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今回は久々に当たり役だったと思います。これだけ演技が出来る人とは思わなかった。 もう完全に、心が壊れてしまっている人間の役だったので どう表現すべきかは苦心したと思いますけど・・・見てる人が同情と理解を示せるような 素晴らしい演技だったと思います。アカデミー賞の助演部門に居ても違和感ないくらい。 というか、全体的に見ると・・・彼が一番、演技が上手かったかもしれません。 そろそろ本編の感想を自分なりに書かせてもらうと・・・ これって基本的に実話がベースになってるので、 訓練中にドスが仲良くなった兵士とか戦争中に理解し合う存在になっていく人間とかね、 そういった人達の死んでいくタイミングがさ、 いわゆる「映画」のタイミングとは違う形で発生するんです。 実話ベースなので、そういった事が起きます。 え?ここで死ぬの?とか。えええ、こんな状況でも助かったの?!とか。 それが凄く怖いというか、緊張感を与えてきます。 ドス衛生兵が、どうやって心を立て直していったのかを、思わず想像してしまったり。 彼が筋金入りのカトリック信者だったのは間違いないですけど、 でも・・・その事実が、いったい戦場で、どんな意味を持つのかっていう。 その疑問に、ドス衛生兵も向き合ってしまうんです。 あまりにも地獄のような光景で、私なんかに何が出来るのかと。 どんなに神を信じても、自分の信仰で戦争を終わらせるのは無理で。 それどころか目の前で自分をイジメてた仲間とか、守ってくれた人が 身体をバラバラにしながら死んでいく。そしてそれ以上に 立ち向かってくる日本兵達の、あまりにも惨すぎる死の連鎖。 その中で、自分に何が出来るのか。ここが一番の見せ場だったと思います。 恐らくこの姿を撮りたくて、メル・ギブソンは沖縄戦の撮影に 挑戦したんだろうなとさえ思いました。 残酷な場面が続けば続くほど、ドス衛生兵の信仰と信念が輝いて見えるという 相乗効果も発生していましたが、極限の中で心を支えたのは何なのか。 それは目に見えないもので、映画と言う形で表現しても 見る側は、感じ取るしかないんですけど・・・自分なりに感じ取れるものがありました。 凄まじい戦場を経験していく中で、仲間達は、こんな状況の中で銃も持たずに 命を賭けて走り回る男が、どれほどの勇気と信仰を持っているのかに気ずきます。 他者の意思を尊重し、自分の意思も信じる。これはアメリカという国家の基本理念です。 メル・ギブソン監督が意識していたかは不明ですけど、この映画によって 彼はアメリカという国の原点に辿り着いていく映画を、撮ったような気もします。
by frat358
| 2017-11-13 01:10
| DVDエラー大嫌い
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