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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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127時間

127時間_c0027929_295229.jpg

アメリカ、ユタ州に在る
グランドキャニオンの狭い渓谷に
腕を岩に挟まれてしまって
127時間わずかな食料で生き延びた男の実話。
監督はトレイン・スポッティングや
スラムドッグミリオネアで有名なダニー・ボイル。
主演はジェームズ・フランコ。
2011年の映画は散々、無視しているので
今頃になって追いかけてきましたが、
これで見たかったのは全部かも。

127時間_c0027929_2103058.jpg

行き先を告げず、好きな場所へ
好きな時に自分だけで出かける・・・

・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・

胸に突き刺さる;
この映画の主人公は私と違って
自分ひとりで何でも出来てしまう。
器用だしタフだしポジティブ。
誰の助けも必要としてない気が、
してしまった。それゆえに
誰にも行き先は伝えなかった。
何でも一人で出来ると思ってたから
切れるナイフも持っていかなかった。
何でも一人で可能だと思ったから
水も食料もほとんど携帯しなかった。
でも誰かが助けてくれないと
死んでしまう状況に陥った時、初めて気ずく。
自分の生き方が、この状況を招いたと。
127時間後、彼が何を決断したか・・・
試写会で失神者が続出したという事からも
だいたい想像がつくと思いますけど
一応かかないでおきますね;
爽やかな序盤とは天と地の差ほどの
凄まじい光景になるので
血が苦手な人は見ないほうがいいです。

主役のジェームズ・フランコも
監督のダニー・ボイルも
この作品で成長したんじゃないかなと思った。
ダニー・ボイルは走ったりコケたり
のたうち回る主人公の映画が多いので
全く動けなくなった主役を撮るのは
初めてだったと思うし、ジェームズフランコも
これだけ色んな感情を爆発させる役柄は
初めてだったのでは。

相変わらずダニー・ボイルは音楽の使い方が
めちゃくちゃ上手い。効果音も凄かった。
主人公が空腹で眩暈を起こしているので
話してる声に不思議なエコーを使ってたり
痛いシーンでも色んな音を重ねて
見てる人を発狂させます;
ダニー・ボイルが監督だからこそ
暑苦しい感動ドラマではなく
ある意味サラッとしてるというか、
ドキュメント映画みたいなリアルさを持ちつつ
実際にこの事故に遭った青年が見た
様々な幻覚や空想を映像化できた気がする。
良い脚本、良い監督、良い俳優。
全部揃って上手くいったような映画でした。


by frat358 | 2013-05-27 02:12 | DVDエラー大嫌い
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