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3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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今年のアカデミー賞

今年のアカデミー賞_c0027929_123412.jpg

2016年のアカデミー賞が終了しました。
MADMAXは最多ノミネート、最多受賞となりましたが
期待されていた監督賞や作品賞には届かず。
差別的、閉鎖的というイメージもあるアカデミー賞ですが
社会的な問題を扱った映画には一際、注目する事が多々で、
そこを上手く意識して映画を選ばないと、
生涯、役者部門は獲得できないとも言えます。
ディカプリオが今回、男優賞を取りましたけど
実話で、主人公の設定が特殊で、
監督は去年にアカデミー賞で作品賞を取ったイニャリトゥ。
非常にアカデミー賞を取りやすい映画を選んで出演してます。
投票権を持っているアカデミー会員達の好みを
露骨に狙いにいかないと、なかなか取れないのがアカデミー賞。

そんな社会派映画と特殊な役柄が評価されやすいアカデミー賞で
真逆の方向性に位置するのがアクション映画です。
爆破とカタルシスで染め抜かれた暴走ムービーや
アクション役者などは、滅多にノミネートされません。
受賞なんてアカデミーの歴史の中ではゼロと言っていい。
そのなかでバッキバキの狂気な暴走映画であるMADMAXが
最多受賞したというのは非常に稀です。稀ですが・・・
やっぱり作品賞や監督賞は社会性の強い映画が選ばれました。
もちろん芸術の世界で社会性のある映画が評価されるのは
大切な事だと私も思ってますけど、アカデミー賞ってのは
非常に露骨なんですよ。そのクセ黒人俳優はノミネートされにくいとか
よく分からん世界ですね。

今年のアカデミー賞_c0027929_1345435.jpg

私が凄く、凄くイヤなのはアカデミー賞という場が
アクション映画や大作映画を技術的な賞を与えて褒めつつも、
役者部門や作品部門は決してアクション映画を選ばない点です。
これってつまり、アクション映画がヒットしたり評価されるのは
技術的に優れているからで、決して役者や監督の能力が
今年1番優れていたからでは無いと。暗に主張してるように
毎回、感じるんです。それともう1つ。世間から注目される為に
話題作をノミネートさせておいて視聴率を稼ぎつつ、
役者部門と作品部門で自分達のアカデミー賞を守る。
そんな印象があります。1人の会員が選んでいる訳じゃないのに
毎回、同じような結末を見せつけて
アカデミー賞特有の権力を匂わせて終わる。
何度も、何度も、それを見せつけられてきたように感じます。
監督賞か作品賞をMADMAXが受賞したら、
それは革命に相応する変化だったと思いますが、
残念ながらアカデミー賞はアカデミー賞のままでした。
今年のアカデミー賞_c0027929_1505175.jpg

今回もっとも残念なのはスタローンが受賞できなかった事です。
彼は何度も、いわゆる「映画人達の世界」に嘲笑されながら
世界中に自分の映画でファンを獲得していった人です。
彼は人生で1度も、アカデミー賞を目指した映画を作っていない。
ホロコーストを扱った映画を作って大々的に宣伝し、
ユダヤ人だらけのアカデミー会員に選ばない訳にはいかない重圧を与え、
賞を総ナメにしていった何処ぞの名監督とは違うゲフッ・・・ゲフン。
受賞を逃した事が決まった瞬間、スタローンは思わず苦笑い。
スタローンの弟はネットで感情を爆発させ、
受賞したマーク・ライランスの事を
「こんなハゲ役者、知らね」と書いて大炎上;
その他にも沢山の著名人がスタローンが勝てなった事を
インスタグラムやツイッターで嘆き、
マーク・ライランス自身もスタローンが取ると思っていたようで
自身の受賞に凄く驚いていました。
ファンの怒りが爆発しているのを感じ取ったスタローンは
すぐにコメントを発表しました。

世界中の、真のロッキー達よ、夢を持ち続けろ。
屈するな、辞めるな、あきらめるな!サポートをありがとう

・・・・・・まあ、ボスがそう言うのなら・・・という感じで
スタローンファンは冷静になっていきました。
いやーしかしスタローンも69歳。誰にでも寿命はあります。
次のチャンスがあるかは神のみぞ知る。
でもロッキーはオスカー像の為に戦った事は無いし。
アカデミー賞を逃した事で、更に美しさが増したとも言えます。

今年のアカデミー賞_c0027929_145368.jpg

心の底から救われたのは87歳、映画音楽界の巨匠、
エンニオ・モルコーネが作曲賞を取った事と
編集賞をマーガレット・シックセルさんが
受賞した事です。彼女はMADMAXの監督、ジョージ・ミラーの奥さん。
ジョージ・ミラーは監督賞や作品賞のオスカー像を貰えなかったけど、
彼の自宅には奥さんが受け取ったオスカー像が置かれるハズです。
アクション映画でのアカデミー賞に夫婦で挑み、
オスカー像を自宅に持ち帰ったミラー監督でした。
by frat358 | 2016-03-04 02:06 | DVDエラー大嫌い
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