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「Inside Llewyn Davis 名もなき男の歌」 「ノーカントリー」で有名になった コーウェン兄弟のコメディ作品。 1961年・・・フォークシンガーの時代。 相棒を亡くし、ソロで歌ってみるものの 全く売れないルーウィン・デイビスが主役。 ボブ・ディランが世に出てくる直前を描いてます。 コメディー映画だと聞いてたんですけど メチャクチャ暗くて全然笑えないわ・・・ 主役が、とても音楽に対して誠実なので 「愛おしい!」っていう表現の仕方は 分からないでもないけど・・・。 というか私ね、苦労したミュージシャンが 成功する映画とか伝説のシンガーの 実話ベース自伝映画とかは もう見飽きたというか、興味なかったので。 全く売れないフォークシンガーを描いた今作は とても興味深かったんですけどね。 実際に見てみると、あまりにも上手くいかないので 見ててつらくなったよ(笑) 当時のフォークシンガー達は、この映画を見て 「トーンが暗すぎてガッカリした」という感想が多く、 お気に召さない有名シンガーだらけみたいですが。 でもこれねえ・・・多分だけどね、 今の時代とリンクさせるように作ったんだと思います。 1961年に活躍したシンガーを題材にするのは そんなに難しい事じゃないんですよ。 この時代を再現した映画を撮るのも難しくない。 でも全く知られていない、というか架空の人物を あえて主役にして、誰も知らない歌を唄わせて (なかには民謡もあるみたいですけど) いったい、これはいつの時代なんだ?と思えるような 不思議な時代感をワザと作ってるんだろうな、と。 会話に出てくる言葉使いとかは現代チックだし。 その不思議感がミソなんだろうなーと。 あと、ジャスティン・ティンバ-レイクが出てる。 知ってます?アイドルだった人です。 ↑こんなの唄ってた人なんですけど。 イン・シンクっていうアイドルグループで センターやってたりもしたし、ソロでも有名。 この映画では、こんなの唄ってます↓ 右に居るのがジャスティンです。 故郷を~離れて~500マイル~♪ こんな姿では~もうふるさとに~帰れない~♪ 何故か観客まで歌いだして主役のルーウィンが 「え・・・なにこの空気・・・」っていう場面。 見てる間は誰だか分からんかった; 歌声もアイドルやってた頃とは違うし・・・ 真面目なルーウィンがとことん上手くいかなくて 不真面目な楽曲がドカーンといっちゃうとかね、 凄い皮肉を入れてたりするんですよ。 必死に頑張ってる人は頑張るだけで終わって、 ちょっと頑張った人がポンポンポーンと上がっていくとか。 この皮肉を笑えるかどうかって部分と、 好きな事してるだけで人間として扱われない主人公を 愛おしく笑いながら見れるか?っていう。。。 私は笑えなかったんですよね。 無駄に真面目な性格だからだと思います。 タモリが「俺はこの業界で真面目にやってるヤツが 大嫌いだ」って話したのが有名ですけど・・・ これってね、きっとね、 真面目か、不真面目かっていう事じゃないんですよ。 表現するって事は根本的に途方もない喜びで、 そこを難しい顔で進んで行っちゃうと どんなに頑張ってもダメだったりするのかなーって。 真剣だから売れないんです、ルーウィンは。 真剣過ぎて、表現する喜びが観客に届かなかった。 物凄い残酷な事を描いてる映画だと感じました。 ほんとね、こんな悲しい映画、久々に見た。 でもダメな人も、こんなに素敵でしょ?とか、 この最悪にダメな人、気になるでしょ?っていう コーウェン兄弟の優しさが少し感じられて、 誰も見捨てずに幕を閉じていくような 不思議な映画でした。まあ笑えんよ、この映画は; 2ヶ所しか行ってないじゃん・・・
by frat358
| 2015-02-04 00:53
| DVDエラー大嫌い
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