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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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あっさり消滅

あっさり消滅_c0027929_2245322.jpg


もうだいぶ時間が経過してるし
私の印象に残った部分が
完全にストーリーに触れる為、
今回は超ネタバレで書きますので
見る予定の方は読まない方向で;

1950年代に、少女が
タイムカプセルに入れた謎の記号。
それを解析していくと
世界で起きる全ての災害や事故が
予言されていました。
場所、時間、犠牲者数が
分かるようになっています。
最後の犠牲者数は「EE」と
書かれており、さすがにこれは
ネタバレしないでおくか・・・
話の構築、伏線の張り方が
非常によく出来ていると思います。

終盤はスケールの大きい話になり、
人間の力が及ばない世界に発展。
よくあるハリウッド映画だと
それをなんとか乗り越えて
ハッピーエンドに繋げようと
多少のムチャをしながら話が進むけど
この映画では「無理なんだ」と;
最後は諦めてしまいます。
その達観ぶりは、見ていて共感する人が
少ないかもしれません。
でも私は人間が一番エライとか
人間なら苦境を乗り越えられるとか
そういう風に考えない人間なので
(自然の力には無力だと思っている)
苦痛を感じなかったんですけど。
それでも清掃の如く消えていく人類に、
綺麗サッパリ消滅する人類に
ちょっとビックリしてしまいました;
日本でも、ここまでアッサリと
地球が滅亡する脚本を作ったら
「作り直してこい」と言われそう。

監督はラストに希望を込めたと
コメンタリーで話してましたが
私は全く希望を感じられませんでした;
ノアの箱舟の如く一部地球人を救うのは
宇宙人の皆さんです。かつても地球で
こういう事があったかのように
終わらせています。強大な力が
最後は人間を飲み込んでしまう。
記号を探っていくサスペンス風味が
映画の主な部分なんですけど、
「おいこら人間、調子に乗るな」と
最後は圧倒的な力を見せつけた
宇宙人の皆さんなのでした。

さいきん、映画監督の世界では
シュメール文明が流行ってるのかな?
人間は猿と宇宙人のハーフで、
それを作ったのが宇宙人であり、
つまり宇宙人が神であると考える仮説です。
それを裏付けるのがシュメール文明の
高度な文化と宇宙人を思わせる壁画だったり。
興味ある方は検索する方向で。
太陽の異常活動もストーリーに出てきますが、
これもいま「旬」な仮説です。
つまり地球温暖化は人間のせいじゃなくて
太陽の活動が激しくなっているからであると。
これは時期がくれば判明するので
いまだけ盛り上がってる仮説なんですけどね。

音楽担当は「スクリーム」で有名な
マルコ・ベルトラミ。イタリア生まれで
音楽学校を次々と渡り歩いた
エリートなんですけど、どういう訳か
ホラー映画で有名になった不思議な人。
彼の映画音楽は良い意味で古典的、
完成度が高いのですが
こういったスケールの大きい作品では
ちょっと浮いちゃうんじゃないかと
正直、思っていました。予想したとおりに
序盤や中盤は、いつもの彼の個性が
炸裂しているんですけど、
クライマックスで聞かせた音楽は
監督の狙いをキッチリ理解してたと思います。
悲喜が短時間で入れ替わるラストを綺麗に料理。
こういう事も出来るんだなと改めて尊敬。
最近アカデミー賞を取りまくった
「ハート・ロッカー」という作品も
マルコ・ベルトラミが担当しています。
9月にレンタル開始されるので
興味ある方は意識して「聞いて」みてください。

ここまで読んじゃった人には
ちょっと待てと言いたくなる様な
超ネタバレ予告編を見てもOKですよね;
いちおう貼っときます。


by frat358 | 2010-08-24 22:46 | DVDエラー大嫌い
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