スライディング・ヘディングシュート2 |
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見落としていた映画も、そろそろ制覇しそうです。 この調子だと、見ようかどうか迷ってた映画さえも 制覇してしまう可能性が出てきました。 90年代に見落とした「マーズ・アタック」という映画を ようやく見てみました。見るまでに11年くらい経過してる・・・ 日本ではティム・バートン監督のファンは多くて 私も「ビートルジュース」は大好きなんですけど・・・ これは・・・酷いですね(笑)C級映画と酷評されただけある。 面白かったのは右翼も左翼も皆殺しにされる点。 侵略者にとっては、侵略される側の受け止め方なんて 興味が無いっていう。絶望的なんだけどシュールで笑える、 ティム・バートン監督らしい映画でした。 そんなオチかよっていう気持ちは正直ありますが・・・ 「トレーニングデイ」 「6歳のボクが大人になるまで」とか 「ビフォア・ミッドナイト」とか 「プリデスティネーション」とか 「その土曜日、7時58分」とか 「パージ」とか・・・ここ1年くらいで イーサン・ホークが出ている映画を 意識して見まくってます。キャリアも長いので 全部見るのは難しかったりしますが。 彼のキャリアの中でも評価が高い 「トレーニングデイ」という映画を見てみました。 ダブル主演のようになっていて、 デンゼル・ワシントンとイーサン・ホークが共演。 デンゼルと言えば私の中では「遠い夜明け」という映画なので 人種差別と戦う運動家を演じたイメージが強いのです。 「差別はダメだ!」という人物を演じてたのに、 この映画では・・・ 「よぉーねえちゃ~ん、俺とエッチすれば三つ子が産めるぜーハッハー」 「吸え吸え、命令だ。大麻くらい別にいいじゃねえかよ。 ・・・吸ったか?はい、いまアナタが吸ったのは大麻じゃなくて 危険な合成麻薬でした~♪凄いっしょ!気分悪いの?ばーか」 みたいな感じの・・・とんでもなく不道徳なキャラを演じてました; どんな映画かというと、路上駐車などを取り締まっていた警官が もっと重犯罪を取り締まる仕事がしたいと考えて 麻薬捜査課への移動を志願します。この役がイーサン・ホーク。 そして、人格的に問題があるけど検挙率が異常に高い麻薬捜査課の 超エリート警官をデンゼル・ワシントンが演じていて、 2人が過ごす「1日」を映画にしています。 正直言って見終わった直後は 「・・・?」という感じだったんですけど; よく考えてみると、凄く良い映画だったなーと思います。 理想と現実を撮ろうとしてる映画というか・・・ イーサンが演じている警官は、正義感が強いんです。 でも麻薬捜査を毎日しているデンゼルが演じた警官は 汚い世界に良くも悪くも慣れてしまっています。 デンゼルのアドバイスを最初はタメになる知識だと思って イーサンは誠実に聞きます。例えば・・・ 結婚指輪は絶対に外せ。妻が居ると知られれば 家族がギャングに狙われるぞとか、 パトカーの無線はギャングも傍受してるから 本当の居場所を無線で話してはいけないとか。 この辺りは私も見ていて「なるほどねえ」と思うのですが どんどんエスカレートしていきます。 例えば・・・少しネタバレさせてもらうと、 強姦の現場を発見したイーサンは正義感で犯人に襲いかかり、 動けなくして逮捕するのですが、それを見ていたデンゼルは めんどくさいから逮捕しようとしません。 女をレイプするような下っ端の逮捕と書類送検の為に 1日が消費される事を嫌がるんです。 デンゼルが「1日」の中で達成したいのは、 麻薬を売買する親分の逮捕。 通りすがりに見つけた強姦魔なんて興味ないっていう。 そして、本当に悪いヤツを逮捕するには 悪い連中と関係を持たないと潜入できません。 でも深く関わり過ぎれば違法行為になるし、 誰も見ていないですから本人の正義感が問われます。 イーサンは苦悩する。見ているほうも苦悩します; 本当に正しい事は何なのか。 苦しむイーサンと楽しそうなデンゼルの姿は 人間の中に住む天使と悪魔のようになって 映画を見ている人に問いかけをしてきます。 単純に考えれば、どんな悪いヤツが相手でも 捜査令状も逮捕状も持たずに警官のバッジだけ付けて 警察官という名の権力で踏み込んでいき、 倒したいヤツをショットガンで撃ち殺してしまえば それが一番、手っ取り早いじゃん? 殺した後に「相手が先に撃ったから正当防衛だ」と言えば 上の連中も黙ってくれたりするだろうなと。 相手が、どんなに残虐な悪党でも法を遵守して戦うのか、 なんでもありで対抗するのが正解なのか。 誰もが納得する方法で、全く違法行為をせずに 手順を踏まえて悪を成敗するのが理想だとしても、 そんなの・・・本当に現場で可能か?っていう。 答えが出ないような難しいテーマの、良い映画でした。 でもなあ・・・説明も説教くさいメッセージも一切ないので、 ボーっと見てるとボーっと終わってしまう映画です; ゆっくり考えてみると凄い映画だなーと思いました。 そしてこれ!待ってました。やっと出会えた。 見落とした映画の中に名作を見つけた!嬉しい・・・ 苦しみは無駄じゃなかった・・・ 「キャビン」という、素通りしてしまいそうな地味タイトル。 でもこれが、とてつもなく面白いホラー映画なんです。 どんな映画かって?それがねえ・・・説明不能な映画なんです; ホラー映画なんですけど、ギャグ映画なんです。 風刺映画でもあり、メッセージ性のある映画でもあります。 余計に分からなくなったでしょ;俺も分からない・・・ そーだ、とにかく予告編を見てください。これです↓ どうですか。更に分からなくなったでしょ(笑) ギャグ映画だと思うのが一番正解かもしれません。 人は派手に死ぬし、グロテスクな場面も沢山ありますけど 見終わる頃には笑ってると思います。 男女5人が山小屋でモンスターに遭遇して 殺されていく映画なんですけど。 何故か、その光景を近代的な施設で眺めてる人達が居るんです。 彼らは男女5人が殺されないと困る人達です。 なぜ殺されないと困るのかは最後に明かされます。 辿り着いた山小屋の異常さに驚く男女5人・・・ どんなモンスターが現れるか、賭け事をする謎の人達 「さあ張った張った!今のところゾンビが倍率たかいよ!」 ちゃんとモンスターも出てきますよ。 「いやー!やめてー!助けてー!!」 それを見てるオジサン達。 「この子、粘るねえ・・・まだ生きてるね」 でも私が一番笑ったのは、男女5人が山小屋に辿り着く前に 途中で遭遇したオジサンが「行かないほうがいいぞ・・・」って 警告するんですけど。それに対して近代施設のオジサン達が 「ぶはははは!ありがち過ぎるだろバカじゃねーのwww」って 笑い転げてる場面かな。ここで完全に緊張感が崩壊した。 「地獄の狭間で苦しむ若い連中が、血しぶきをだして叫び・・・」 「古すぎるwwwスピーカーにして皆で聞こうぜwww」 ↑こんな感じなので。怖がっていいんだか笑っていいんだか。 最後は笑いが勝ってしまう、不思議な映画でした。 ↓ここからネタバレ↓ 「処女は酷い目に遭えば死ななくてもいい」っていうのが ヒントになってると思うんですよ。ホラー映画っていうのは 処女と思われる女性だけは、助かっても観客が文句を言わない。 でも映画の中でエッチしちゃったり、屈強な男とかバカな男は 絶対に死なないと観客が許してくれない。 主人公のカメラ目線での叫びは、ホラー映画を楽しんでいる人達への 「どうして私達が殺されるのを楽しんで見ているの?」っていう ホラーが好きな人達への叫びなのかも?しれませんね。 それと同時に既成概念を打破したいっていう、作り手側の決意宣言、 目指すべき理想は「よくある話」を壊す事っていう側面もあると思います。 ホラーって低予算だけど大金持ちになれる可能性が高いジャンルなせいか 物凄く沢山、怖い映画は作られてきました。でもヒットした怖い映画には 独創性、緻密性、優秀な脚本、優秀な役者が必ず揃っていた。 そこを忘れてしまったら、最初から勝負に負けてしまう。 失敗しても、高く目標を掲げないと成功へのチャンスも無い。 そんな事も伝えようとしてるのかなーって思いました。
by frat358
| 2017-05-01 14:31
| DVDエラー大嫌い
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