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スライディング・ヘディングシュート2


3000坪の冒険と、時々音楽すごく映画。たまにサッカー
by frat358
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200円の長文

中野に行ってきました。
なんだかんだで10年ぶりくらいかもしれません。
これでも昔は都会っ子で、中野に住んでたんだぜ?
へっ、でもよ・・・オヤジのミステイクで少しずつ
田舎へ、田舎へ渡り鳥ってな訳さ。
・・・ノリでインチキ外人みたいな文章になりましたが
元に戻しましょうかね;ここに来た理由は~
アニメ映像の、声優レコーディングです。
でもハイレベルな環境って訳ではなく、
スペースを借りてデジタル録音した感じ。

電車で中野に行く場合は、とにかく乗り換えが
半端なく多いんです。所沢から乗り換えて、
国分寺で乗り換えるんだったかな。
1時間かからないですけど、猛暑の中を
乗り換えでイライラしそうな予感がして。
到着した時に機嫌悪かったらアレだし、
来るだけで疲れてるのも何だかなと;

そんな訳で、確かバスで中野に行けたと
思い出した私はネットで調べてみると・・・
練馬から10分おきに中野行きが出ていた。
電車よりは時間かかるけど、こっちに決定。
しかし・・・練馬駅で待っていたのは
少し不安になるくらいに、妙に長細くて
上背も低い小さなバスでした;
とりあえず乗って・・・くっ・・・
バスの座席って相変わらず座り心地が
微妙でござるな;久々に乗ったけど
やっぱりこれは厳しい。
そんな事を思いつつ、しばらく乗ってると
何故、このバスが長細いのが納得。
妙に道が狭いんですよ。
こんなに中野周辺って道が狭かったかと
かつて住んでたのに驚いてしまうくらい。
持ち家の人が多くて個人店が多く、
狭い道にこれでもかと住宅とマンション。
しばらくして大きな道へ入っていくと
かつて住んでいた場所が見えてきて。
そう・・・「かつて」とは言っても
かれこれ30年くらい前ですが(笑)
何もかも風景が変わっていても
不思議じゃない年月ですけど
相変わらず、自分が住んでたマンションは
健在でした。さすがに周辺が様変わりしてて
行きのバスでは気ずかなかったけど、
帰り道では自分が何処に居たのか
ハッキリと分かりましたよ。
道路脇のガードレールは30年前と
全く変わっていませんでした。
よくコレを鉄棒がわりにして暴れたので
母に怒られたんだよなー;
「出て行け」と言われて
ほんとに出て行った時の道。
夜中まで遊んでたら
警察が来てしまった場所。
ああ、ここかと思いながらバスは進む。
かつて住んでた場所には格別
感傷的になりやすい私なんですけど、
さすがに30年も前となれば
懐かしさはほとんど感じませんでした。

それでも一つだけ気になってた事があり。
何かというと・・・私が作った墓です。
巣から落ちた鳥の赤ちゃんを
幼稚園の時に親が拾ったんですよ。
たかーい木の上に巣があって
どうにもならなくて家に連れてきた。
でも育て方が分からなくて
死なせてしまったんです。
巣から落ちた時点で、もうダメだったのだと
随分と両親からなぐさめられましたが
初めて動物の死を見つめた瞬間でした。
当時の私は、今と同じように
綺麗な箱や石コロを好んでいたのですが
一番、気に入っていた青の小さな箱に
その鳥を入れて、棺にして
マンションの脇にある、フェンス越しの花壇に
埋めたんです。そこにはアサガオの種が
植えられてたようで、何処までも何処までも
育っていくので、花に生まれ変わったんだと
子供心に思いました。
学生時代にも、こんなようなバスで
中野を通った事があるんですけど
その時もまだ、アサガオが育っていたのが
見えました。しかし30年後の今は・・・
その場所に謎の壁みたいのがあって、
アサガオは確認できませんでした。
残念だけど・・・何十年も生きたんだと
思うことにします。

中野に着くと元同級生の劇団員と合流。
学生時代は全く話さなかったんですけど
どういうことやら、現在は最も状況が
私と似ている同級生です。
その面白さに向こうもウケてましたが;
ともかく監督とも合流して
スタジオで2時間ほど録音。
それぞれに案を出し合いながら
キャラクターの個性を作っていきました。

帰り道に、録音した場所の近くで
ダンスを踊る若い子を沢山みかけた。
劇団員の子は中野に住んでるんですけど
「ここは立ち入り禁止の場所なんだけど
どういう訳かダンサーの卵の練習場所に
なっちゃったんだよねー」と説明してくれた。
ここで音楽を鳴らしながら踊ってる子達を
なんとか排除できないかと考えてる人も
きっと居ると思うんですけど、
ストリートで自分の表現に磨きをかけるのは
最高の練習になります。
ホコ天は騒音問題という
シリアスな無視できない事で
消えてしまいましたけど、
ここを分岐点にして日本のバンドは
元気が無くなったとも思います。
LAもナイトクラブが不況や
時代の流れで潰れていき、
若いバンドが育っていく場所が消えて、
周期的に、そろそろバンドが
元気になってもいい時期なのに
ストリートから出てくる若い才能が
ほとんど出てきていません。
出会い、繋がり、発見・・・
芸術には、場所というのが
絶対に必要になっていきます。
この場所も、出来るだけ長く
踊りたい子達が才能を磨ける場所で
在って欲しいなと思いました。
ほんとおじさんになったね俺も;

練馬から中野へ、バスの片道切符は
200円という破格の安さ。
バスに乗って中野を歩いただけで
これほどまでの長文になる男・・・
ツィッターは確実に向いてませんね。
by frat358 | 2010-08-12 19:30 | 3LDK物語
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