有名な映画を幾つか見てるんですけど
どれも大して絶望的じゃないというか・・・
結構見たんですけど紹介したいと思えるのが無い。
それこそが絶望と言えるかもしれません;
やっぱりこう「お前には何も無い」っていう結論に達する映画が
一番怖いと思うけどな・・・



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「エックスメン<アポカリプス>」

エックスメンは本当に本当に長いシリーズ映画で
元々はアメリカの漫画が原作なんですが・・・
どっから説明すればいいのか迷うくらい;

最初は三部作だったんです。その三部作は
とっくの昔に終わってて、そのあと過去を題材にした映画が作られて
過去に関しても何作か作られていき、
更には主人公ウルヴァリンの過去も映画になって、
そのあとでタイムトラベルでウルヴァリンが過去に戻って、
過去を変える事で現在を変えようとする映画が作られて・・・はあ;

とにかく、ややこしい。過去に戻ったりするので
爺さんが過去設定のエックスメンでは若者だったり、
かと思えば次回作で現在に戻って爺さんに戻ったり・・・

エックスメンの世界観を理解するには・・・
最初の三部作とウルヴァリンを見れば大丈夫です。
それなら5時間くらいで把握できます。めんどくさい?
じゃあ・・・最初の三部作だけで大丈夫です。
それもイヤ?じゃあ・・・見なくていい(笑)



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てゆうか、今回はねえ・・・悪役が変なんだよ。
こんなヤツが町を歩いてたら即行で警察呼ばれるよね。
さすがに無理があると思ったのか、フードを被って
街中ではコソコソ歩いてましたけど・・・
それでも異常に目立つし。怪しすぎなんだよ容姿が。
ピラミッドの時代から眠ってて
ようやく目覚めるっていうのも変だし。寝すぎだろ・・・


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私は、このキャラが好きです。マグニートー。
金属だったら、なんでも動かせる能力を持ってます。
でも警棒とか弓矢で攻撃されると何も出来ません(笑)
拳銃は金属なので怖くないんだけどね・・・

マグニートーは子供の頃、ナチスに母親を奪われて
怒りと悲しみで能力が覚醒。ナチスは超能力も研究してたので
特殊な施設でマグニートーは能力を強化されていき、
自分を苦しめる人間社会や人間そのものを憎悪するようになり、
人類との共存ではなく、人類の上に立つ存在になる事で
能力を持つ人間達に居場所を作ろうとする人です。
つまり悪役なんですが。マグニートーが主役の映画が在ってもいいな。
ツライ過去さえなければ良い人だったんだろうなーって感じなので
悪なのに女子にモテるという特徴があります。



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シンゴジラもDVDリリースされました。
国内では大成功して、更に稼げる時期です。
今年の新卒で映画業界に入社する人は
本当にラッキーだと思いますね・・・
生涯年収は、どれだけ頑張ったかではなく、
どんな時代に生まれたかで決まるという言葉を
思い出してしまうくらい、ヒット作に恵まれた去年でした。
こうして、不景気だった時代に入社した人が
今年の新卒をイジメるんだなーとかも思いますが;

でも日本の映画業界はコンテンツが細分化されたので
子会社に予算が配当されにくい現状が続いており、
小さな会社は派手に淘汰されています。
私が過去に関わった会社も去年、潰れました。
まあ、そこは正直・・・いつ潰れても
ぜんぜん不思議じゃないというか;
代表作も沢山あるので新聞にも載ってましたが
ここ最近は存在してること自体が不思議なくらいの、
ゾンビみたいな会社だなと思ってたし・・・
ようやく絶命したかという気持ちもあります;
キレイごとだけじゃ世渡りできないのも分かりますが
遂に限界を迎えたのかなーとも思います。





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by frat358 | 2017-04-03 00:58 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

最後のゾンビと最強じいちゃん



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「バイオハザード: ザ・ファイナル」

10年くらい続いてた映画版ですけど
遂に最終作となりました。映画版は最初のが凄く評価されて
2,3,4、と連作が作られていったんだけど
最初を超えられないまま最終作に至ってしまったというか。

何度も書いてますけど、決定的にアウトだったのは
アンブレラが倒産してない点だと思います。
ゾンビの被害で70億人も死んで、紙幣価値が崩壊してるのに
何故かアンブレラは会社として存在しているという;
この意味不明さに、個人的には悩まされました。
ゲーム版のバイオハザードでは人類が滅亡していないし
アンブレラは株価が暴落して倒産しています。

今回の最終作では、長く私を悩ませてきた
「世界が崩壊したのに会社は残ってる」という謎の設定に
ようやく向き合って消化してくれて、嬉しかったです。


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アクションも独創的なのが多かったし、
ロープを使ったアクションは特にカッコよかった。
主人公のアリスをピンチにするアイデアも上手だった。
でも何故か、異様なくらいにテンポが速かった・・・
まだレンタル開始されたばっかりなので
営業妨害みたいな事はしたくないんですけど、
オープニングだけ書きますね。

奇病に苦しむ娘を持つ科学者だったか医者が居て、
娘を助けたい一心で新薬の開発を頑張ります。
Tウイルスというのを娘に投与したら完治したので、
この新薬を世界中の難病患者に販売します。
これで莫大な利益を得ますが、でもTウイルスを投薬された人は
あまりにも回復力が強すぎて、死ぬとゾンビになります。

よくある設定ですけど、そんなに悪くないですよね。
何が問題かっていうと、文章でまとめてもこれだけ必要なのに
ここまでで、映画がスタートしてから3分くらいなんです。
本来は10分くらい使って表現すべき大事な場面なのに
見てて疲れるくらいの、物凄いスピードで映画が展開します。
その凄まじい速さはローラさんが登場しても続き、
中盤まで猛ダッシュで映画が進んでいく。映画が中盤を超えると
ようやく、いつものアンダーソン監督のテンポになります。

多分、大人の事情なんだろうなと思いました。
最終作の割には短めの106分という長さで、
この長さじゃないと会社がOKを出さなかったのでは。
もし120分で作っていたら完璧だったと思う。


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ラストも良かったと思います。
ああ、もう終わるんだなー・・・かれこれ10年だっけ。
試写会に行けたのも懐かしいなーとか、
見てるほうも色んな事を思い出すようなラストでした。



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「ドント・ブリーズ」(呼吸禁止)

ゲロばっかり出てくる変態映画監督
サム・ライミさんの関わった新作です。
前回のホラーは「スペル」という映画で
怖い婆ちゃんでしたけど・・・今回は怖い爺ちゃんです。

凄いホラー映画だなーと思いました。
殺害描写もグロテスクじゃないし、
ビルが爆発する訳でもない。死んじゃう人も少ない。
なのにメチャクチャ怖いんですよ。
しかも撮影は、ほとんど家の中だけでした。
もちろん技術的には暗い部屋を上手く撮ってたり
狭い場所でも色んな角度で撮影してたり
苦労は多かったとは思いますが、低予算だと思います。

設定も凄く上手くて、舞台がデトロイトなんです。
デトロイトなどの自動車生産が盛んだった場所では
日本車ばっかり売れる状況が長く続いた事と
サブプライムローンで家を立ち退きになった人が多くて
空き家だらけになってます。現実の世界でも
デトロイトは失業者と犯罪で溢れている現状です。
その町で空き巣を繰り返している若者3人が、
それぞれの理由で最強おじいちゃんに挑む・・・違うか。



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おじいちゃんはイラク戦争に兵士として参加して失明し、
帰国後は娘を交通事故で亡くして、金持ちの女の子が
娘を轢き殺したので、多額の示談金を得ました。
その示談金を盗み出してデトロイトを抜け出し、
新しい人生を得たいと思っている若者3人組が
おじいちゃんの家に忍び込んでしまいます。
ここまでが結構長いんですけど、お爺ちゃん可哀相だし
若者3人の人生も悲しくて、描写が上手でした。
なかでも気に入ってるのは、爺ちゃんの部屋に飾ってある娘の写真が
上下逆さまで置いてあるんです。見えないから気ずかないし
逆さまなのを教えてくれる人も居ない。
たった1つの映像で、お爺ちゃんの寂しい生活が見えてくる。
こういう小技が5分感覚くらいで設置されてる映画って
なかなか退屈しないし、私が脚本を書けないのも
まさに、こういう点が無いからなので。
凄く上手に表現されてたから感心しました。


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夜もなかなか眠れないので
娘が生きてた頃のビデオを再生しながら
音声を子守唄みたいにして眠ってる姿とか
本当に可哀相だなーって思いましたけどね。
でも、この爺ちゃんがメチャクチャ強いんだよ・・・


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どう見ても肉体的に最も強そうなのが爺ちゃんだし、
目が見えないとは言っても軍人だった人ですから
捕まえたら素手で殺せるような爺ちゃんで、
どんどん若い子達は追い込まれていきます。

上手いなーと思ったのは、目が見えない人って
鼻が良かったり耳が良かったするんですけど
お爺ちゃんは若干、嗅覚と聴覚が優れている程度なんです。
呼吸音に気ずいたり、汗が床に落ちた程度で気ずいたりとか
そういう、異常な感覚の持ち主ではありません。



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↑こんな感じなんです。

近くに居ても、触れたり音がしない限りは
お爺ちゃんは気ずかない。これが良かった。
どんなに怖くても動かないで居ることが
最大の防御になるという設定。よく思いついたね。


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家の中だけでも、こんなに素晴らしいホラーが作れる事に
物凄く感動しました。まあ見てる間はあまりにも怖いので
笑えてきましたけどね;だって、超近くに居るんですよ(笑)
気ずかれたら瞬殺されるレベルで爺ちゃんが強いので
だるまさんが転んだみたいに止まってるしか無いという。

万人向けじゃないけど、ホラーが好きな方には見て欲しいです。



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今回はゲロが出てきません。女優の顔面にゲロが吐かれない。
じゃあ誰がゲロを吐くかというと、見てる人が吐きます。
うおぇええええ!!きもちわるっ!!って、なります。
男子の私でも寒気がしたので、女子が見たら発狂かもしれません。









===============ここからネタバレ===================



意外と感想には不評も多くて驚いたんですけど、その理由が
「お爺ちゃんが可哀相過ぎて主人公に同情できない」という考えでした。
確かにね、障害者から金を奪うなんて鬼畜の如き所業ですから
その感想も分かるんですけど、でも、この映画は
目指してる方向性を達成する為に、お爺ちゃんを可哀相に、せざるを得ないです。
私が「ドントブリーズ」を、どんな映画だと思って見ていたのかというと、
この映画は現代社会の中で、見て見ぬフリをされて生きている人達が、
生き残りを賭けて戦う映画だと感じたんです。
死んでも気ずかれないような人達とか、どんなに頑張っても
マトモな生活が手に入らない若い子とか、マジメに生きてきたのに
まったく良い事もなく死んでいく人とかね。泥棒する若い子が、
特に女性の主人公が鬼のような形相で金を奪おうとするでしょ?
お爺ちゃんも泥棒も、死にものぐるいなんですよ。
負けたほうが人生から脱落する。そういうホラーだと思いました。


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ホラーって本来は、社会の暗部をテーマにしたり、社会風刺をしたり、
人が生きている中で、なんとなく認識しているけど
なんとなく向き合わないで居ることを、ドンっとぶつけるジャンルです。
そこには、まるでその世界で生きているかの如く、
リアルな設定を背負っている人物が必ず居ないと成立しないし、
痛みに気ずける人ほど恐怖を表現できるんだと思います。
お爺ちゃんは地獄のような人生を生きたことで、
自分なりの答えに辿り着きます。

「人間は神が居ないと思えれば、どんな悪い事でも出来る」

実際には存在しない盲目の最強お爺ちゃんですが、
彼の心の痛みにシンクロしていくことで、
お爺ちゃんの異常性や、生きている重みさえ感じる台詞が
生まれていくのだなーと。


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なので、本当に怖いホラーを作れる人って
誰よりも優しいんじゃないかなーって・・・
「ドントブリーズ」を見て思ったのでした。
サム・ライミも関わってますが脚本、監督をしたのは
フェデ・アルバレスという方です。注目すべき才能だと思います。



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by frat358 | 2017-03-24 01:41 | DVDエラー大嫌い | Comments(0)

映画の話です。


なんか・・・農業の記事を書くとアクセスが増えるので、
せっかく来た人が「なんだ映画の話かよ」って怒らないように
タイトルに内容を書いておけばガッカリしないかなーと思いまして・・・
でもタイトルが重複するとややこしいので1回しか使えないですね。
では、いつも通り好きなように書きます。


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ジェイク・ギレンホールが好きなので
「ナイトクロウラー」を見ました。



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事件現場に行って、ニュースキャスター達よりも早く
現場映像を撮り、TV局に売り込む事を
仕事にしてるパパラッチを演じてました。
今は法規制なども進んで、こういった行為を仕事にしてる人は
確か・・・皆無だったとは思いますが。


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パパラッチはダイアナ妃の事件以降、急激に社会の悪として
広く認知されました。でもダイアナ妃が恐ろしいほど狙われたのは、
彼女が付き合っていた彼氏とキスしてる場面をパパラッチが撮影し、
その写真が「億」に届くような金額で取引されたのが原因でもあります。
そしてダイアナ妃が特定の場所に彼氏と現れてキスするっていう情報を
パパラッチにリークしたのは誰かっていうと、ダイアナ妃本人だったりします。

海外ではタレントや著名人って、実はパパラッチと仲が良いのです。
著名人にとってパパラッチは、自分で何もしなくても
自分を売り込んでくれる存在でもあります。
小さなメディアはカメラマンを雇う予算が無いので
パパラッチが売り込んでくる写真で記事を作ることもあります。
なのでパパラッチを追い払うと、その雑誌にタレントは掲載されませんから
それはそれでタレントは困る面がある。という訳で仲良くなる。
パパラッチも撮影対象と仲良くなったほうが表情豊かな写真が撮れるので
タレントに対してフレンドリーに接する人が多いです。



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ダイアナ妃にも、お気に入りのパパラッチが居て
彼女はそのパパラッチにキス場面の撮影を頼んだというのが
実際のところらしく。勿論、それが原因で
とてつもなく色んなパパラッチに追われる事になるとは
ダイアナも予想してなかったとは思うし、異常な状況でしたけど。

21世紀にもパパラッチは生き残っていますが、
バイクが故障したブラッドピットをクルマで送ってあげたり、
芸能人の犬が道路に飛び出しそうになったのを止めて助けたり、
パパラッチという言葉だけで印象を決めるのは
申し訳ないかなーと思うほど、いい人も多かったりします。
まあ、撮影対象に何時間も何日も張り付いて
カメラを抱えて待っているというのは異常だとは思いますが・・・


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最近はジャド・アパトー監督が話題になってました。
パパラッチを見つけると自分から奥さんと共に突進。



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喜んでパパラッチに撮ってもらうアパトー監督;
フラッシュとか文春の記者が現れても
アパトー監督みたいに笑顔で向かっていけば
記者のほうが逃げるかもしれませんね。(逃げないか)

全然「ナイトクロウラー」の話を書いてませんね。
まあ、そんな日があってもいいじゃないか・・・

それにしても「雨の日は会えない、晴れの日は君を想う」って、
邦題なのに印象的なタイトルですよね。こういう長いタイトルは
過去にも幾つか存在しています。

「さよなら、いつか分かること」

「6歳の僕が、大人になるまで」

この辺は有名ですけど、これは知ってますか?



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「あるいは裏切りという名の犬」

タイトルに惹かれて見ちゃいましたけど
異様に長くてね・・・フランス映画だったかな。
ざっくり30分くらいカットしたほうが見やすいというか、
ちゃんと締まると思いました。でも凄くこの邦題が
しっくり来る内容だったので驚いた。
でも驚くのはまだ早くて、これは三部作だか何だかで
まだ似たようなタイトルの映画はあるんですよ。


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「やがて復讐という名の雨」


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「いずれ絶望という名の闇」


この2本(笑)なんでだろうね、一回目はカッコよかったのに
3回続けて同じような事されると笑ってしまう。
まだ見てないですけど。「名」シリーズってとこでしょうか。
長い邦題を思いついてる人って、1人で思いついてるのかな。



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そういえば編集賞だっけ、アカデミー賞も取った
メル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ」
日本でも6月に上映が決まったようで、
なんというか・・・安心しました。
沖縄戦を描いた映画です。実際に沖縄で戦ったアメリカ兵の
体験談で作ったそうで。主人公は激戦地の衛生兵で
「汝、殺すなかれ」というキリスト教の教えを守り、
誰も殺さず一度も発砲せずに、75人の兵士を
治療して生還させた、アメリカでは有名な実話らしいです。
この逸話をメル・ギブソンが監督して製作しました。

メル・ギブソンの映画は
昔から残酷描写がハンパじゃないです。
有名な「ブレイブ・ハート」という映画でも、
手が吹っ飛んだり強姦シーンも気分が悪くなるくらい不快で
リアル重視の、おっかない描写をする人なんです。
ハクソー・リッジは今までのメル・ギブソン映画の中で
最も残酷な描写が多いと伝わってきますし、
いくつかの映像は日本公開に合わせて
カットされるかもしれないですね。

どんなかなーと思って「Hacksaw Ridge」で
画像検索してみたんですけど・・・これは・・・
簡単に言うと、火炎放射が苦手な方は検索しないでください;
ちょっと検問に引っかかったのかネタバレを避けてるのか
怖い画像は増えたり消えたりしてます。

地上戦というのは海や空と違って、
小規模な待ち伏せ攻撃も可能です。
なので硫黄島のような小さい島でも
両者に大変な被害が出ました。これが沖縄のような
大きな面積になれば、どれだけ凄いかは想像を絶しますし、
あまりにも残酷だったので、アメリカでは沖縄での戦闘場面は
映画化された事が無いんだっけ?今回が初挑戦だったかな。



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沖縄戦はアメリカ兵と日本兵の距離が近くて、
殴り合い、刺しあい、首の締めあいみたいな
地獄絵になった事でも有名らしく、
勝ったアメリカ兵も苦しみに耐えられず、精神疾患が続出。
当時は政府の指示で隠蔽されたそうです。
どこまで沖縄戦に迫れるかがテーマの1つかもしれません。

最近、テレビに出てるコメンテーターで
東京だって焦土になるまで空襲されたし
沖縄だけを特別な戦闘として語るのは良くないとか
言ってらっしゃる方が居るみたいですけど、
故郷を爆撃されるのと故郷に上陸してくる違いが分からないなら
ぜひとも地上戦を描いた映画を見ていただきたいなと思います。
あなたの嫌いな沖縄県民の体験談ではなく、
アメリカ兵の体験談ですから文句ないですよね?
一緒に見に行きましょう(笑)






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by frat358 | 2017-03-04 13:14 | DVDエラー大嫌い | Comments(2)


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